ケヴィン・スペイシーが英国の裁判所に出廷…男性4人に対する性的暴行の容疑

政治サスペンスドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』などで知られるケヴィン・スペイシーが、男性4人に性的暴行を加えた容疑で英国の裁判所に出廷し、6月末より4週間にわたって裁判が行われると報じられている。

罪状は全12件

米TV Insiderによると、4月21日(金)朝に公判前の審査のため、ケヴィンはヴァーチャルで英サウスウォーク・クラウン裁判所に本名である「ケヴィン・スペイシー・フォウラー」として出廷。自身の名前と、審理を聞くことが出来る確認をしただけだったという。

予審は15分程で終了し、6月28日(水)より刑事裁判が始まり、4週間にわたって続くことが明らかになっている。ケヴィンは、2001年から2013年の間に起こったとされる男性4人に対する性犯罪で起訴され、全12件となる罪状には強制猥褻罪3件、性的暴行罪7件、同意なしに性行為に及んだ罪1件、同意なしに性行為に及んだ罪1件の申し立てが含まれている。

裁判は6月に行なわれる

以前にケヴィンは英国の裁判所に出廷した際、全罪状で無罪を主張した。6月に行なわれる英国での裁判は、ここ近年でケヴィンが性的暴行の告発で直面している多くの法的問題の一つにすぎない。2017年には、俳優のアンソニー・ラップ(『スター・トレック:ディスカバリー』)がケヴィンを性的暴行で告発し、その後にラップはニューヨークでケヴィンに対する4000万ドルの民事訴訟で敗訴した。

2022年にケヴィンは、性的暴行疑惑で『ハウス・オブ・カード』の撮影が中断し、最終的に番組から解雇されたことで生じた逸失利益について製作会社から訴えられ、裁判所に3100万ドル(当時で約41億円)の賠償金を支払うよう命じられた。

6月末より始まる裁判の行方に注視しておきたい。(海外ドラマNAVI)

Photo: (C) David Giesbrecht/Netflix