ケヴィン・スペイシー、性的暴行裁判の勝訴後に新たな仕事が決定

度重なる性的暴行疑惑で訴えられているケヴィン・スペイシーが、俳優アンソニー・ラップが起こした民事訴訟で勝訴し、早くも新しい仕事が決まったことが明らかになった。米Colliderなど複数メディアが報じている。

声の出演

2017年、『スター・トレック:ディスカバリー』やミュージカル映画『レント』などで知られるアンソニー・ラップが14歳だった1986年に、ケヴィンから性的暴行を受けたとして、米ニューヨークで4000万ドル(現為替で約55億円)の民事訴訟を起こした。

10月後半に行なわれた審議の結果、ケヴィンは裁判に勝訴。その後に出演が決定したケヴィンの新作は、英インディ・スリラー映画『Control(原題)』。本作の主人公は、英首相と不倫関係に陥った英国政府の大臣ステラ・シモンズ。ステラの秘密を握った何者かが遠隔操作で彼女の車を乗っ取り、ステラを道連れにロンドンの街中を大暴走して復讐を果たすというストーリー。

ケヴィンは声のみの出演となり、現時点ではキャラクターの詳細は不明。主人公ステラ役を演じるのは、『ブリジャートン家』やドラマ版『宇宙戦争』などに出演しているローレン・メトカーフ。首相役には、『ワールド・ウォーZ』のマーク・ハンプトンがキャスティングされている。

ハリウッド追放後4本目の作品

最近、ケヴィンは少しずつ俳優業へ復帰し始めており、『Control』はハリウッドから追放状態となってから4本目の作品に。その他には、『The Man Who Drew God(原題)』と『Gore(原題)』、『Peter Five Eight(原題)』が待機中だ。

ケヴィンはアンソニーが訴えた訴訟には勝ったとはいえ、2022年8月には、『ハウス・オブ・カード 野望の階段』の製作会社に対し、賠償金3100万ドル(約41億円)の支払いが命じられたばかり。また、2023年6月に英国で5件の性的暴行容疑で裁判を受けることになっており、最近では新たに7件で起訴されている。ケヴィンの俳優業の完全復帰は、まだまだ先のことになりそうだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ハウス・オブ・カード』Netflixにて配信中