私欲にまみれたメディア王一族が、骨肉の後継者争いで企てる陰謀や策略がスリリングに描かれる米HBOの人気ドラマ『メディア王 ～華麗なる一族～』（別タイトル『サクセッション』『キング・オブ・メディア』）。5月28日（日）に放送されたシーズン4第10話をもって幕を下ろした本シリーズにはスピンオフの製作が囁かれていたが、その噂にHBO幹部が反応している。
可能性は全くない
今年2月、ウェイスター＝ロイコ社の創業者であるローガン・ロイ（ブライアン・コックス）の長男ケンダルを演じるジェレミー・ストロングが、シーズン4をもって終了する『メディア王』が何らかの形で継続していく可能性を示唆していた。
しかし、米Deadlineのインタビューにて、HBOのドラマ部門で責任者を務めるフランチェスカ・オルシがスピンオフについて言及。「スピンオフの話があったのは知っていますが、その可能性は全くありません」と完全否定し、こう見解を述べている。
「絶対にないとは言いませんが、私の直感、そして『メディア王』とキャラクターたちの進化について持たれた多くの会話に基づき、現段階では、どのキャラクターのスピンオフも製作する計画はありません。（クリエイターの）ジェシー（・アームストロング）が再びシリーズを作るなら、それは完全にオリジナルになると思います。IP（知的財産）に基づくかどうかは分かりませんが、新しい番組、まったく新しいアイデアになるでしょう」
この番組は何年も続けられる
残念ながら、エミー賞をはじめとする賞レースを総舐めにした秀作ドラマ『メディア王』のスピンオフ企画は、現時点では動いていないようだ。
オルシはスピンオフ版の可能性を退けたが、ケンダル役のジェレミー以外にも、ウェイスター＝ロイコ社の法律顧問を務めるジェリー・キルマン役のJ・スミス＝キャメロンも、シリーズの継続を希望している。過去のインタビューでJ・スミスは、「ジェシーは自分の番組を本当に理解していて、主要キャラクターや主なストーリーという観点においては、これ（シーズン4）が最終章になることは、おそらく適切で間違っていないでしょう。ですが、その周辺にいる無数のキャラクターや番組の他のテーマが本当に豊かで興味深いので、この番組は何年も続けられるような気がします」と述べていた。
『メディア王 ～華麗なる一族～』はシーズン1～4はU-NEXTにて独占配信中。（海外ドラマNAVI）
Photo:『メディア王 ～華麗なる一族～』© 2022 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.
