ヘンリー・カヴィル降板後の『ウィッチャー』に残された選択肢について、ショーランナーが発言

2022年10月、Netflixの大人気ファンタジー・アクションシリーズ『ウィッチャー』で主演を務めたヘンリー・カヴィルの降板が発表された。後任が決まってシリーズの製作は続いているが、ヘンリーの降板に合わせて考えられたというシリーズの存続について、ショーランナーがインタビューで語った。米Entertainment Weeklyが伝えた。

多くの物語が残されている

シーズン3をもって主人公ゲラルト役のヘンリーが降板することはシリーズにとっての岐路であったことは間違いないが、ショーランナーのローレン・シュミット・ヒスリックは、ヘンリーの卒業に合わせてシリーズを終わらせるという考えはなかったと明かした。

「私たちにはゲラルトの退場と番組の終幕という選択肢がありました」と英Total Filmに語ったヒスリック。「しかし、それは私たちが望むことではありません。ここで終わらせるには、あまりにも多くの物語が残されていますから」

新たな章の幕開け

しかし、ヘンリーを欠いてからもシリーズを続けるという道には多くの困難が待っていたという。まず考えられたのはゲラルトのキャストを変更するのか、それとも新たなウィッチャーを起用するのか、ということ。「ゲラルトを他のウィッチャーに置き換えてしまえば、完全に(原作の)小説から離れてしまうことになるし、それは誰も望んでいなかったと思います」と、ヒスリックは振り返った。

結局のところ、ゲラルトの後任としてリアム・ヘムズワース(『ハンガー・ゲーム』シリーズ)をキャスティングすることで製作は進められている。

「リアムが参加してくれて、私たちは皆ワクワクしています」とヒスリックは新たな主演について言及。リアムについて、主演を引き継ぐという責任を負いながらエネルギーに満ちていると称賛し、「私たちにとっては新たな章の幕開けです。そこには色々な思いがあります。ですが、結局のところ私たちはこの作品が大好きなんです。ですから、これからも続けていきます」とリアムとともに作り上げる新章への意気込みを語った。

リアム版のゲラルトを見られるのはもう少し先のことだが、その前にヘンリーの最後の出演となるシーズン3の前半が6月29日より配信スタートする。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ウィッチャー』© 2023 Netflix, Inc.