『ギャラクシー・クエスト』ドラマ版が『スター・トレック』シリーズと同じホームに

以前から企画として進められてきた1999年のSFコメディ映画『ギャラクシー・クエスト』のドラマ版は、現在Paramount+配信作品としてプロダクションの初期段階にあるという。米Hollywood Reporterなど複数のメディアが報じている。

プラットフォームがAmazonからParamount+に

『ギャラクシー・クエスト』は、人気SFドラマ・映画シリーズ『スター・トレック』のパロディが満載のSFコメディ。放送終了から20年近くが経っても絶大な人気を誇る架空のSFシリーズ『ギャラクシー・クエスト』のコンベンションに、本物の異星人が姿を現す。「自分たちの星を侵略者から守ってほしい」と訴える彼らはコスプレしたSFファンだと思っていた『ギャラクシー・クエスト』の出演者たちだったが、異星人たちはこのシリーズの内容が現実だと思い込み、番組に登場するプロテクター号を完全に再現した宇宙船まで用意していた…というストーリー。

映画版は公開されると4500万ドルという制作費の倍を稼ぐヒット作に。内容に対する評価も高く、『スター・トレック』ファンが選出するシリーズ最高の映画の一つにも選ばれた秀作だ。

この作品のドラマ化はもともと2015年にAmazonでスタート。映画版のその後を描く想定で、ティム・アレン(『トイ・ストーリー』シリーズ)、シガーニー・ウィーヴァー(『エイリアン』シリーズ)、アラン・リックマン(『ハリー・ポッター』シリーズ)、トニー・シャルーブ(『名探偵モンク』)、サム・ロックウェル(『スリー・ビルボード』)といった映画版のキャストが引き続き出演する形で進められていたものの、翌2016年1月にアランが亡くなったため一度は立ち消えに。2017年に再び動き出したが、当時主演ドラマを抱えていたティムのスケジュールの問題もあってなかなか進んでいなかった。

今回入ってきた情報によれば、現在はAmazonを離れて、アレックス・カーツマンが手掛ける『スター・トレック』フランチャイズ(『~ディスカバリー』『~ピカード』『~ショートトレック』ほか)のホームであるParamount+で配信される予定だという。スタッフとして決まっているのは映画版でプロデューサーを務めたマーク・ジョンソン(『ブレイキング・バッド』)のみで、今は脚本家を探している段階。

同企画に関しては、脚本家を中心にスタッフ探しも難航している。一時はジョンソンのほかにも、映画版の監督ディーン・パリソット、脚本家ロバート・ゴードンとオリジナルのスタッフが関わっていたが、のちに外れたようだ。脚本にはゴードン以外にもポール・シェアー(『スター・トレック:ローワー・デッキ』)、サイモン・ペッグ(『スター・トレック』シリーズ)、エミー賞を5度受賞したジョージア・プリチェット(『Veep/ヴィ―プ』『メディア王 ~華麗なる一族~』)がこれまで関わってきたが、どれも採用には至っていない。

ホームが変わったことでやり直しになることも多いだろうが、これを機に本格的に進んでいくことを期待したい。今度は『スター・トレック』シリーズと同じプラットフォームということで、もしもコラボレーションが実現すればファンにとってはいっそう嬉しいのではないだろうか。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Hollywood Reporter