『スター・トレック:ピカード』最終章のヴィランが史上最高である理由とは?

『新スター・トレック』のジャン・リュック・ピカード艦長のその後を描くスピンオフドラマ『スター・トレック:ピカード』。その最終章となるシーズン3には、ヴァディックという新ヴィランが登場するのだが、ピカードの新たな敵となるキャラクターについてショーランナーが語っている。

新ヴィランを演じるのは?

ファイナルシーズン第2話「撤収」で初登場を果たしたヴァディックを演じるのは、『パルプ・フィクション』や『フィッシャー・キング』などに出演しているアマンダ・プラマー。アマンダの父親で俳優のクリストファー・プラマーは、映画『スター・トレックVI/未知の世界』のヴィラン、クリンゴン戦士のチャン将軍を演じたことがあり、アマンダ扮するヴァディックは、奇しくもチャン将軍を彷彿とさせるキャラクターだ。

そんなアマンダを意識しながらヴァディックを描いたというショーランナーのテリー・マタラスは、キャストに彼女を迎え入れた喜びを次のように語っている。「いつも私はアマンダ・プラマーに魅了されてきました。舞台『アグネス』でトニー賞を受賞したのをはじめ、『フィッシャー・キング』や『パルプ・フィクション』、『ゴッド・アーミー/悪の天使』など、とにかく彼女が大好きだったんです。僕たちは二人の俳優のために脚本を執筆しました。一人はアマンダ・プラマー、もう一人はショウ役のトッド・スタシュウィックです。以前に彼とは、(ドラマ版の)『12モンキーズ』で一緒に仕事をしたことがありました。これらの役に二人以外の俳優を想定していなかったから、彼らの長所に合わせて書くことが出来たんです」

堂々とした王道ヴィラン

またマタラスは、アマンダが演じたヴァディックを“『スター・トレック』フランチャイズにおける堂々とした王道ヴィラン”と称し、単なる一面的なヴィランではないとも強調。その嬉々とせんばかりのむき出しの敵意と大胆な宣言により、すでにヴァディックは、『スター・トレック』史上最高のヴィランの一人として名を連ねることになったのだ。より大きな『スター・トレック』ユニバースに、いかにヴァディックがフィットするかについては、「彼女は間違いなく正史シリーズ(の物語)に繋がります。いまに分かりますよ」と述べていた。

『スター・トレック:ピカード』ファイナルシーズンは、Amazonプライム・ビデオにて毎週木曜日に新エピソードが配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『スター・トレック:ピカード』© Amazon Studios