『ピープ・ショー』が『アトランタ』『メディア王』脚本家で米リメイク製作

今もなおカルト的人気を誇る英国発のコメディシリーズ『ピープ・ショー ボクたち妄想族』が『アトランタ』や『メディア王 ~華麗なる一族~』を手掛けた脚本家によって米国でリメイクされると、米Hollywood Reportersが伝えている。

今度こそ実現なるか?

『メディア王 ~華麗なる一族~』のクリエイターとして知られるジェシー・アームストロングが脚本を手掛け、2003年に発表された『ピープ・ショー ボクたち妄想族』。およそ20年の時が経ついま、FXは再び愛すべき名作を現代に蘇らせようとしている。

1話30分構成を予定している本作で脚本を担当するのは『アトランタ』の製作総指揮として知られるステファニー・ロビンソン。彼女と包括契約を結んでいるDisney傘下のFXも製作に携わり、ステファニーは製作総指揮も兼任するという。ワーナー・ブラザース・ディスカバリーが支持するHBOと包括契約を結ぶアームストロングは、オリジナル版のクリエイターであることもあり、製作総指揮に名を連ねるものの、Disneyの企業ライバルと契約を結んでいる関係で、作品には深く携わらないと思われる。

元祖『ピープ・ショー』共同クリエイターのサム・バインや『アトランタ』仲間のダイアン・マガニグル、『フィール・グッド』のハナ・マッケイ、ベン・ファレルも製作総指揮に参加。

新『ピープ・ショー』では英国のオリジナル版からインスピレーションを受けつつ、個性豊かなストーリー展開を確立するとのこと。感情的に不安定なテック企業の起業家と、長く苦しめられている部下の関係を辿るとか。

2003年から2015年にかけて、9シーズン全54話放送された『ピープ・ショー』。デヴィッド・ミッチェルとロバート・ウェッブのタッグによるコメディは熱狂的なファンに支持されており、2019年にはRadio Timesが選ぶ第13回最も優れた英国シットコムにも選出。オスカー女優のオリヴィア・コールマン(『女王陛下のお気に入り』)が出演したことでも知られている。これまでにもStarzやFox、Spike (現 Paramount Network)によってアメリカ市場向けのリメイクの試みがあり、FXでも『コミ・カレ!!』の脚本家キャリー・ドーネットによって2019年に企画が持ち上がったが、残念ながら実現ならず。

今回は確実に実現してほしい!(海外ドラマNAVI)

Photo:デヴィッド・ミッチェル&ロバート・ウェッブ(C)JMVM/FAMOUS