機能不全なメディア王一族の後継者争いを描いた、米HBOのドラマ『メディア王 ~華麗なる一族~』(原題『Succession』)。第74回エミー賞でドラマ部門作品賞に輝いた本作のキャストが、シーズン5の可能性について訊かれ、「賞味期限切れになることは避けたい」と心境を語っている。
誰も契約を更新していない
巨大メディア産業を舞台とした現代版「リア王」とも言えるシリーズで、一代で帝国を築き上げたローガン・ロイ役を演じるブライアン・コックス(『X-MEN2』)が、英The Times Of Londonのインタビューに登場。シーズン5へ更新される可能性について質問され、こう回答している。「分からないね。誰も契約を更新していないんだ。この番組がいつまで続くのか、誰にもわからない。『ビリオンズ』ように賞味期限切れになることは避けたい。私たちの番組では、そんなことは起こらないだろう」
ブライアンの発言で例に挙がった『ビリオンズ』は、米Showtime製作による金融サスペンスドラマ。今年2月にシーズン7への更新が決定していたが、どうやらブライアンは、『ビリオンズ』はもっと前に終了するべきだったと感じているようだ。
次のシーズン4で終了の可能性も?
なお、『メディア王 〜華麗なる一族〜』を絶頂期で終わらせるべきだと思っているのは、ブライアンだけではない。以前に脚本家のジョージア・プリチェット(『Veep/ヴィープ』)もシーズン4の更新が発表された当時に、同様の意見をこう述べていた。「最大で5シーズンになると思いますが、おそらく4シーズンになりそうです。現時点で(クリエイターのジェシー・アームストロング(『フレッシュ・ミート』)は)、もう1シーズンだけと言っています。でも、それは毎度のことですが。私たちは良い結末が見えています」製作チームとしては、シーズン4でロイ一族の物語に幕を下ろす方向で進んでいると考えられるため、ファンは心しておいたほうがよいかもしれない。
『メディア王 〜華麗なる一族〜』シーズン4は、2023年春に米HBOにて放送スタート。日本ではシーズン1~3がU-NEXTにて配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『メディア王 ~華麗なる一族~』© 2019 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO ® and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.