2022年本当に面白かった海外ドラマ【総括編】ライター&編集部がPICKUP!

2022年も数えきれないほどの海外ドラマが放送・配信されたが、ライターと編集部スタッフが選ぶ本当に面白かった海外ドラマとは? 年末年始に見るドラマの候補にしてみてはいかがだろうか。全22作品をご紹介!

目次

ライターKanaKoが選んだのは…

オスカー・アイザックの魅力が炸裂♡ MCUでは久しい単独作品『ムーンナイト』

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今年も劇場映画からディズニープラスでの配信作品までたくさんの新作が発表されたMCU。作品同士の繋がりに期待して見ることがすっかり当たり前になってしまっていた私に、目の前にある作品に没頭する楽しさを思い出させてくれたのが『ムーンナイト』でした。エジプトの古代遺跡、神話、考古学、神秘的な魔力といったキーワードからもわかるように『インディ・ジョーンズ』や『ハムナプトラ』などを彷彿とさせるアドベンチャー要素を抑えつつ、夢か現かわからない二つの顔に翻弄される主人公でサイコサスペンスも盛り込んだ秀作。

頼りない博物館売店員スティーヴンと凄腕の暗殺者マークという二つの人格を見事に演じ分け、圧倒的な演技力を見せつけた主演オスカー・アイザックですが、撮影時に必要な“もう一人の自分”には、実の弟であるジャーナリストで俳優のマイケル・ベンジャミン・ヘルナンデスに参加してもらったそう。モハメド・ディアブ監督やヒロインのレイラ役メイ・キャラマウィはじめエジプトにゆかりのあるキャストやスタッフによって作り上げられたからこそ楽しめるディテールもみどころ。『ウォッチメン』などを手掛けたメーガン・カスパーリクがメイと一緒に作り上げたというレイラのコスチュームもとても洗練されていて美しく素敵で、個人的には歴代女性ヒーロー史上1位のかっこよさ。童心に帰って純粋に楽しむことを思い出させてくれた『ムーンナイト』に感謝です!

Disney+で『ムーンナイト』を見る

女優と心で繋がる不思議体験!? 感情移入NO.1ドラマ『I AM 私の分岐点』

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今年最も感情移入して記憶に残った作品『I AM 私の分岐点』。『ライン・オブ・デューティ』のヴィッキー・マクルア、『ウォーキング・デッド』のサマンサ・モートン、『エターナルズ』のジェンマ・チャン、『ジェントルマン・ジャック 紳士と呼ばれたレディ』のサラン・ジョーンズ、『ブラックパンサー』のレティーシャ・ライト、『ミセス・ハリス、パリへ行く』のレスリー・マンヴィルといった豪華女優陣が脚本から携わって製作したというアンソロジーシリーズです。1話につき1人の女性が主人公。あらゆる年代、様々な境遇の女性が、誰かが解決できるわけではない自分にとっての一大事に向き合うドラマを映し出していきます。

完璧主義ゆえに欠点ばかりが目に付く不安定な女性や、健全でない関係から抜け出せずにいる女性、その他にも年齢を理由に周囲から余計な期待や心配をされる女性たちなどが登場。大作映画では絶対に主人公になれない“普通の”女性たちですが、彼女たちこそ一番共感度が高い存在。親友にも明かせないような心の内を丸裸にして、即興で体当たりの演技を見せる女優たちと画面越しに繋がった気持ちになれる、不思議な経験をした1作でした。製作中のシーズン3ではケイト・ウィンスレットが実娘と初共演と果たすとか。劇的に何か起こるわけではないけれど、確実に私たちの周りで起きている出来事に寄り添う、こうした作品がもっと増えるといいなという願いも込めて2022年のベスト海外ドラマにチョイス!

スターチャンネルEXで『I AM 私の分岐点』を見る

ライターzashが選んだのは…

マーベルなのに、リーガル・ドラマ!? 『シー・ハルク:ザ・アトーニー』

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ひょんなことから、アベンジャーズ最強の戦士ハルクの力を得てしまった敏腕弁護士のジェニファー・ウォルターズが、人々からシー・ハルクと呼ばれるようになり、ヒーローやヴィランの起こした騒動を専門とする超人専門弁護士として活躍する姿を映し出す。マーク・ラファロ演じるハルクをメンターとして据え、新たなハルクへの継承を描く、MCU版リーガル・ドラマ。雰囲気としては何の変哲もないリーガル・ドラマのそれであるが、随所におなじみのマーベルキャラクターたちが登場してくる“違和感”が、かなりコミカルで面白い。全体的に“第四の壁”を超えた演出が成されており、その斬新な映像表現に驚かされたのを憶えている。まさにマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新時代の夜明けを告げる作品だったと言っても過言ではないだろう。MCU初期の作品である『インクレディブル・ハルク』(2008)ではブルース・バナー役をエドワード・ノートンが演じており、マーク・ラファロは『アベンジャーズ』(2012)からの中途採用であったが、とあるヴィランを再登場させることにより、その因縁にもケリをつけた印象である。これらの理由から、2022年、ファンを最もアツくさせたマーベル作品と言えるかもしれない。

Disney+で『シー・ハルク:ザ・アトーニー』を見る

数年ぶりにあの“熱狂”が帰ってきた!『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』

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2019年に「最終章」が放送され、熱狂が冷めやらぬままに幕を閉じた『ゲーム・オブ・スローンズ』。さらなるスピンオフの製作が続々と報道される中、ファンはその放送を今か今かと待ち続けた。そして、この2022年、待望のシリーズ最新作にして、オリジナルの前日譚となる『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』が降臨!世界中の人々が次なる展開を考察するあの“熱狂”が数年ぶりに帰ってきたのだ。本作は、オリジナルの物語から約200年前の世界を舞台に、ターガリエン家の繁栄と衰退を描きだすストーリーが展開される。血で血を洗う壮絶な覇権争いはさらに熾烈になり、画面狭しと飛び回るドラゴンの数はオリジナルを凌駕、極めつけはオリジナル版を視聴していれば思わず身を乗り出してしまいそうなイースターエッグの数々。まさにファン垂涎とも言うべき、眼福な映像が繰り広げられた。シーズン1は先行きの気になる場面で幕を閉じており、早くシーズン2を見せてくれ!と声を大にして叫びたいほど。思えば、次のシーズンがこんなにも待ち遠しく感じることも、ここ数年なかったような…。それだけ『ゲーム・オブ・スローンズ』の世界というのは人々を惹きつけてやまないということだろう。

U-NEXTで『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』を見る

ライター豹坂@櫻井宏充が選んだのは…

素人探偵たちによるオフビートな笑いに包まれながらも本格派な現代ミステリー『マーダーズ・イン・ビルディング』シーズン1&2吹替版

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ニューヨークのアッパー・ウェストサイドの高級アパートに住む、かつて人気だったドマラ俳優チャールズ、落ちぶれた舞台演出家オリバー、秘密を抱えた若い女性メイベル。ポッドキャストの実録犯罪番組好きという共通の趣味で偶然にも仲良くなった3人は、建物内で起きた死亡事件の謎を解き明かすためにポッドキャスト配信を始めることに……。

チャールズ役には制作・脚本・主演を務めるスティーブ・マーティン、彼の盟友マーティン・ショートがオリバー役、メイベル役を『ウェイバリー通りのウィザードたち』以来8年ぶりの主演となるセレーナ・ゴメス。さらにスティングなどの有名人がカメオ出演と、とにかく豪華な作品。エミー賞やゴールデングローブ賞でも数多くの部門でノミネートされており、すでにシーズン3の制作も決定と、世界中で人気を博している。

素人探偵たちの奮闘ぶりや一癖ある住人たちによるオフビートで現代的なコメディーに、クラシックで本格派なミステリーが融合したドラマ。厳密に言えばシーズン1は2021年の作品だが、日本ではシーズン2共にシーズン1の吹替版も2022年に配信ということで両シーズンをオススメしたい。とくに吹替版は、人気声優の山寺宏一たっての希望により実現したという。さらに山寺がキャスティング協力ということで、羽佐間道夫、林原めぐみ、戸田恵子、安原義人、山路和弘、小松由佳、内田夕夜、中村悠一、神尾晋一郎、斎賀みつき、勝生真沙子らという、若手人気声優からベテランまで実力派の幅広い超豪華声優が勢ぞろい。1話約30分とテンポも良く、各シーズン10話という構成もイッキ見にオススメとなっている。

Disney+で『マーダーズ・イン・ビルディング』を見る

スピルバーグ製作総指揮による世界的人気ゲームのドラマ化! 26世紀の宇宙を舞台にしたSFアクションアドベンチャー『HALO』

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26世紀、宇宙へと進出した人類は、異星人同盟「コヴナント」の襲撃によって戦争状態となっていた。人類を遙かにしのぐ科学力と軍事力を持ったコヴナントに対し、国連宇宙軍司令部(UNSC)は肉体と精神を強化した超兵士「スパルタン」で対抗する。そのスパルタンの中でも最強にして英雄であるマスターチーフは戦闘のさなか、ある惑星でコヴナントが探す遺物に遭遇する……。

世界中で人気を誇るXboxの名作ゲーム「Halo」シリーズ。『ビッグバン☆セオリー』の中でも、主人公たちがプレイしたり、ネタにするシーンもあるなど、特に北米で人気のゲームが原作だ。そのゲーム第1作「Halo: Combat Evolved」をベースに、スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮によってドラマ化された本作は、アメリカで第1話が配信されると、Paramount+オリジナルシリーズ最高視聴数記録を樹立するほどで、シーズン2も決定済となっている。

一時期、絶滅状態だった宇宙SFドラマというジャンルだけに、最近のゲーム映像化ブームにも乗って、この系統の作品が増えてくれるのは個人的にうれしい。過去何度か単発の映像化はあったが、戦闘シーンの動きや効果音、ビークルや武器に、FPS視点、マスターチーフの無双ぶりやAIのコルタナなど、映像作品としての『HALO』らしさは今までで一番かもしれない。吹替声優もゲーム版から、マスターチーフに小山力也、コルタナに小池亜希子が続投。そのほかに、田中敦子、内田真礼、早見沙織、甲斐田裕子、安元洋貴、本田貴子、生天目仁美らといった人気と実力を兼ね備えた声優陣によって吹替版も上質なものとなっている。ドラマオリジナルのストーリーや、マスターチーフが顔をさらすなどのアレンジが原作ファンからどのような評価を受けるかは難しいところはあるものの、SFアクションが好きな人にはオススメしたい。

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ライター名取由恵 / Yoshie Natoriが選んだのは…

ベン・ウィショー主演、涙と笑いの医療ドラマ『産婦人科医アダムの赤裸々日記』

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ベン・ウィショーが産婦人科医を演じた、英BBC×米ケーブルチャンネルAMCの医療ドラマ『産婦人科医アダムの赤裸々日記(原題・This Is Going To Hurt)』。現在はコメディアン・作家として活躍するアダム・ケイが、2004年から2010年にかけて産婦人科医のジュニアドクターとして働いた経験を日記形式で綴ったベストセラー「すこし痛みますよ~ジュニアドクターの赤裸々すぎる日記」を自身の脚本により映像化。NHS(イギリス国営の国民保健サービス)病院の産婦人科で働く医師の仕事ぶりや私生活をダークな笑いを交えて描き、アダム役のベン・ウィショーの演技も大絶賛された。

超多忙の長時間労働により、メンタル崩壊の一歩手前という日々を送るアダムは、いかにもイギリス人的な自嘲気味で辛辣なブラックジョークを飛ばして困難を乗り切っている。実話をもとにしているだけに、医療現場の大変さやNHS病院が抱える問題、LGBT+への偏見やレイシズムなどマイノリティが直面する苦悩がリアルに描かれ、心にずしんと響く。そして何よりも、患者の健康と命を守るために奔走する医療スタッフに心から感謝をしたくなるドラマだ。

1990年代の北アイルランドで暮らす若者たちを描く青春コメディー『デリー・ガールズ ~アイルランド青春物語~』

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1990年代の北アイルランドのデリーを舞台に、カトリック系高校に通う仲良し5人組の生活を描いた青春コメディー。アイルランドの劇作家リサ・マッギーが自身の体験をもとに原案・脚本を手がけた。イギリスで放送された『チャンネル4』局では『ファーザー・テッド』以来の大ヒットになり、最終シーズン(シーズン3)は特に高い評価を受けた。

個性豊かな仲良しグループが巻き起こすさまざまな騒動のどたばたぶりがとにかくおかしくて、毎回声をあげて大笑い。家族や校長、教師など、大人たちも多彩なキャラクターばかりだ。そしてダークな笑いとシリアスな社会問題の絶妙なバランスがたまらない。今作の背後にあるのは、北アイルランド紛争(英語で“The Troubles”と呼ばれる)で、ドラマのなかでも紛争の状況やその中で生活する人々が対峙する問題がつづられる。1998年4月にイギリスとアイルランドの間で、和平合意「ベルファスト合意」が結ばれたが、最終回では合意受け入れを問う国民投票の様子が描かれる。登場人物たちがそれぞれ悩み、考えたうえで、投票していく様子が感動的だ。またシーズン3では豪華ゲストたちのカメオ出演があるのも注目!

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イギリスで社会現象を起こしたキリアン・マーフィ主演の犯罪ドラマ『ピーキー・ブラインダーズ』最終章

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2022年放送ドラマのなかで一番待ち望んでいたのが、『ピーキー・ブラインダーズ』の最終章(シリーズ6)だ。スティーヴン・ナイト(『TABOO/タブー』)原案・脚本・製作総指揮、キリアン・マーフィ(『オッペンハイマー』)主演により、1920〜30年代の英中部バーミンガムを舞台に、悪名高いギャング集団を率いるトミー・シェルビーが、さまざまな敵を倒して成り上がっていく姿を描く犯罪ドラマである。

シリーズ6は、もともと2020年3月に撮影開始のはずが、新型コロナウイルスの影響で延期になり、さらに主役級のヘレン・マックロリーが2021年4月に急逝し、急遽彼女抜きの内容に脚本が変更されることに。このようなトラブル続きで、どのような展開になるのかが注目されたが、さすがに見事な回収ぶりで、ヘレン・マックロリーに捧げた、美しいトリビュートになった。特に最終話は涙もので、第一次世界大戦の「休戦協定 (Armistice)」を思わせる午前11時の鐘が鳴り、トミーの心が救済されたシーンは、長年のファンも納得のエンディングだった。一方、ドラマ版は完結したが、続編となる映画版の製作がすでに発表されているので、こちらも楽しみだ。

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ライターNamiが選んだのは…

事実は“映画”より奇なり!?傑作映画の驚愕の舞台裏を描く『ジ・オファー/ゴッドファーザーに賭けた男』

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実際に観たことはなくても、おそらく誰でもタイトルは知っているであろうマフィア映画の金字塔にして、映画史に名を刻む最高傑作『ゴッドファーザー』。
その信じられないような舞台裏と製作秘話を描いたミニシリーズ『ジ・オファー/ゴッドファーザーに賭けた男』は、マリオ・プーゾの同名ベストセラー小説を何が何でも映画化しようと執念を燃やす新進プロデューサー、アルバート・ラディを中心に、映画に携わったスタッフ&キャストが巻き込まれる大波乱と人間ドラマを克明に、かつユーモアを交えながら描かれる。

『ゴッドファーザー』は、イタリア系マフィアであるコルレオーネ家の複雑な人間関係や対抗する組織との抗争が描かれる映画だが、その舞台裏では、『ゴッドファーザー』を製作しようとして、『ゴッドファーザー』の物語をリアルに地で行っていた…という、“嘘のような本当の話”が繰り広げられていたのだ。映画製作の過程でラディが親しくなった実在のマフィア、ジョー・コロンボとの交流や、コロンボが対抗組織にけしかけ、またはけしかけられた襲撃や暗殺…。「もしかしたら映画で描かれたフィクションの殺人よりも、舞台裏でリアルに死んだ人数の方が多いんじゃないの…!?」と思えてしまうほどカオスとしか言いようがない舞台裏には、ただ驚愕するばかり。
世紀の傑作の裏で、こんな凄まじい出来事が起きていたのか…!と、『ゴッドファーザー』のみならず、洋画ファンならば大必見の『ジ・オファー/ゴッドファーザーに賭けた男』。きっと本シリーズを視聴した後は、『ゴッドファーザー』を再び観賞したことなること間違いなしだ。

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『スター・ウォーズ』フランチャイズの異色作『キャシアン・アンドー』は必見の本格派スパイ・スリラードラマ

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映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の前日譚となるディズニープラスのドラマ『キャシアン・アンドー』は、同フランチャイズで異色の存在だ。
映画版に登場した反乱軍の将校キャシアン・アンドーを主人公に、彼がスパイだった時代を描く前日譚スピンオフは、『スター・ウォーズ』の世界を舞台にしているにも関わらず、フォースもライトセーバーもダークサイドもシスもフィーチャーされない。帝国の圧政から逃れようと、自由を求める反乱軍の熱い決意と闘志に焦点を当てている。

同じくディズニープラスで製作された『マンダロリアン』や『オビ=ワン・ケノービ』など、『スター・ウォーズ』らしいエンターテイメント感あふれる派手さは、『キャシアン・アンドー』には感じられない。それだけに少し地味な印象を受けるかもしれないが、華やかな娯楽性を削ぎ落した分だけ、そのシリアスかつ重厚なストーリーが伝えようとするメッセージ──、反乱と革命に伴う代償や犠牲、その残酷さが直に心に響くに違いない。

『キャシアン・アンドー』はシーズン2で完結する予定で、次シーズンは3話を1年として区切り、全12話で4年間にわたる物語が描かれるという。『スター・ウォーズ』フランチャイズで異彩を放つ、本格派スパイ・スリラードラマで紐解かれる新章に期待したい。

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ライター坂田正樹が選んだのは…

スパイなのに生活感丸出しキャラに共感!『ハリー・パーマー 国際諜報局』

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英国人作家レン・デイトンのスパイ小説『ハリー・パーマー』シリーズの一作目『イプクレス・ファイル』をもとにしたサスペンスドラマ。軍事刑務所での服役を免れるため、特別諜報機関WOOC(P)の 諜報員として活動することになった主人公ハリー・パーマー(ジョー・コール)の奮闘を活写する。映画『キングスマン』がオマージュを捧げたといわれる1965年の映画『国際諜報局』を新たに映像化した作品だが、意外だったのは、『キングスマン』のような研ぎ澄まされたスキルは全く持ち併せておらず、生活感丸出しでスパイ合戦に巻き込まれていくところ。黒縁メガネで料理好き、喧嘩は弱く、肉体はマッチョとは程遠い。唯一の武器は、一瞬のひらめきと観察眼。例えば、ぶん殴られながらも大事な鍵を倒れた隙に隠したり、現場に落ちていたコップの破片から事件の糸口を見つけたり、ドジだけれどスパイとしての潜在能力をチラ見させながら、ドラマを推進させていくところは秀逸だ。原作者レイによればジェームズ・ボンドのアンチテーゼとして労働者階級出身の庶民派に設定したらしいが、ハイスペックとは真逆の“人間味”がなんとも魅力的。余談だが、いつもクールな美人諜報員ジーン(ルーシー・ボーイントン)が緊張から解き放たれ、束ねた髪を下ろすシーン(確か第2話?)…これはもう男性ファン、キュン死でしょ!

スターチャンネルEXで『ハリー・パーマー 国際諜報局』を見る

記憶喪失男に振り回されるダサカワ婦人警官に胸キュン!『ザ・ツーリスト 俺は誰だ?』

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映画『フィフティ・シェイズ』シリーズでも知られ、ジェームズ・ボンド候補にも名を連ねるイケメン、ジェイミー・ドーナンが何者かに命を狙われる記憶喪失の男を熱演する一気見必至のサスペンス。「俺は誰だ?」からスタートし、一枚のメモをヒントに謎をひも解いていくストーリー展開は、映画『ボーン・アイデンティティー』やドラマ『ターミナル・リスト』を彷彿させるが、正義感溢れる心優しい婦人警官ヘレン(ダニエル・マクドナルド)がおせっかいを焼きまくり、どんどん話がこんがらがっていくところが実に面白い。謎を追う記憶喪失の男が、逆に何者かに追いかけられ、途中、ヘレンが助けたり、余計な事をしたり、二人の付かず離れずの珍道中がサスペンスを大いに盛り上げ、全6話、気付いたら一気見していた。物語もさることながら、このドラマの魅力は俳優陣。せっかくのイケメンをかなぐり捨て、髭づらの薄汚れた坊主姿で登場したジェイミーの「善なのか、悪なのか」どっちつかずの存在感、ちょっとふっくらした佇まいがチャーミングなダニエルの「パニックなのか、暴走なのか」「役に立っているのか、邪魔なのか」どっちつかずの不安定感が、もう夫婦漫才のように絶妙なのだ。個人的にはヘレンの異常な頑張りがツボに入りまくり、最後はなんだか愛おしくて、胸がかきむしられてしまった。

スターチャンネルEXで『ザ・ツーリスト 俺は誰だ?』を見る

ライターAi Onoが選んだのは…

全米で最も視聴されている犯罪捜査ドラマ!今度の舞台はハワイ『NCIS:ハワイ』

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20年以上続く大人気犯罪捜査ドラマ『NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班』から、日本とも縁の深いハワイを舞台にした新シリーズが登場。先に申し上げておくと、私は本家『NCIS』を含め、これまで『NCIS』フランチャイズ(『ニューオーリンズ』、『LA』)をほとんど見たことがなく、今回いきなり『ハワイ』から見始めたわけだが、初心者でもしっかり物語についていくことができている。この分かりやすさも、『NCIS』というシリーズが長年愛されている理由なのかもしれないと感じた。(クロスオーバーがあれば、他シリーズを見ていた方が楽しめるかもしれないが…。)

『NCIS』シリーズは、米海軍隊員が関わる事件を捜査するチーム(NCIS)の活躍を描く。『ハワイ』では、シリーズで初めて女性が主人公に選ばれている。シングルマザーの特別捜査官ジェーン・テナント(ヴァネッサ・ラシェイ)は仕事と家事育児との両立のため、時には自宅で料理をしながら捜査の指示を出すこともあるが、これは従来の犯罪捜査ドラマではあまり見られなかった姿ではないだろうか。また、ハワイの地元民(ロコ)たちが守り続ける伝統にも触れることができ、「ハワイが好きだから」という理由で見始めても十分に楽しめる作品だ。

Huluで『NCIS:ハワイ』を見る

恋に友情に悩む高校生たちの、ほろ苦くも優しい青春物語『HEARTSTOPPER ハートストッパー』

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青春ドラマの良いところは、作品と同世代の若者が共感できるのはもちろんのこと、かつて10代だった大人たちも「こうゆうことあるよね」と過去を振り返って懐かしく思いながら楽しめるところではないだろうか。『HEARTSTOPPER』は、今を生きる高校生たちが恋に悩み、友情に支えられ、何をすべきか悩む姿を優しく描き出した学園ロマンスドラマ。

原作は英国の小説家アリス・オズマンのグラフィックノベルで、日本をはじめ世界20カ国以上で翻訳されている大人気シリーズ。男子校に通うちょっぴり気の弱いチャーリー(ジョン・ロック)と、ラグビー部の人気者ニック(キット・コナー)の恋模様、そして彼らをサポートする友達との友情にフォーカスしている。何か大きなドラマが起きるわけではなく、ごく一般的な学園生活を送る中でチャーリーとニックの距離は縮まっていくわけだが、とりわけ惹き込まれたのは、ニックの心情の変化。それまで自分のことをストレートだと思っていたニックは、チャーリーと出会って初めて自身のセクシュアリティと向き合うことになる。チャーリーの写真を嬉しそうに見つめ、彼と一緒にいたいと思う一方で、自分はゲイなのか、この気持ちは本当に恋なのか、ニックは一生懸命に悩むのだ。そんなニックを見守る母を英国を代表する女優オリヴィア・コールマンが演じており、フレッシュな若手キャストを大きな心で包む彼女の懐の深さも、この作品の魅力になっている。

ライターErina Austenが選んだのは…

こういうのを待っていた!伝説のドラマ『LOST』の正当な後継者『ラ・ブレア』シーズン1

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配信サービスも今のようにない2004年、世界中で社会現象を巻き起こしたSFミステリーサバイバルドラマ『LOST』。だが、これこそが正当な『LOST』の後継作品だと思われる最高のSFサバイバルドラマが誕生した。それが『ラ・ブレア』だ。物語はL.A.のラ・ブレア地区が舞台。都会のど真ん中に突如出現したシンクホールに落ち、生存は絶望的だと思われた人々だったが、なんと見知らぬ荒野で無事に生き延びていた。ここはどこなのか、どうしたらL.A.に戻れるのか…。謎が謎を呼びすぎてストーリーがもたつくことがありがちなSF作品も多い中、本作は従来のそれとは大きく異なりとにかく展開が早い!生存者側がいる荒野の正体もシーズン1の時点で判明するので、ストレスにならない。また、生存者のサバイバル生活と、穴から救出しようとする地上側の2つの物語が同時に描かれるので、違う舞台でのサスペンス感が両方楽しめる。アクション満載のヒューマンドラマでありつつも大人の恋愛要素や家族愛もあり、誰でもハマれるだろう。ギャヴィン役のオーエン・マッケン(『ナイトシフト 真夜中の救命医』TC・キャラハン役)、リーヴァイ役のニコラス・ゴンザレス(『グッド・ドクター 名医の条件』ニール・メレンデス役)、そしてサム役のジョン・セダ(『シカゴP.D.』アントニオ・ドーソン役)というイケメン男性陣の活躍と関係性が変わっていくもの見どころだ。偶然だが、オーエンとニコラスは医師役を経験済みで、ジョンはこの『ラ・ブレア』で初の医者を演じている。米国ではシーズン2も始まり、新キャラも登場、物語の流れは更に加速しているので、お楽しみに!

Huluで『ラ・ブレア』を見る

本家も超えた!?ヒューマンドラマの最高傑作!『ベター・コール・ソウル』ファイナルシーズン

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数々の賞を総なめにしたヒューマンドラマ『ブレイキング・バッド』の前日譚として誕生した『ベター・コール・ソウル』。そのファイナルとなったシーズン6は、もはや5年続いた本家を超えるとも言われる傑作となった。本作は、オリジナルで登場してきた悪徳弁護士ソウル・グッドマン/ジミー・マッギルが、いかにしてのし上がり転落するかと描いた作品。これからシーズン1を見る人のために、シーズン5までのネタバレは避けるが、シーズン6ではついに、ジミーから改名した「ソウル・グッドマン」という名前の由来も明らかになる。脚本は当初より優れていたが、ファイナルでは出演者たちも台本を読んで驚愕したというほどのショッキングな展開の連続だ。特に注目したいのは、レイ・シーホーン演じるキム・ウェクスラーだ。彼女のような優秀な弁護士が、なぜソウル/ジミーのような人間と交際するのか。個人的にずっと疑問だったその点が理解できる描写があり、人間の性をずっしりと感じた。ドラマではなく映画を意識したという本作は、撮影手法も非常に芸術的だ。小説がキャラクターの心情をズバリと書かず読者に想像させるように、本作では人物をアップにせず、背景をメインにしたり、一見関係のないような金魚や蟻のようなものをメインに捉えたりしてそのシーンを表現。そんな細かなこだわりがユニークで、視覚的にも片時も目が離せない。時系列的には『ブレイキング・バッド』より前の話なので、先に見ても楽しめる『ベター・コール・ソウル』。登場人物たちの生涯をも変えたソウルの成れの果てを、最後までじっくりと見届けてほしい。

編集部AKNが選んだのは…

『一流シェフのファミリーレストラン』

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今年6月に米Huluで配信がスタートし、Rotten Tomatoesで見事100%フレッシュを獲得!この邦題を見れば、家族経営のダイナーかなにかで起こるハートウォーミングな話かと誤解されるかもしれないが、「2022年残念だった邦題で賞」を勝手につけるのであれば、間違いなくナンバーワン…。それほど、タイトルと内容にギャップがあるドラマなのだ。

舞台となるのは、シカゴにある小さなサンドウィッチ店。絶縁していた兄が仕切っていたものの、突然この世を去ったことで有名店のシェフをしていた弟が急遽その役割を引き継ぐことに。しかし、店の経営は厳しく、スタッフたちの仕事もルール化されておらず、いつつぶれてもおかしくない状況だったのだ。そんな本作でメインとなるのは、「戦場」とも呼びたくなるキッチンの中。汗をぬぐい必死に調理に取り組むシェフたちの真剣な表情、包丁を握る手のアップ映像、時間とプレッシャーに負けじと響き渡るスタッフたちの怒号する声。1話30分と見やすいのだが、あまりの内容の濃さに良い意味でどっと疲れてしまうほど。シーズン1では、店を立て直すという内容に徹底し、余計な恋愛要素などがゼロだったのも個人的には評価したい部分。次のシーズンでもこのやり方を貫いてほしい。

Disney+で『一流シェフのファミリーレストラン』を見る

編集部Uが選んだのは…

『ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語』

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ヒットメイカーのライアン・マーフィーが贈る実録犯罪ドラマ。主演のエヴァン・ピーターズはもともとマーフィー班だが、縁故採用ではなく役に合っていたからこそ選ばれたのだろうと感じさせるハマり役。普通、連続殺人鬼のタイプは大きく分けて2種類、高い知能を持ち細かく計画を立ててきっちりと殺人を行う秩序型か、後先を考えず衝動的に行動する無秩序型だが、そのいずれのタイプでもないジェフリー・ダーマーという複雑なキャラクターを時に繊細に、時に不気味に演じている。

この有名な連続殺人鬼といえば、『アベンジャーズ』シリーズのホークアイ役でおなじみのジェレミー・レナーが演じた2002年の映画があるが、今回は全10話のシリーズなのでダーマーの幼少期から逮捕された後まで丁寧に綴られており、彼について知らなくても支障なく見ることができる。事件が明るみに出た後で感動的な手記を残した父親(演じるのはリチャード・ジェンキンス)との関係がしっかり描写されているところも特長。

マーフィーの実録犯罪ドラマには当時の社会に対する批判も含まれることが多いが、本作でもその傾向は継続。白人のダーマーの狙った相手がアフリカ系やアジア系で一部は同性愛者だったことに対する差別意識から犯罪がなかなか露見せず、結果的に多くの犠牲者を出したことを、当時のデータも用いながら描いている。
テーマ的に気軽には見られないが、Netflixで記録的なヒットを飛ばしただけあり、一度見始めると目が離せなくなる作品だ。

編集部Rが選んだのは…

これこそ現代の若草物語!『シスターズ』

今年、韓国ドラマ『シスターズ』にドハマりしてしまうことは全く予想していなかった。貧しい三姉妹の長女が、ひょんなことから700億ウォンという大金を手に入れることで、大きな陰謀に巻き込まれていく社会派ミステリードラマだ。

映画『お嬢さん』の脚本家チョン・ソギョンと美術監督リュ・ソンヒの再タッグ作でもあり、同映画をこよなく愛する私はスルスルと『シスターズ』沼に落ちてしまった。

本作は、ルイーザ・メイ・オルコットの「若草物語」からインスパイアを受けて製作された。「若草物語」といえば、2019年にグレタ・ガーウィグ監督の映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』が記憶に新しい。そちらも、「若草物語」の再解釈が素晴らしかったが、本作はまた一味違う。

お金がなければ生きていけない。格差社会にあえぎながら暮らす三姉妹の姿は、海の向こうの国の話ではあるが、現代を生きる同世代として共感せざるを得ない。

ストーリーの面白さもさることながら、特に惹かれたのは画面作り。たとえば、第1話のラストはかなりお気に入りなのだが、印象的なシーンが毎回絵画のように美しく、つい見入ってしまう。普段は韓国ドラマを見ない海外ドラマファンにもおすすめしたい一作だ。

編集部Oが選んだのは…

『イエロージャケッツ』

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とある方がDVDコンプリートボックスを貸してくれて以来、私の一番好きな海外ドラマはずっと『ツイン・ピークス』のままなのだが、その方に、「あなた、『イエロージャケッツ』観なさい?」と言われ、すぐに飛びついて視聴。こういうオフビートな感じ、やっぱりたまりません。

物語の中心は、とある高校の女子サッカーチーム“イエロージャケッツ”。全国大会出場に向かう途中で、乗っていた飛行機が墜落し、どこかの森の奥深くでのサバイバル生活を余儀なくされる。同時に、それぞれの人生を歩む25年後の彼女たちの姿が描かれるが、当時の出来事については皆口を閉ざすばかり。そして何より気になるのは、イエロージャケッツのリーダーであるジャッキーが、25年後の世界に登場しないこと…。

個人的に「うわァ」となったのは、サバイバル生活中の彼女たちに生理がくるという描写。想像しただけで過酷すぎるし、また“生理がこない”ということも厄介だったり…。
本国では来年の3月24日(金)よりシーズン2がスタート。しかも、シーズン3への更新というニュースも舞い込んでいる。ということは!つまり、すなわち、この不気味な世界観がどんどん広がっていくということ。きっと、もっと、ゾクゾクさせてくれるに違いない。

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編集部Sが選んだのは…

HBO×A24!大ヒット青春群像劇『ユーフォリア/EUPHORIA』シーズン2

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Z世代の姿を過激かつスタイリッシュに描き、アメリカで一大センセーションを巻き起こしたHBO×A24製作の衝撃作『ユーフォリア/EUPHORIA』。『ゲーム・オブ・スローンズ』に次ぐ、米HBO史上第2位の視聴者数を記録した大ヒットシリーズだ。

ドラッグ中毒と不安障害を抱える主人公ルーを中心に、様々な悩みを抱えて現代に生きる高校生たちが描かれる本作の最大の魅力は、なんと言ってもそのリアルさ。ドラッグ、セックス、バイオレンス、アイデンティティ、トラウマ、SNS、恋愛、友情…。個性的な登場人物一人ひとりにフォーカスし、それぞれの悩みを痛々しいほどにえぐり出す細かく丁寧な心情描写は、ほかの青春ものとは一線を画す。キャスト陣の演技力の高さも大きな見どころの一つで、今シーズン再びドラッグに手を出してしまったルーを演じるゼンデイヤは、エミー賞主演女優賞ノミネートを果たすなど、高く評価されている。特に第5話、本物のジャンキーに見えるぐらいの凄まじい演技力には圧倒される。
ラスト2話は、ルーの友達の一人レクシーが演劇をプロデュースする、というストーリーで、ドラマのみんなの物語とシンクロしていくというメタ的な演出は、間違いなく今シーズンのハイライトだろう。大きな余韻が残り、すでに決定済みのシーズン3への期待は高まるばかり。どんな展開になるのか…今から待ちきれない。

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(海外ドラマNAVI)

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