世界最大のメディア企業グループを牛耳るロイ一家の陰謀をシニカルに描き、高い評価を得ている米HBOの『キング・オブ・メディア』(別タイトル『サクセッション』『メディア王 ~華麗なる一族~』)。現在シーズン3の製作が進んでいる本作だが、シーズン5まで続く可能性があることがわかった。米The Wrapが報じている。
『キング・オブ・メディア』は、ウィリアム・シェイクスピアの4大悲劇の一つ「リア王」をモチーフにした社会派ドラマ。ニューヨークを舞台に、高齢の"キング"ローガン・ロイが一代で築き上げたメディア帝国の世代交代をテーマに描いたもの。
パンデミックの影響で延期されていたシーズン3の放送日がまだ決まっていないが、脚本・製作総指揮のジョージア・プリチェット(『Veep/ヴィ―プ』)によると、シリーズの生みの親でショーランナーのジェシー・アームストロング(『フレッシュ・ミート』)は、"最大で5シーズン、だが4シーズンの方がいいかもしれない"と考えているそうだ、とイギリスのThe Timesに語った。
「最大で5シーズンだと思いますが、おそらく4シーズン以上になるでしょう。今はシーズン3の撮影が終わったところで、ジェシー(・アームストロング)はあと1シーズンだけと言っています。でも、彼は毎回そう言うのです。いい終わり方が見えてきたと思いますよ」
アームストロングは、本作のパイロット版を単独で執筆したが、他のエピソードではプリチェットやその他の脚本家たちと協力して綿密に話を練っている。
シーズン3の公式概要には「シーズン2の終わりに反抗的な息子ケンダル・ロイ(ジェレミー・ストロング『グッド・ワイフ』)に裏切られたローガン・ロイ(ブライアン・コックス『グッド・オーメンズ』)は、危険な状態でシーズン3を迎える。家族、政治、財政面全てを安定させるため奔走する中、企業間の争いが一族の内戦に発展する恐れがあり、緊張感が高まっている」と書かれている。
高い評価を得ている本作は、2020年の第72回エミー賞で、ドラマシリーズ作品賞、主演男優賞(ジェレミー・ストロング)、ゲスト女優賞(ナン・ピアーズ役チェリー・ジョーンズ)、監督賞、脚本賞、キャスティング賞、撮影賞などを受賞している。日本では『メディア王 ~華麗なる一族~』というタイトルで、U-NEXTにて独占配信中。(海外ドラマNAVI)
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(2021年7月時点での情報です)
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『キング・オブ・メディア』シーズン2© 2019 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO ® and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.