『ベター・コール・ソウル』レイ・シーホーン「キムはまだソウルに会いにいく」

ついに幕を閉じた大ヒットドラマ『ブレイキング・バッド』のスピンオフ『ベター・コール・ソウル』。本作にシーズン1から出演していたキム・ウェクスラー役のレイ・シーホーンが、あの最終話後の展開やキムに対する思いなどをインタビューで語った。米AMCが報じている。

本記事は『ベター・コール・ソウル』シーズン6のネタバレを含みますのでご注意ください。

キムとソウルの将来は…?

降板に伴い、「ファンや批評家が長年にわたって私を応援してくれ、たくさんの人が私に好意を示してくれたことはとてもとても嬉しい」と話したレイは、ファイナルシーズンの裏話とキムその後についても自身の見解を続けた。

「シーズン6の初めの頃は、キムがどうなるのか知らなかった。(クリエイターの)ピーター(・グールド)はいつも俳優を尊重していて、そのキャラクターがいつ死ぬかを教えてくれるんだけど、私にはそんなことは言わなかったので…。ストーリー上キャラクターが死ぬ必要があるときは、そうすることになる。でも、キムが大好きだったので、できるだけ残りたかった」また、キムの髪型などが変わったことについても、「かつらをかぶって新しい衣装を着たら、違うキムになれた」とも話した。

そして、最後に刑務所にいるソウルをキムが面会しにいくシーンについてはこのように話している。「私の考えでは、キムが彼に会うのはあれが最後ではないと思っている。でも、ピーターがちゃんとした結末を書きたかったのはわかるわ。実際、見事に完成させたから。でも、スクリーンが暗くなって終わった後も、頭の中で人々は物語を続けている。どのような方向に進むかは、様々な意見があるけれど、この作品が提起している行動と結果、自然と育成、道徳、無条件の愛といった大きな哲学的な問いを尊重した、とてもスマートなエンディングだと思っている。私はまだこのエンディングとその意味について考えているの。ロマンチストなので、わからない。でも、キムは絶対にソウルの刑を軽くする方法を考えると思っている! 二人がその後幸せに暮らせるかどうかはわからないけど、キムはソウルを愛していると思うし、彼を助けるつもりでいると思う」  

『ベター・コール・ソウル』キム主人公のスピンオフはあり?

また、キムを題材にしたスピンオフの話について触れられると、前向きな気持ちでいることも話した。「素晴らしい脚本の作品をやり続けたい。キム・ウェクスラーを再び登場させたいと望むのであれば、いつでも、どこにでも行くわね。でもそれ以上に、脚本家、スタッフたち、そしてできれば同じキャストたちと、また別のプロジェクトで一緒に仕事ができたらいいなと思っている。皆の才能に囲まれ、このレベルの脚本を経験することができるのは、とても幸せなこと。まだ、次のプロジェクトをどうするか考えている最中なので、それ以上のことは言えないけれど。でも、私とまた仕事をしたいと言ってくれたら、いつでも即繋がる電話で対応するわ。すぐに駆け付けるから」

ついに終了してしまった傑作シリーズだけに、終わったあとも別の形で…と望む声は多い。『ブレイキング・バッド』を含め、今後もキャスト・製作陣の新作情報についてはお伝えしていきたい。『ベター・コール・ソウル』は、Netflixでシーズン1~6が配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ベター・コール・ソウル』シーズン6より©Greg Lewis/AMC/Sony Pictures Television