『ベター・コール・ソウル』最終話に出演したあの人、久々の復帰やハンクへの正義を語る

『ベター・コール・ソウル』ファイナルシーズンには、オリジナル版『ブレイキング・バッド』のキャラクターが多数登場したが、本家で麻薬捜査官ハンク・シュレイダーの妻、マリーを演じたベッツィ・ブラントもサプライズで登場。久しぶりにアルバカーキ・サーガにカムバックしたベッツィが、その出演について語っている。

(※これ以降は、『ベター・コール・ソウル』ファイナルシーズン最終話の展開に関する情報が含まれているのでご注意ください)

紫のセーターを着たマリーが恋しかった

ファイナルシーズン最終話では、ついに悪徳弁護士ソウル・グッドマン/ジミー・マッギルが自分の過去に向き合い、法廷で自分の罪を認めて86年の服役を命じられる結果となった。マリーは、亡き夫ハンクが死に至った一因はソウルにあると非難し、マリーがソウルと対峙するシーンも描かれた。

米Varietyのインタビューで、再びマリーを演じてどう感じたか質問されたベッツィが、「本当に楽しかった。こんなことができるなんて思ってもみなかった。終わったことは終わったこと…と、いつもはそんな感じだから」と回答。またマリー役への復帰は、「どんなに好きだったか忘れてしまった、お気に入りのセーターを着るようなもの」とも説明している。「私はマリーに会いたかったし、彼女は本当に厄介者だけど、あの紫色の服を着た執拗な彼女が恋しかったわ。カムバックの仕方も、最後に彼女を目にした時よりも見違えるように成長していた。私は、製作チームが彼女に与えた威厳が気に入ったし、役者として私が望んだ通りのキャラクターだった」

ハンクの死後、マリーはどうしていたか

そして、「ハンクの死を体験したマリーを、どのように演じようと思いましたか?」との問いにも答えている。「視聴者がマリーだと分かるように、彼女には今も変わらずにいてほしかったわね。今もマリーはとても傷つきやすいけれど、強い意志を持っていて、ハンクのために正しいことをしたいと願っている。この話をすると感情的になってしまうのだけど、ハンクが死んだ後も彼女を支え続けたのは、“彼に誇りに思ってほしい”という気持ちだった。このエピソードに(ハンク役の)ディーン・ノリスは登場しなかったけど、撮影中はずっとハンクが私の心の中にいた。彼の存在がマリーの真なる指針なの。“ハンクならどうするか?”ではなく、“ハンクなら私がやっていることをどう思うだろうか?”って考える。番組での二人のラブストーリーは本当に美しく、それを表現できたのは素晴らしいことだった」

『ブレイキング・バッド』で始まったアルバカーキ・サーガを締めくくった『ベター・コール・ソウル』は、Netflixでシーズン1~6が配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ベター・コール・ソウル』シーズン6©Greg Lewis/AMC/Sony Pictures Television