『アンブレラ・アカデミー』エリオット・ペイジ、「パスポートの写真を好きになるとは」

Netflixの人気スーパーヒーロードラマ『アンブレラ・アカデミー』やマーベル映画『X-MEN』シリーズなどで知られるエリオット・ペイジが、エレン・ペイジから改名後のパスポート写真を公開した。英Digital Spyが伝えている。

「最高のパスポート写真!」


もともと、エレン・ペイジの名前で俳優としてキャリアを積んでいたエリオットは、2020年12月にトランスジェンダーであることを告白して改名。性転換手術を受け、髪の毛もバッサリ切ってショートヘアになったエリオットが、自身のInstagramにパスポート写真をアップした。

その画像には、「パスポートの写真を好きになるとは思いもしなかった」とコメントが添えられ、“エリオット”になって初めて撮影したパスポート写真に感激している様子。パスポート写真の規定により笑顔はNGだが、きっと心の中は喜びでいっぱいだったのではないだろうか。

100万以上の「いいね」が付いたこの投稿。映画『リズム・セクション』などで監督を務めるリード・モラーノは、「今まで見た中で最高のパスポート用写真だ」とコメントを送っており、他にも数多くの著名人がメッセージを寄せている。

実生活が物語にも反映

なお、『アンブレラ・アカデミー』シーズン3ではエリオット演じるヴァーニャがトランスジェンダーであることを兄弟姉妹にカミングアウトし、名前を“ヴィクター”に改名。実生活のエリオットをストーリーに反映させている。

米 The Hollywood Reporterとのインタビューで、その展開についてエリオットが、『アンブレラ・アカデミー』がヴァーニャのカミングアウトを扱いながらも、それを自然に描いて物語の焦点にしていないところを称えている。

例えば、ヴァーニャがトランスジェンダーであることを知った兄弟のルーサーやディエゴが、最初はどう対応して良いか分からずに少し戸惑いを見せるのだが、それは実際にエリオット自身が周囲の人たちから受けた反応と同じだったという。「トランスジェンダーである自分も、そんな瞬間に足を踏み入れて同じ反応を受けたことがあります。以前の自分にはなかった新しい体験をしている訳ですから。そういったシーンが共鳴し合って、本当に素晴らしかったです」と振り返っていた。

新しく生まれ変わったエリオットの今後の活躍にも期待したい『アンブレラ・アカデミー』シーズン1~3は、Netflixにて配信中。

(海外ドラマNAVI)

Photo:Netflixオリジナルドラマシリーズ『アンブレラ・アカデミー』独占配信中