Netflixオリジナルシリーズ『アンブレラ・アカデミー』でヴァーニャを演じるエレン・ペイジ。2018年にダンサーのエマさんと結婚していたエレンがトランスジェンダーであることを公表し、改名したことを明らかにした。米TV Lineらが報じている。
12月1日(火)エレンは自身のTwitterに、「私はトランスジェンダーであることをみんなに伝えたい。名前もエリオットに変えたので、主語は"彼"か"彼ら"になるんだ。これを書けることが、恵まれていることだと思っている。ここに至るまで、自分の人生でここまでたどり着けたこと、サポートしてくれた信じられないほどの数の人々に、多大な感謝の気持ちを感じているよ。本来の自分を追い求めるのに十分なくらい、やっと自分を愛せるようになったんだ。これがどれほど素晴らしいことか、言葉では言い表せない」
エレン改め、エリオットはまた、トランスジェンダーやノンバイナリーをカミングアウトすることへの不安を率直に語り、トランスコミュニティが日々経験している差別や虐待についても詳しく語っている。
「辛抱して欲しい。この喜びは本物だけど、壊れやすいものでもある。喜び、また祝いたいこの瞬間を台無しにしようとしているわけではないけれど、全体像について話をしたいと思っている。統計というものは驚異的なんだ。トランスの人々に対する差別は蔓延していて、陰湿で残酷で、恐ろしい結果をもたらしている。トランスを罪だとし、私たちの存在する権利を否定するために働く政治指導者たちと、トランスコミュニティへの敵意をぶちまけ続ける大規模なプラットフォームを持つすべての人々に...あなたたちのせいだ...。私はトランスの一人であり、攻撃されても私たちは黙ってはいない」
さらにエリオットは、トランスジェンダー、そしてクィアである自分を愛しており、自身を受け入れれば前に進めると、締めくくった。
GLAAD(LGBTQのイメージに関するメディアモニタリングを行っている米非政府組織)のトランスジェンダーメディア担当ディレクターであるニック・アダムスは、「エリオット・ペイジは、ハリウッドで素晴らしいキャラクターを演じ、LGBTQの人々のために率直な主張をしてきました。彼は今、数え切れないほどのトランスジェンダーやノンバイナリーの人々にインスピレーションを与えてくれることでしょう。すべてのトランスジェンダーの人々はそのままの自分であり、また自分が何者であるかを受け入れてもらうチャンスが与えられるべきです。我々はエリオット・ペイジを称えます」と激励の言葉を送った。
そんなエリオットの出演する『アンブレラ・アカデミー』はシーズン3への更新がすでに決まっている。また、2019年には同じNetflixの『メリー・アン・シングルトンの物語』のリバイバルに出演。アカデミー賞にノミネートされた2007年の映画『JUNO/ジュノ』や『インセプション』『X-MEN』シリーズなど数々のヒット作で活躍している。(海外ドラマNAVI)
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Photo:
エリオット・ペイジ
© Steve Bisgrove/FAMOUS