スティーヴン・キング原作の大ヒットホラーシリーズ『IT/イット』の前日譚を描くTVドラマの企画が米HBO Maxで進行している。邪悪なピエロを生み出したキング本人も、新シリーズではどんな物語が語られるのか、注目しているという。米Screen Rantが伝えた。
前日譚に対しスティーヴン・キングが思っていることとは?
『IT/イット"それ"が見えたら、終わり。』(2017年公開)や、その続編『IT/イット THE END "それ"が見えたら、終わり。』(2019年公開)の前日譚となる『Welcome to Derry(原題)』は、60年代の米国メイン州に位置する架空の田舎町・デリーを舞台に、27年毎に続く呪いの起源を探る、というストーリー。
先日、キングはホラージャンルのwebサイトBloody Disgusting'が運営するPodcastに出演。「私が死んだら、文庫本は棚から消えるだろうと思う。でも、あのピエロは永遠に生き続けるんだ。まぁ、もう私はペニーワイズとは関係ないけどね。もう『IT』に戻るつもりはないから…」と、『IT』から手を引く考えを示しながらも、前日譚の企画について「悪くはないアイデア」だと続けた。
「27年前のペニーワイズが何をやっていたのかは見てみたい。80年代の設定も見てみたいし、第二次世界大戦の前とかね。どうなるのか、興味深い」
前日譚で脚本・製作総指揮を務めるのは、映画シリーズをホラー映画歴代興行収入NO.1を記録するほどの大ヒットに導いたアンディ・ムスキエティ。キングによれば、この企画はムスキエティとHBO Maxの間で契約が成立しているわけではないようで、両者はまだ話し合いを続けている段階とみられる。
キング自身も興味を持っている新シリーズ。続報を待ちたい。キングの小説「ファイアスターター」の同名映画のリメイク版となる『炎の少女チャーリー』は6月17日(金)より公開中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『IT/イット"それ"が見えたら、終わり。』(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.