新解釈で完全リメイク!映画『炎の少女チャーリー』、インスパイアされた作品とは?

原作はスリラーの巨匠スティーヴン・キングの小説「ファイアスターター」、1984年にドリュー・バリモア(『サンタクラリータ・ダイエット』)主演で製作された同名映画のリメイク版となる『炎の少女チャーリー』が6月17日(金)より公開となる。30年経つ今も世界中で影響を与え続ける本作がジャンルを超えインスパイアされた作品を紹介しよう。

リメイク版『炎の少女チャーリー』あらすじ

アンディとヴィッキーには、生まれながらに不思議な能力を持つチャーリーという娘がいた。彼女が成長するにつれ、その能力は覚醒し始め、多感な10代を迎えるころには、感情の揺らぎに呼応するようになり彼女自身もコントロールできないパワーへと変化していた。父アンディはその能力を懸命に隠し続けようとしたが、政府の秘密組織“ザ・ショップ”はついにチャーリーの存在に気づき、軍事利用しようとスパイを差し向ける。逃亡する親子と追跡する工作員。かくしてチャーリーの特殊能力と秘密組織の壮大なバトルが繰り広げられるのだった―。彼女の持つ能力は果たして神か悪魔か…?

『炎の少女チャーリー』キャスト&スタッフ

監督は『ザ・ヴィジル~夜伽~』の新鋭キース・トーマス、脚本は『ハロウィン KILLS』のスコット・ティームズ。少女チャーリーに、『ブラック・ウィドウ』や『トゥモロー・ウォー』など、子役として活躍するライアン・キーラ・アームストロングが抜擢。父親アンディには、『ハイスクール・ミュージカル』、『グレイテスト・ショーマン』など幅広い作品に出演するザック・エフロン。成長と共に自分の力を制御できなくなっていく娘を懸命に守り、愛する父親像を演じる。

『炎の少女チャーリー』が与えた影響

キングの原作は、驚異の超能力を持つ少女がその力を軍事兵器に利用しようとする政府機関に追われるという内容でキャラクター主導で描かれる複雑なストーリーが話題に。84年に映画化されてから30年以上たった今、『パラノーマル・アクティビティ』シリーズでタッグを組んだジェイソン・ブラムとアキヴァ・ゴールズマンが、同作を21世紀バージョンとして再構築。再びこうして映画化に至るまで、数々の映画やドラマ、アーティストのミュージック・ビデオなど、多くのオマージュ作品を生み出し続けてきた。

Netflixオリジナルシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』もその一つ。製作・監督・脚本を担当するマット&ロス・ダファー兄弟は、「スティーヴン・スピルバーグやスティーヴン・キングに影響を受けて作った」と答えており、超能力を操る少女イレブンは、まさにチャーリーを彷彿させる。また、パク・フンジョン監督の韓国映画『The Witch/魔女』も同様だ。実験で超人的な能力を宿した少女が組織に狙われるストーリーからは、まさに本作に影響を受けて生まれたことが伺える内容となっている。そして海外のみならず、日本でもインスパイアされた作品が数多く存在。映画化もされた宮部みゆきの小説 「クロスファイア」、Aimerの「SPARK-AGAIN」などのアーティストのミュージック・ビデオまで、ジャンル問わず、多くの作品に影響を与えてきた。

映像化されて30年の時を経てもなお、その計り知れない影響力を秘めている。そんな名作が最新技術を駆使し、ブラムハウス・プロダクションズの手によって再び蘇った『炎の少女チャーリー』は6月17日(金)より全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)

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