6月8日(水)にDisney+(ディズニープラス)で配信が始まったマーベルドラマ最新作『ミズ・マーベル』。その第1話で、キャプテン・マーベルのコスチュームに関してイースターエッグ的に触れられたものの、それについて筋が通っていない点を米Screen Rantが指摘している。
MCUでは触れらていないコミックでの経緯
ついに配信が始まったマーベルドラマ最新作『ミズ・マーベル』。主人公カマラ・カーンはキャプテン・マーベルの大ファンという設定で、本作にとってキャプテン・マーベルは、決して欠かすことのできない存在だ。
ブリ―・ラーソンが演じるキャプテン・マーベルことキャロル・ダンヴァースは、2019年公開の映画『キャプテン・マーベル』と『アベンジャーズ/エンドゲーム』への登場でご存じの方も多いはず。
コミック初登場は1967年に遡り、初代キャプテン・マーベルはマー・ベルという名の男性で、クリー帝国が送り込んだスパイだったそう。その後は、彼の魂を受け継ぐ者たちが“キャプテン・マーベル”を名乗ることとなるが、そうした中で、元々アメリカ空軍飛行士を務めていたキャロルがスーパーヒーローのミズ・マーベルとして活躍したのち、最終的には“キャプテン・マーベル”を引き継いでいく、という経緯なのだ。こうしたコミックで描かれる背景を、MCUでは大幅にスキップしてしまっている。
描かれなかったのはこうした過程のみならず、キャロルのオリジナルコスチュームも同じ。オリジナルコスチュームはマー・ベルにオマージュを捧げたというデザインなのだが、腹部や背中、脚の露出が多く、強烈に性的な印象を与えるものだった。これに困惑した読者も多く、「長袖にグローブをつけて長いブーツやスカーフをつけながら、お腹や背中や足を出している女性なんてどこにいるの?」との投書が寄せられることも。こうしたおかしな点を指摘するファンの声を受けて、後にデザイン変更が行われるが、MCUがこうした経緯に触れることもなかった。
『ミズ・マーベル』第1話の小ネタによって矛盾が生じる?
しかし、目敏いファンが『ミズ・マーベル』第1話の中に隠されたオリジナルのミズ・マーベルのコスチュームを発見(冒頭のアニメーションシーン。アベンジャー・コンでゾーイ・ジマーが着ていたコスチュームも初期のミズ・マーベルのものに近い)。製作陣はオマージュ、ファンサービスのつもりだったのかもしれないが、これではMCU内で矛盾が発生することになってしまう。つまり、ブリ―が演じたMCUのキャプテン・マーベルが一度も着ていないコスチュームを、なぜカマラやゾーイが知っているのだろうか?ということだ。
こうした安易なイースターエッグによってストーリーに矛盾が生じた事例は今回が初めてではない。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のインフィニティ・ガントレットに関する矛盾は大きな話題を呼んでしまった。
今回の件は、それに比べて視聴者のほとんどが気づかないであろう小さなイースターエッグであり、大事になる可能性は考えにくいが、MCUにおいて論理的に合わない小ネタはユニバースを崩壊させる可能性があるのは確か。
イースターエッグはより注意深く選ばれるべきだという声が上がっているMCU。作品同士の予期せぬ繋がりの発見も楽しみのひとつだが、より徹底した世界観づくりを求めるファンの声に応えることで、さらに完成度の高いユニバースを実現することが求められているのかもしれない。
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