スーパーヒーローと崇められつつも、本性はヒーローとは程遠い。そんな彼らの正体を暴こうとする人々の戦いを描いたAmazonオリジナルドラマ『ザ・ボーイズ』。ついに待望のシーズン3が配信となり、新シーズンでも引き続き活躍するキャストに単独インタビュー。今回は、キミコ役の福原かれんとフレンチー役のトメル・カポン。質問への回答と同時に、キャストの仲の良さが伝わる様子にも注目していただきたい。
――本日はよろしくお願いします。
かれん&トメル:(日本語で)コンニチハ!!
――こんにちは!そして、シャローム!(トメルの出身イスラエルでの言葉での挨拶)
二人:おお! シャローーーーム!! シャローム、シャローム!(とシャロームの歌「Shalom Chaverim(原題)」と歌い出す二人。続けて、“あっちむいてほい”を始める二人)
――笑 いきなり歌ってくださりありがとうございます。かれんさん、トメルに“あっちむいてほい”を教えたんですか。
かれん:はい! 彼にだけでなく、キャストのみんなに教えました。
――そうなんですね! では、いきなりお二人で歌を披露してくださったので、まずはこの質問からお伺いしたいのですが。シーズン3ではお二人のミュージカルのようなシーンがありますね。かれんさんは、以前ブロードウェイを目指すほどミュージカルトレーニングをされた経験があると思いますが、このシーンの収録のために、お二人は特別なダンスや歌のレッスンは受けられましたか。
かれん:あのシーンのリハーサルは最高に楽しかったです。私もトメルも振り付けで踊るのには慣れていなかったので、何度も練習しました。
トメル:かれんも私もダンスはします。ただ、あれをダンスと呼べるかどうか…。
かれん:そうですね。ダンスというより、動く、という感じですね。きちんとした振り付けがあるダンスはちょっと。でも、楽しかったですよ!
エミーというダンスインストラクターが丁寧に教えてくれましたし、トメルが動画を持ってきて二人で研究したりしました。カメラの回っていないところで二人でそうやって練習していたので、あのシーンではキミコとフレンチーの二人の関係もより一層いいものになったと思います。
トメル:あのシーンの撮影はシーズン3で一番楽しみにしていました。出来上がりも最高のものだと思っているので、早くみなさんに見て欲しいです。『ザ・ボーイズ』は頭が飛んだり、血みどろになったりするシーンが多いのですが、あのミュージカルのシーンはとても幸せなひとときでしたから。
かれん:キミコとフレンチーが一番ハッピーなシーンですね。
――本作には、カップルが何組も登場します。そのなかでフレンチーとキミコは、一番応援しているファンが多いと言っても過言ではないキュートなカップルです。どうしてこの二人のカップルが支持されるのでしょうか。
二人:キムチーですね! ハッシュタグで、(キミコとフレンチーで)キムチーと呼ばれていますしね。
トメル:クレイジーなこの作品の中では、とてもクレイジーなカップルもたくさんいますよね。今、頭の中で彼らの顔が思い浮かんでいますが(笑)、フレンチーもキミコはどちらも、“よそもの”でお互いを頼っています。キミコの弟ケンジのこともあり、二人にはお互いの存在しかないのです。
恋愛関係や友人関係以上のソウルメイトのような存在で、コミュニケーションのハンデもあることで、もっと魅力的なカップルに見えるのだと思います。二人のちょっとした仕草や行動が、二人のキャラクターや関係を美しく、そして豊かに描いていると思います。
かれん:キミコとフレンチーの関係は、とてもピュアで真っ直ぐなので大好きです。他の人間関係は計算されたものがあったりしますが、この二人の関係はとても純粋ですから。この先彼らがどうなるか楽しみですね、私たちも知らないので。
――このようなヒット作に出演する中で、どのような時にやりがいや満足感を感じますか。
かれん:キャスト同士とても仲がいいのですが、ただただ毎日驚きの連続です。今はロンドンで取材プレスをやって、次はパリなんですがディナーにもみんなでいきますし、とても楽しいです。才能ある共演者だけでなく、小道具や衣装など最高のスタッフと共にこの作品に関わる一人の人間として、とても光栄に思っています。
『ザ・ボーイズ』シーズン3は、2022年6月3日(金)よりPrime Videoで独占配信スタート。初回3話一挙配信、以降毎週金曜日に1話ずつ配信。
(取材・文/Erina Austen)
Photo:『ザ・ボーイズ』©Amazon Studios