2007年に米CBSでスタートし、今年で放送開始から15周年を迎える『ビッグバン★セオリー』。米ドラマ最長寿シットコムとして君臨し、日本でも大ヒットした『ビッグバン★セオリー』のキャストたちは、番組終了後、どのような作品に出演しているのだろうか。彼らの現在の活躍を見てみる。
『ビッグバン★セオリー』とは、2007年から2019年にかけて全12シーズンに渡って人気を博した大人気シットコム。面白いだけでなく、時に心を打つ物語が人気を呼び、エピソード総数は280話を記録。歴代最長のマルチカメラシットコムとしての偉業を成し遂げた。
全米視聴率No,1を記録するほど絶対的な支持を獲得した本作は、批評家からの評価も高く米TV番組の祭典エミー賞では作品賞や主演男優賞、監督賞などに例年ノミネート。シェルドン・クーパー役のジム・パーソンズは本作で4度、主演男優賞に輝いている。
オタク男子のシェルドン＆レナードの向かいにイケてる女子ペニーが引っ越してきて動き出した物語は仲間たちを増やし、仲良しオタク男子4人組と個性的な女の子3人組が繰り広げるラブコメディに。そして、番組終了後も愛され続けるこの個性豊かなキャラクターを演じてきたキャストたちは今どうしているのか。放送開始から15周年の記念すべき、2022年時点での彼らの活躍にフォーカス！
目次
キャスト1／シェルドン役 ジム・パーソンズ
ジムによって演じられたIQが高く天才すぎるがゆえに常識はずれなところもあるシェルドン・クーパーは番組の顔に。一筋縄ではいかないけれど否めないシェルドンの若き日を描いたスピンオフドラマ『ヤング・シェルドン』も製作され、同作にジムは製作総指揮＆ナレーションとして参加している。
2002年から交際開始した美術監督のトッド・スピーワックと2017年に結婚し、『ビッグバン★セオリー』ファンからも祝福を受けたジムは、ゲイのキャラクターを演じる機会も増えるように。2020年にはNetflixにてオリジナルドラマ『ハリウッド』と映画『ボーイズ・イン・ザ・バンド』に出演。どちらもライアン・マーフィーがプロデュースに参加しており、『Glee／グリー』のダレン・クリスや『ホワイトカラー』のマット・ボマーといった俳優陣との豪華共演も話題を呼んだ。
キャスト2／レナード役 ジョニー・ガレッキ
シェルドンの唯一無二の理解者でペニーに一目惚れをするレナード・ホフスタッターを演じたジョニー。彼のもうひとつの代表作は、1980年代から90年代にかけて人気を博した知る人ぞ知るシットコム『Roseanne（原題）』。2018年におよそ20年の歳月を経てスピンオフドラマとして蘇った『The Conners』にもデヴィッド・ヒーリー役で出演。これらの作品に出演したサラ・ギルバートは『ビッグバン★セオリー』に度々ゲスト出演し、ジョニーとの絶妙な掛け合いを見せてくれた。
ジョニーは近年プロデューサー業にも力を入れており、シットコム版『ホルト・アンド・キャッチ・ファイア』と言われている『AOK（原題）』を米CBSとタッグを組んで製作していると報じられたほか、米ABCで同名小説を原作とした医療ドラマ『Catching Babies（原題）』を『MANIFEST／マニフェスト』の製作陣と共に製作しているとの情報も。
キャスト3／ペニー役 ケイリー・クオコ
オタク男子を一瞬で悩殺してしまう美女ペニーを演じ、TV界で最も稼ぐ女優の仲間入りを果たしたケイリー。最近では米HBO Maxオリジナルシリーズ『フライト・アテンダント』で主演に加えて製作総指揮も担当。ゴールデン・グローブ賞＆エミー賞にノミネートされるなど高い評価を獲得し、日本でも話題を呼んだ。この4月から現地ではシーズン2の配信も始まり、日本上陸が待たれる。
私生活では2016年にテニス選手ライアン・スウィーティングとの3年間の結婚生活に終止符を打ち、2018年には馬術家カール・クックと再婚するも2021年に離婚申請したことを報告。今後の結婚願望について聞かれると、「長く続く関係や交際はぜひともしたい。でも、もう二度と結婚はしないつもり」と答え、3度目の結婚をする気はないと話していた。
キャスト4／ハワード役 サイモン・ヘルバーグ
威勢が良いわりにナイーブで、博士号を持っていないことをコンプレックスに感じながらも宇宙に飛び出してしまう意外性をもつ、最強の脇役ハワード・ウォロウィッツを演じたサイモン。並々ならぬ音楽の才能の持ち主であることで知られているが、今年4月に日本公開したレオス・カラックス監督作『アネット』に指揮者役で出演し、アダム・ドライヴァーやマリオン・コティヤールと共演。
実はヨーロッパ出身キャストを積極的に起用していた同作でなんとしても役を獲得するために、サイモンはフランス国籍を取得！ どんなに有名になってもひたむきに役と向き合う姿勢には頭があがらない。
最近では、エイミー役のメイム・ビアリクにとって初めての長編映画監督作『As They Made Us（原題）』に出演。さらに、ケヴィン・ベーコンと共演したSFロマコメ『Space Oddity（原題）』の公開も控えている。
キャスト5／ラージ役 クナル・ネイヤー
女の子と喋れない内気なラージことラジェッシュ・クースラポリを演じたクナル。自身のInstagramでは番組終了後も定期的に『ビッグバン★セオリー』の舞台裏や名場面の画像を投稿するなど、人一倍BBT愛が強い一面も。
インド訛りがエキゾチックで一度聴いたら忘れられない、癖になる声の持ち主であるクナルは『トロールズ ミュージック★パワー』『トロールズ ホリデー・ハーモニー』で声優を担当。TVシリーズでは取り調べ室を舞台にしたNetflixのサスペンスドラマ『クリミナル：イギリス編』シーズン2に出演。
さらに、今年はじめに日本上陸したApple TV+ のスリラードラマ『サスピション』でユマ・サーマンらと共演し、コメディのみならずサスペンスへも活躍の場を広げている。またポール・ダノ、アダム・サンドラー、キャリー・マリガンら豪華俳優陣集結のSFアドベンチャー『Spaceman（原題）』の公開も待たれるクナルはニューヨーク・タイムズ・ベストセラーを原作にした『The Storied Life of A.J. Fikry（原題）』を撮影中。
キャスト6／エイミー役 メイエム・ビアリク
2010年、シーズン3で初登場を果たし、すぐに人気キャラクターの仲間入りをしたエイミー・ファラ・ファウラー役のメイエム。コミカルでチャーミングな表現力を活かし、2021年から米FOX製作の『Call Me Kat（原題）』で主演と製作総指揮を務めている。
2009年に英BBCで放送された『Miranda（原題）』の米版リメイクである同作には、ジム・パーソンズとトッド・スピーワックも製作総指揮として参加。反対に今年3月に現地で放送された『ヤング・シェルドン』シーズン5にはメイエムがエイミー役でゲスト出演。エイミーとシェルドンが新たな事実を報告し、ファンを沸かせた。番組終了後も仕事仲間としてさらに良い関係を築き上げている姿はなんとも微笑ましい。
キャスト7／バーナデット役 メリッサ・ローチ
ハイトーンボイスが印象的でそのチャーミングさとは裏腹に怒らせると怖いハワードの妻バーナデット・ロステンコウスキ＝ウォロウィッツ役を好演したメリッサ。
BBTが終了した2019年にはNetflix映画『ザ・ランドロマット －パナマ文書流出－』に出演し、メリル・ストリープと母娘役を演じた。2020年には脚本家の夫ウィンストン・ローチとの間に第二子となる男の子が誕生。
妊娠、出産を経て、ただいま80年代に一世を風靡した法廷コメディのリブート版『Night Court（原題）』を製作中。オリジナル版キャストのジョン・ラロクエットも出演するという同作では、夫と共に製作総指揮も担当している。メリッサが企画を持ち込んだというほど気合いの入った一作で、どのようなメリッサを見ることができるのか、楽しみだ。
『ビッグバン★セオリー』はHulu、U-NEXT、Amazon、dTV
など各サービスで配信中。
（文／KanaKo）
Photo:『ビッグバン★セオリー～ギークなボクらの恋愛法則』© Warner Bros. Entertainment Inc.
