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アガサ・クリスティー原作『トミー&タペンス』シーズン2は?主演コンビが語る

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トミー&タペンス:新ふたりの事件簿

この秋、BritBoxで配信となったアガサ・クリスティー原作の探偵ドラマ『トミー&タペンス:新ふたりの事件簿』。すでに最終話までリリースされているが、シーズン2制作の可能性はあるのだろうか? キャストの発言などをお伝えしよう。(※本記事はシーズン1のネタバレを含みますので、ご注意ください)

Agatha Christie's Tommy & Tuppence(原題)
アガサ・クリスティー原作「トミーとタペンス」新ドラマ版レビュー

“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーが生んだ人気シリーズ …

「トミーとタペンスにはまだまだ大きな可能性がある」

『トミー&タペンス:新ふたりの事件簿』は、クリスティーが生み出した素人探偵コンビ、トミーとタペンスの物語を現代を舞台に再構築されたBritBoxオリジナルシリーズ。原作では、もともと幼なじみで大人になって再会するとすぐ結婚する二人だが、今回のドラマ版では元恋人という設定で、より現代的な関係性が描かれた。

大学時代に交際していたトミーとタペンスは、10年後にある結婚式で偶然再会。しかし、すぐに殺人ミステリーに巻き込まれ、ロンドンで事件を解決しながら私立探偵ビジネスを立ち上げる。トミーのおば、エイダの助けも借りながら、二人は徐々に惹かれ合うが、実はタペンスにはロサンゼルスにいる映画監督の夫がいるという問題があった。

トミー役のジョシュ・ディラン(『バカニアーズ』)とタペンス役のアントニア・トーマス(『グッド・ドクター 名医の条件』)が米Varietyのインタビューに応じ、作品を振り返るとともにその舞台裏も語った。

――まず、本作への出演を決めた理由を教えてください。

ジョシュ:もちろん、アガサ・クリスティーは様々な意味で別格の存在です。比類のない作家と言った方がいいかもしれませんね。なにしろ「ミステリーの女王」ですし、多くの人々に愛されていますから。でも、脚本を読んだ時、これまで見たことがないような作品にできるチャンスだと感じたんです。つまり、クリスティーの世界にある、どこか居心地の良い古典的な犯罪ミステリーの雰囲気と、地に足の着いた自然体でリアルな描写を融合させるということです。

アントニア:そもそもトミーとタペンスは素人探偵ですから、現代的な探偵のあり方、つまりポッドキャストを聴いたり、自分で謎を解こうとしたりするスタイルにも、とてもよくなじむんです。そういうことなら誰もが共感できますよね。私自身、実録犯罪を扱ったポッドキャストが大好きですし。

それに、クリスティーがこの二人のキャラクターを書いた手法は、当時としては実に現代的だったと思います。特にタペンスは、物事をはっきり言うし、積極的に行動する女性で、その振る舞いはとても先進的でした。だから、現代に舞台を移すことにもまったく違和感がありませんでしたね。

トミー&タペンス:新ふたりの事件簿

――クリスティーの原作ではトミーとタペンスは夫婦ですが、今回のドラマ版では元恋人同士で、復縁するのかしないのか、という微妙な関係にあります。二人の間の相性や化学反応をどのように作り上げていったのですか?

アントニア:ジョシュと私は何度も二人の関係性について話し合い、台詞の中に自然な掛け合いや言葉を交わさなくても通じ合うような感覚を見つけようとしました。

実は、説明的な台詞が多く、事件についてあれこれ推理していく場面には、かなり気後れしていたんです。「こんなの、どう演じればいいの!」と困ったのを覚えています。するとジョシュが、「こういう場面こそ、二人が一番楽しんでいる瞬間だし、最も心を通わせている時なんじゃないかな」と言ってくれたんです。

その言葉を聞いた途端、すべてが腑に落ちました。この作品の面白さは、二つのことが同時に進んでいるところにあるんです。二人の恋愛関係と、彼らが解決しようとしている事件ですね。だから、事件を解決することを通じて二人の距離が縮まっていく、という演じ方はとても楽しかったです。

脚本家のフィービー・エクレア=パウエルも、そうした場面をより現代的に感じさせるために、私たちが自由に演じられるよう、とても柔軟に対応してくれました。

ジョシュ:そうですね。それに、ちょっとした即興演技を取り入れられる場面もありました。スタッフもそういう部分は大目に見てくれて、自由にやらせてくれたんです。ありがたかったですね。

――トミーとタペンスの過去については、どのような話し合いをしましたか?

ジョシュ:正直なところ、今もまだ少しずつ過去を組み立てている最中です。二人は大学で出会い、交際を始め、当然ながら素晴らしい絆で結ばれていた、という設定だと思います。ただ、細かい部分や、なぜ別れることになったのかという理由については、まだ意見が分かれるところですね。

二人は気が合うし、お互いを大切に思っています。でも、10年もあれば人は大きく変わりますよね。だから、冒頭からシリーズを通して描かれるのは、根本的な相性の良さや絆を持ちながらも、互いに変わった部分と、変わらずにいる部分に気づいていく二人の姿なんです。それはとても人間らしく、リアルで、真実味があると感じましたし、演じていて本当に興味深かったです。

アントニア:どれだけ変わったとしても、変わっていない部分もあるんです。「豹の斑点は変わらない」ということわざのようにね。10年前うまくいかなかった原因は、今も基本的には同じなんです。ただ、二人が以前より大人になっているのか、物事に違った向き合い方ができるようになっているのか、ということですね。

ジョシュ:その一方で、そもそもお互いを惹きつけたときめきも、同じように残っているんです。

トミー&タペンス:新ふたりの事件簿

――探偵コンビとして、仕事の面で二人がうまく機能するのはなぜだと思いますか?

アントニア:二人がかなり正反対の性格だからだと思います。陰と陽のような関係で、お互いを補い合っているんです。

タペンスはかなり衝動的で、直感に従って行動するタイプです。物事に対して鋭い勘が働くことも多く、度胸もありますから、何事にも正面からぶつかっていこうとします。

一方、トミーはもっと思慮深く、慎重で、物事を細かく分析するタイプです。そういう資質も事件を解決する上では欠かせません。二人の間にある、押したり引いたりする関係が、ちょうど良いバランスを保っているのだと思います。

――エイダおばさんを演じたイメルダ・スタウントン(『ザ・クラウン』)についても聞かせてください。

ジョシュ:素晴らしい方です! とにかく最高にクールで、目がキラキラしていて、魔法のような魅力があるんです。まさにエイダおばさんにぴったりの人だと思いました。

アントニア:彼女には本当に楽しい魅力があるんです。エイダという人物に、いたずらっぽささえ感じさせるような、見事で生き生きとした一面を与えてくれました。共演するのも、演技をしている姿を見るのも、本当に楽しかったです。さすがに経験豊かな俳優ですよね。素晴らしい経験でした。

――最終話について話しましょう。かなり緊迫した展開ですよね。追い詰められた殺人犯がみんなのいる家に火を放ちます。そして最後には、トミーが意識を失っている間に、タペンスがようやく自分の気持ちを告白します。撮影はいかがでしたか?

ジョシュ:ちょっとトラウマを刺激されますね(苦笑) あのコテージにいたことや、殺人犯と一緒に過ごしたことが鮮明によみがえってきました。犯人と一緒に、狭い寝室に2日間くらいいたんです。本当に緊迫した撮影でした。

アントニア:ジョシュは見せ場の長台詞があったのよね?

ジョシュ:そう、最高に素晴らしい独白がありました。それから、火事の現場から運び出される場面も覚えています。アントニアは本当に素晴らしい女優で、文句のつけようがない人なんですが、特に印象に残っているテイクがあるんです。

僕は床に横たわり、炎にのまれて力尽きた状態で、完全に身体の力を抜いていました。すると彼女が僕の顔の上に覆いかぶさってきて、彼女の涙が一滴、僕の口の中に落ちてきたんです。

アントニア:(笑) あの頃は撮影の終盤で、私たちは本当に疲れ切っていました。あれほどハードな仕事は、経験したことがなかったかもしれません。いくつかの場面を除いて、ほぼすべてのシーンに私たちが出演しているんですから。

第5話と第6話に辿り着く頃には、すでに数ヵ月間撮影を続けていました。その上、このラスト2話では物語が一気に加速し、本当に暗く重い展開になりますよね。子どもの殺害や誘拐がテーマですし、トミーとタペンスの関係も決してうまくいっているとは言えない状態なんです。

――トミーはタペンスの告白を聞いていたと思いますか? 最後、トミーはドレーパー刑事との新しい関係に進もうとしているように見えますが…。

アントニア:聞いていないと思います。ある意味、それが悲しいところですよね。物語全体の結末についてもそうです。ようやく気持ちが通じる瞬間が訪れ、タペンスも自分の気持ちに気づいたのに、少し遅すぎたのでしょうか?

ジョシュ:二人の関係は、すれ違いや、ほんのわずかな差でお互いを逃してしまうような瞬間の連続で成り立っています。それは、見ている側としては腹立たしくもありますが、同時にとてもじれったく、先が気になるところでもあります。

それに、二人は自分の気持ちを伝えるのが必ずしも得意ではないんです。お互いに強い感情を抱いているのは明らかですし、とても繊細で、思いやりがあって、感受性も豊かな人たちなのに、どうしてもすれ違ってしまう。「一体いつになったら、ちゃんと気持ちを伝えるんだ!」って思いますよね(笑)

――まるでシーズン2が必要な展開ですね! 実際、政府から事件の捜査協力を依頼されるという結末は、今後に繋がりそうです。もしシーズン2が制作されるとしたら、どんな展開を期待しますか?

アントニア:ぜひシーズン2をやりたいですね。

ジョシュ:僕もぜひ出演したいです。

アントニア:それから、どこかエキゾチックな場所で撮影できないかしら?

ジョシュ:そうだね、カリブ海とか? スペインでもいいよ!

…と冗談はさておき、本当にまた演じたいですね。この二人のキャラクターにはまだまだ大きな可能性がありますし、これから先、数え切れないほどの冒険を繰り広げられると思います。制作チームのことも大好きです。

シーズン1の終わり方は、とてもワクワクする新たな局面を迎えたところで幕を閉じる、という印象があります。二人自身も大きく成長していますしね。

この作品の好きなところは、地に足が着いていて、ユーモアがあり、大抵の場合、自分たちを深刻に捉えすぎないところです。一方で、時にはもっと暗く重い領域に踏み込み、物語の幅を広げる力もあると思っています。シーズン2でも、そうした作品の魅力を引き継いでいけたら素敵ですね。

『トミー&タペンス:新ふたりの事件簿』シーズン2更新はあるのだろうか? 日本ではミステリーチャンネルにて12月27日(日)16:00より独占日本初放送。(海外ドラマNAVI)

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海外ドラマNAVI編集部

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