アカデミー賞主演男優賞ノミネートのスティーヴン・ユァンが喜びのコメント

世界中でゾンビブームを巻き起こした大ヒットサバイバルパニックドラマ『ウォーキング・デッド』。本作のグレン役でブレイクしたスティーヴン・ユァンが、主演映画『ミナリ』でアカデミー賞にノミネート。米E!Onlineがスティーヴンの喜びのコメントを紹介している。

現地時間4月25日(日)に開催される第93回アカデミー賞授賞式だが、実は100年近くもの歴史においてアジア系アメリカ人が主演男優賞にノミネートされるのは初めてとなる。

そんなスティーヴンは、ノミネートされたことを知った瞬間のことを以下のように語っている。「家族と一緒に寝ていたよ。娘に一瞬起こされたけど、またすぐに寝た。今までの人生で知り合ったたくさんの人たちから、本当に素敵なメールをたくさんもらったよ。すべてに感謝しているし、とても幸せだ。この作品が始まる前は、とても怖かった。それを乗り越えることができたのは、信じていたから。もしかしたら、どんな映画も一種の信仰のようなものかもしれないね。(脚本と監督を兼任した)リー・アイザック・チョンは、とても深くて美しく、ありのままで真実味のあるものを描いた。その中に飛び込んでいくことは、とても素晴らしいことだと思う。僕が演じたジェイコブと同じように、自分も色々なことをコントロールしようとした。でも、その道のりでの過程をコントロールすることはできなかった。志を持つと決めたら、すべてを操れないものだ。皆さんがこの映画に共感してくれ嬉しいよ」

『ミナリ』はアメリカの田舎町で韓国系移民二世として育ったチョン監督の実体験に基づいた作品。アメリカン・ドリームを心に抱き、アーカンソー州の田舎の土地を買った家族の困難な生活を綴っている。

本作では、母親スンジャ役を演じたユン・ヨジャン(『それだけが、僕の世界』)も助演女優賞に、そしてチョンも監督賞にノミネートされている。その監督賞ではアジア系のクロエ・ジャオ(『ノマドランド』)とエメラルド・フェネル(『プロミシング・ヤング・ウーマン』)の二人の女性監督もノミネート。これは93年のアカデミー賞の歴史上初めての快挙となる。

スティーヴンの他にも、『サウンド・オブ・メタル 〜聞こえるということ〜』の主人公ルーベンを演じたリズ・アーメッドも主演男優賞にノミネートされており、パキスタン系イギリス人であるリズは南アジア系のため、スティーヴンともにアジア系俳優二名が同じカテゴリーでオスカーを競うことになる。

第93回アカデミー賞授賞式は4月25日(日)開催。(海外ドラマNAVI)

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スティーヴン・ユアン©FAM020/FAMOUS