現在、本国アメリカでシーズン17が放送されている大人気医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』では、先日放送されたエピソードにて、あるレギュラーキャラクターが本作から去ることになった。ショーランナーのクリスタ・ヴァーノフが米Deadlineのインタビューでその経緯を語っている。(本記事は『グレイズ・アナトミー』シーズン17の重大なネタバレを含みますのでご注意ください)
米国では、現地時間3月11日(木)にスピンオフシリーズ『ステーション19』とのクロスオーバーエピソードが放送された。この日放送された『グレイズ・アナトミー』シーズン17第7話「Helplessly Hoping(原題)」&『ステーション19』シーズン4第6話「Train in Vain(原題)」で展開されたのは、シーズン16後半で描かれた人身売買の疑いのある少女の話。
その時の話では、叔母オパールに連れられてグレイ・スローン記念病院にやってきた少女を診たデルーカ(ジャコモ・ジャンニオッティ)は彼女の人身売買を疑ったものの周囲には信じてもらえず、騒ぎになっている間に少女とオパールは姿を消してしまっていた。
伏線回収エピソードとなった今回は、デルーカと姉のカリーナ(ステファニア・スパンピナート)、カリーナの恋人のマヤ・ビショップ(ダニエル・サヴレ)らがオパールを追い、彼女を逮捕することができたものの、その代償としてデルーカが刺されてしまう。デルーカはグレイ・スローン記念病院に搬送され、オーウェン(ケヴィン・マクキッド)やテディ(キム・レイヴァー)が行った緊急手術は成功したが、デルーカは合併症で容体が悪化し、そのまま帰らぬ人となってしまった。
最近のデルーカは双極性障害の症状に苦しむ場面が多く描かれていたが、ヴァーノフによれば、前シーズンでフォーカスされたデルーカのメンタルヘルスの問題は彼を死なせるという決断と関係なく、今シーズンの展開を想像し始めたときに直感的にイメージしたことだったという。
「物語は自ら降ってきてくれるようなものです。私はそれをできるだけ早く書こうとしているだけで、今回の物語をイメージしてビーチを歩いてきたときに思いつき、自分でも"本当に?"と思いました。でも、それはとても力強く、重要なことだと感じたんです。いつも理由はわかりませんが、そんな風にこの物語は生まれました」
当然のことかもしれないが、彼の死は今後他のキャラクターにも大きな影響を残すことになるとのこと。
『グレイズ・アナトミー』は、米ABCにてシーズン17が放送中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『グレイズ・アナトミー』(C) ABC Studios