元旦に本国イギリスでファン待望のシーズン3が放送スタートした、英BBCの人気ミステリー『SHERLOCK シャーロック』。本作でワトソンを演じるマーティン・フリーマンが、英The Radio Timesの対談で役作りの秘訣を語った。
番組クリエイター、マーク・ゲイティスとの対談に臨んだマーティンは、ワトソンのキャラクターを演じる際、「コミカルなキャラクターにならないよう、気をつけている」と明かした。元々、シットコムの出身で、主にコミカルな役どころが多かったマーティン。「周りは、役者が得意とする演技を求めてくるけど、シャーロックが陽気なたちだから、(ワトソンは)コミカルにならないよう、あえて工夫している」とこだわりを見せた。
これまでとは違い、まじめて、少し頭の固いところがある役柄を演じているマーティン。やはり試行錯誤しながら演じているようだ。「たまに自分でも堅すぎるかも、と思うときがあるよ。ちょっと大げさにやりすぎたかな、とかね。ワトソンの好きなところは、もちろんユーモアもあるけど、とにかくまっすぐなところだ」。ワトソンの実直さを大切にして演じているというマーティンは「帰還兵らしく、医者らしく見えるように努力したよ。彼の人柄に強さと脆弱性を付け加えたかったんだ」と役柄について語る。「このドラマには、道化者はいない。この作品で本当に好きなところは、大人向けに書かれたドラマだってところだね。小細工では通じない大人の視聴者たちだ。僕はこの役をあらゆる面からアプローチして役作りをしている。実直にね」とマーティン。
いよいよ、シーズン3がスタートした本作。シーズン2からの続きが気になって仕方がない日本のファンも多いことだろう。早く日本にも上陸してほしい。(海外ドラマNAVI)
Photo:マーティン・フリーマン
Colin Hutton(c)Hartswood Films 2010 John Rogers©Hartswood Films 2010