これで本当に最後! 『バーン・ノーティス』ファイナルシーズン、最終話の収録直前の栗田貫一に突撃インタビュー!

あの『ルパン三世』ルパン役で有名な栗田貫一さんが主役を吹き替えたことで話題となった『バーン・ノーティス 元スパイの逆襲』が、いよいよファイナルシーズン(シーズン7)を迎える。海外ドラマNAVIは、そのファイナルシーズンの最終話収録現場に突撃訪問。シーズン1から主役マイケルを演じてきた栗田貫一さんに最終話収録直前の気持ちを伺ってきた。

 

――多くのファンをもつ『バーン・ノーティス』もいよいよファイナルシーズンということで、ファイナルシーズンの見どころを教えていただけますか?

ファイナルでは、マイケルがジレンマで悩まされるのですよ。CIAの仲間を助けたい、でも恋人フィオナや友人サム、そして母親のマデリンのことだって大切。家族と仕事の狭間でどっちつかずになってしまうところがあります。これまでのマイケルって、悪者を成敗する正義のヒーローで、仲間や家族第一だったでしょう? それが、CIAとの距離が縮まったことで、フィオナやサムと違う世界をもってしまったから、2つの世界の狭間で悩んでしまうのですよね。どっちつかずのマイケル(笑)。でも、ファイナルシーズンらしい最終話で、観ると、あぁこういうことかって思うと思いますよ。ここでは言えないですけどね(笑)。

――そう言われると気になりますね。ずばり、最終話のヒントだけでもいただけないでしょうか?

キーワードは、フィオナの「スノードーム」ですね。これ以上は観てのお楽しみです! だいぶ前に登場した「スノードーム」をこう使うか~、さすが海外ドラマだな、という印象を受けました。後は、マイケルのファンキーな母、マデリンとの関係にも少し変化が観られたりして、ファイナルらしい最終話だと思いますよ。あと、最後のシーンの「最後の言葉」にもぜひ注目してください。

――といいますと、次につながるような最後なのでしょうか?

それは、私の口からは何とも言えませんね。もしスピンオフや続編ができたら、とてもうれしいことですけど、そればっかりは本国が決めることですからね~。しかし『24』も続編の放送が決まりましたし、あまり期待せず見守りたいです。

 

――シーズン1~ファイナルシーズンまで、マイケルを演じてこられて、本日が最後の最後の収録とのこと。ずばり、今のお気持ちをお聞かせいただけますか?

そりゃあ、さびしいですよ。もう最終話、撮りたくないですもん。撮ったらもう終わってしまいますからね。シーズン1からフィオナ役の雨蘭咲木子さんやサム役の江原正士さんをはじめ、ずっとこのメンバーでやってきましたから、言わば家族なのですよ。それぞれの誕生日会も4~5回はやったからね。笑。

――収録現場のお話が少し出ましたが、裏話などあれば教えていただけますか?

『バーン・ノーティス』の現場はね、変わっていますよ。収録前に、ゲスト出演者向けにレギュラー出演者が自己紹介をする「前説(前説明)」をやるのですよ。それもコント仕立てでやるのがポイント。登場の際も「M-1」の登場曲(FATBOY SLIMの「Because We Can」)を使用してね、旬のネタでボケるのです。チームワークもよかったし、自身の声もうまく出来上がってきたし、これからって時だったので、もう終わってしまうと思うと残念で仕方ないですね。

――以前の栗田さんのインタビュー記事を拝見しました。そこには、監督に「どんな声で臨んだらいいか?」と聞くと、「素の声でお願いします」と言われたとありました。マイケルの声が栗田さんの素の声だと思っていいのでしょうか?

いや、あれはシーズン1の収録開始当初ですからね。まだ私自身の"マイケル"スタイルが固まっていないし、ルパンもそうだし、モノマネもしますから、監督に「素の声」と言われても、もはやどれが私の素の声だか...(苦笑)。でも、演じていくうちに、誰かのモノマネでもなく、ルパンでもない、マイケルの声が出来上がってきましたね。シーズンを重ねるごとに進化していると思いますよ。いい意味で違いが観られるはず。

 

――確かに、栗田さん演じるマイケルの声を聞いていても、『ルパン』を思い出すことはまずありません。それはもう、『バーン・ノーティス』のマイケルなのですよね。

そうですね。最近では、誰かにお会いしてもルパンじゃなくて、マイケルって言われるようになってきたのですよ。これは本当にうれしくて、長年やってきた甲斐がありました。

――長年、マイケルを観てこられて、マイケル自身に成長や変化があったと思われますか? また、栗田さん自身の変化もありましたか?

自分にもマイケルにも成長を感じましたね。マイケルだと母マデリンとの関係ですね。シーズン1はマデリンのことが本当にうっとうしくて仕方なかったのに、ファイナルに近づくにつれてその関係にも変化が観られます。マイケルとマデリンとのシーンは結構いいシーンが多いのですよ。私も長年マイケルを演じさせていただいたことで、新たな学びも多くありましたし、一緒に成長していった感覚ですね。声もうまく出来上がってきて、これからって時に終わってしまうので、今後も、マイケル役のジェフリー・ドノヴァンさんが別の作品に出演した際には、ぜひまた私が彼を吹き替えたいですね。

――ファンは、ドラマで観ていたマイケルが映画スクリーンに登場し、それを吹き替えているのがまた栗田さんときたら...興奮せずにはいられないでしょうね。『バーン・ノーティス』のカムバックを待ちつつ、ジェフリーの俳優としての活躍にも期待しましょう(笑)。
それでは最後に、『バーン・ノーティス』ファンに向けてメッセージをお願いします。

もう、私からは「感謝」の一言です。長年この役を演じることができて本当によかったです。私の役者人生にも大きな影響を与えてくれた作品です。ファンの皆さんも最後の最後まで目が離せないファイナルシーズンをぜひ楽しんでくださいね!

 

フィオナとの復縁、CIAへの復活など様々なドラマが起きた『バーン・ノーティス』もいよいよファイナルシーズンに突入。栗田貫一さんが明かせなかった「スノードーム」の秘密や最終話のラストワードに注目して、最後まで楽しみたい!


『バーン・ノーティス 元スパイの逆襲 ファイナル・シーズン』DVD情報
レンタル:VOL.1~7好評レンタル中
セル:DVDコレクターズBOX
8枚組(本編7枚+特典1枚) ¥10,400+税 FXBA-63046

【Disc-1】<特別収録>『グレイスランド 西海岸潜入捜査ファイル』第1&2話 特別編集版
【Disc-2】<特別収録>『SLEEPY HOLLOW(原題)』第1話
【Disc-3】<特別収録>『HOMELAND/ホームランド』第1話
【Disc-4】<特別収録>『グレイスランド 西海岸潜入捜査ファイル』第1&2話 特別編集版
【Disc-5】<特別収録>『キリング/26日間』第1話
【Disc-6】<特別収録>『ホワイトカラー "知的"犯罪ファイル』第1話
【Disc-7】<特別収録>『グレイスランド 西海岸潜入捜査ファイル』第1&2話 特別編集版
【Disc-8】<特別収録>『TOUCH/タッチ』第1話/未公開シーン集/NGシーン集/ファイナル・ミッション~最終章~

Photo:『バーン・ノーティス 元スパイの逆襲』
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