ティム・バートン監督待望の最新作はアート界を揺るがしたゴースト・ペインターの実話『ビッグ・アイズ』。当時一世を風靡した画家の絵は、妻が描いていたものだった...。
『アリス・イン・ワンダーランド』、『チャーリーとチョコレート工場』などの話題作を贈りだす世界的ヒットメーカー、ティム・バートン監督の最新作『ビッグ・アイズ』が、1月23日(金)より公開となる。
<ビッグ・アイズ>を愛し、幼い頃から影響を受けていたというティム・バートン監督。唯一無二の世界観でファンを魅了し続ける彼の待望の最新作は、バートン自身も耳を疑った、実在のゴースト・ペインターの物語。
あのアンディ・ウォーホルもその魅力を認め、60年代アメリカで一大ブームを巻き起こした、絵画〈ビッグ・アイズ〉シリーズ。作家のウォルター・キーンは一躍、時の人となった。しかし...。その絵画は1枚残らず、口下手で内気な彼の妻、マーガレットが描いたものだった! 富と名声を手に入れた夫はセレブたちとハデに遊び歩き、妻は1日16時間、絵を描き続けた。そして、10年...。心の内のすべてを絵で表現してきたマーガレットは、「このままでは自分を失ってしまう!」と〈告白〉を決意。だが、天才的なウソつきの夫ウォルターは「妻は狂っている」と反撃、遂に事態は法廷へともつれ込む...。マーガレットの魂〈ビッグ・アイズ〉を懸けた、前代未聞のアートバトルの行方はいかに!
『チャーリーとチョコレート工場』、『アリス・イン・ワンダーランド』などファンタジー大作の傑作を世に送り出し、大ヒットを成し遂げてきたティム・バートン監督。本作はそんなバートン監督にとって、実は初となるインディペンデント作品への挑戦だ。メジャースタジオの大きな予算で映画を製作してきたバートン監督がインディペンデントのスタジオで監督を務めたことについて、プロデューサーのスコット・アレクサンダーは「製作費は限られていたけれど、ティムにとって、アートを通じて自分自身の感情を力強く表現することは、非常に大事なことだった。この作品を愛しているからこそ、取り組んだのさ」と語っている。
また、ウォルターを演じたクリストフ・ヴァルツにとって、この規模での作品という事が出演の決め手のひとつだったそう。「この作品は規模が非常に小さいところも良かったんだ。というのも、映画というのは、とかくやたら規模がどんどん大きくなって、企業化してしまったりするものだから。でもこの作品では、隅から隅まで"ティム・バートン"の映画が体験できたと思うからね」
そして、マーガレットを演じたエイミー・アダムスもまた、現場でティムの想いを感じたという。「予算の都合で、短期間で仕上げなければならなかった。でも、ティムはとても我慢強くて、すごく楽しい時間を共有できたわ」
バートン監督自身も、本作において低予算という部分はあまり大きな問題ではなかったと話している。「実際のところ、制作費が少なかったから、ある分だけで頑張ったよ。色々と工夫を凝らして当時を再現した。でも制作費は大した問題じゃなかった。この作品は人間関係が中心の映画だ。だから、少しは困ったけど、大方問題ない。むしろ急いで撮影したり、あちこちへ飛び回ったりとすごく楽しかったし、前向きに仕事をこなせたよ!」
インディペンデント作品だからこそ、スタッフ・キャストの愛がより深く浸透している作品となった『ビッグ・アイズ』。
多くの名作品を生み出しているティム・バートン監督の初挑戦を、ぜひ劇場に観に行ってみよう!
映画『ビッグ・アイズ』は、いよいよ、1月23日(金)TOHOシネマズ 有楽座他にて全国順次ロードショー
監督:ティム・バートン
音楽:ダニー・エルフマン『チャーリーとチョコレート工場』『アリス・イン・ワンダーランド』
美術:リック・ハインリクス『フランケンウィニー』『ダーク・シャドウ』
衣裳:コリーン・アトウッド『アリス・イン・ワンダーランド』『シザーハンズ』
出演:エイミー・アダムス『アメリカン・ハッスル』『ザ・マスター』
クリストフ・ヴァルツ『ジャンゴ 繋がれざる者』『イングロリアス・バスターズ』
Photo:ティム・バートン監督『ビッグ・アイズ』
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