映画にもなった傑作コミック「ウォッチメン」、デイモン・リンデロフが米HBOで新たに映像化

米HBOのサスペンスドラマ『LEFTOVERS/残された世界』で製作総指揮を務めたデイモン・リンデロフ(『LOST』『プロメテウス』)が、同局で、DCコミックの傑作「ウォッチメン」をTVシリーズにする企画を進めていることが分かった。

関係筋の情報として米Hollywood Reporterが報じたところによると、プロジェクトはまだ初期の段階だが、高い評価を得た『LEFTOVERS』が3シーズンにわたる放送に終止符を打ったあと、リンデロフはほぼ間をおかずしてHBOと協議に入っているという。

アラン・ムーア原作の「ウォッチメン」は、スーパーヒーローが実在する、もうひとつのアメリカ現代史を描いた作品。かつて活躍したスーパーヒーローたちの一人が、東西冷戦下の1985年に殺害された。その背景に隠された巨大な陰謀を解き明かすという物語で、米タイム誌の長編小説ベスト100にも選ばれている。2009年には、ザック・スナイダー監督(『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』)により映画化された。

原作コミックを刊行当時に読んだというリンデロフは、回想場面や、非時系列の物語、それに弱点をもつ主人公たちといった要素に深い影響を受けていると話している。自分の仕事の原点ともいえるコミックを、どう映像化するのか注目したいところだ。

ちなみに、HBOによる映像化の企画は2015年にも浮上し、映画を監督したスナイダーもその時点で関与していたが、現在は同企画から離れている。また、上の報道について、HBOと制作会社ワーナー・ブラザース・テレビジョンはコメントを控えている。(海外ドラマNAVI)

Photo:映画『ウォッチメン』
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