全米で2018年に始まる注目ドラマの予告編をお届けする本連載。2回目の今回は、グラント・モリソン&ダリック・ロバートソン作のグラフィック・ノベルを原作とする米Syfyの『Happy !(原題)』をご紹介しよう。
『Happy !』の主人公ニック・サックスは、かつては名刑事だったものの全てを失い、今はキャンブルと酒に溺れて殺し屋を引き受けている。しかし、ある仕事で失敗して死にかけたことを機に、彼だけに見える「ハッピー」という名の翼を生やした青い馬が現れ、殺しとセックスと裏切りに満ちたニックの世界は一変することになる...というストーリー。
主人公ニックを演じるのは、『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』のクリストファー・メローニ。また、「ハッピー」の声を担うのは、当初『サタデー・ナイト・ライブ』のボビー・モナハンの予定だったが、その後パットン・オズワルト(『エージェント・オブ・シールド』)に変更となった。共同脚本と監督を担当するのは、ブライアン・テイラー(『アドレナリン』)で、パトリック・マクマナス(『マルコ・ポーロ:百の眼』)がショーランナーを務める。
今回公開となった本予告編は、ニックが自分の頭を撃ち抜き、血をフロアにまき散らせながらクリスマスの曲に合わせてダンスを踊るというクレイジーな妄想から始まる。躊躇なく人を殺すダークなドラマかと思いきや、突如ポップな青い空飛ぶ馬「ハッピー」が現れ「さあ、楽しくなるよ!」と盛り上げる。誘拐された女の子の妄想上の友だちであるという「ハッピー」にけしかけられ、コンビを組んで女の子を救い出すことになるニックは、彼女を助けることができるのか!?
先月開催されたニューヨーク・コミコンでテイラーは、本物語のキーとなる「ハッピー」の声を演ずるパットンの、"邪悪さとユーモアの説妙なさじ加減"を絶賛していたが、ニックを取り巻くダークな環境設定に対比する「ハッピー」の非現実感。このアンバランスさとアクション満載でテンポの良いストーリー展開が本作品の魅力となっている。
Syfyは、開局25周年を前にして、SFやファンタジー、コミックなどのファン向けに、ブランドの再構築を図っており、シリーズ制作も既に決定している。
『Happy !』は米Syfyにて12月6日(水)22:00よりプレミア放送。
Photo:クリストファー・メローニ
(C)NYPW/FAMOUS