またもやNetflix!『24』キーファー・サザーランド主演『サバイバー:宿命の大統領』シーズン3製作決定

世界中でブームを巻き起こしたサスペンスアクションドラマ『24-TWENTY FOUR-』のジャック・バウアー役で知られるキーファー・サザーランドが主演する米ABC製作の政治サスペンスドラマ『サバイバー: 宿命の大統領』。残念ながら、今年5月16日(水)の米国での放送をもってシーズン2で幕を閉じた同作だが、このたび、噂されていたとおり、Netflixによりシーズン3への更新が決定したことがわかった。米Hollywood Reporterなど複数のメディアが報じている。

同作は、トム・カークマン(キーファー)というランクの低い閣僚が、ある爆弾事件の後予期せず米国大統領に就任することになり、米国政府に関する陰謀を暴いていくという内容。

シーズン1&2と比べて半数以下となる全10話構成の新シーズンは、 ニール・ベアー(『LAW & ORDER: 性犯罪特捜班』)を新たに同作5人目のショーランナーに迎え、2019年の配信を目指している。また製作総指揮陣は、シーズン1から手掛けているデヴィッド・グッゲンハイム(『デンジャラス・ラン』)、マーク・ゴードン(『クリミナル・マインド FBI行動分析課』)、スーザン・バイメル(『TOUCH/タッチ』)、サイモン・キンバーグ(『レギオン』)、アディッティア・スード(『デッドプール』)、そして主演のキーファーが務める。

米国内での本作2シーズン分の配信権はHuluが所有しているため、 Netflixでの新シーズン製作は難航するとみられていたが、今回の契約には北米での2シーズン分のNetflixによる配信権も盛り込んでいると言われている。

打ち切りから一転、今回の更新発表を受け、キーファーは次のように喜びを語った。「Netflixという新たな土台のもと、シーズン3でカークマン大統領を再び演じられることを大変嬉しく思っています。配信サービスという方法により、以前は不可能だったことですが、アメリカの有権者が稀有している問題や展開をもっと深く掘り下げていくことができるでしょう」

またNetflixコンテンツ副社長のベラ・ベジャリアは、「世界中にいるこの作品のファンが、私たちによるシーズン3製作への期待を寄せていました。そして北米ではシーズン1と2ももうじき配信ができるので、それもとても喜ばしいことだと思っております」と語った。

もともと同作は、複数の原因によってキャンセルになったと報じられていた。撮影はカナダ・トロントで行われながらも、脚本家たちはロサンゼルスに暮らし、クリエイターはニューヨークを拠点にしており、時差や地域もバラバラなことから連携が難しかったと言われていた。 そして2シーズンで4人のショーランナーの交代劇があり、さらにストーリーの方向性が不明瞭だったという声も聞かれていた。プロデューサーのキーファー自身も製作上の問題でフラストレーションが溜まっていたと関係者が語っていた。

NetflixやAmazonなど配信サービスによる救済劇は、もちろん今回が初めてではない。米SyfyでキャンセルされたSFドラマ『エクスパンス -巨獣めざめる-』は、Amazonがシーズン4を更新。米FOXでシーズン3をもってキャンセルになった犯罪捜査ドラマ『LUCIFER/ルシファー』はNetflixで継続されることになっている。ファンにとっては、どのような形であっても作品を視聴できることはありがたいことであろう。

タイトルどおり、"サバイバー"として生き残れたサスペンスドラマ『サバイバー:宿命の大統領』、日本ではNetflixにてシーズン1&2を配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:あれ!?どこかで見た顔が...こちらでも共演中『サバイバー:宿命の大統領』
(C) ABC/Ian Watson