ユアン・マクレガーはやっぱり"マスター"?『プーと大人になった僕』ジャパンプレミア

世代を超えて幅広く愛される「くまのプーさん」の初実写映画『プーと大人になった僕』が9月14日(金)より公開となる。それに先駆けて5日(水)にジャパンプレミアが行われ、主演のユアン・マクレガーが登壇した。

25年以上も俳優として活動し、日本でも人気は高いものの、実はこれが初来日となるユアン。プーと仲良しの少年クリストファー・ロビンが大人になった姿を演じる彼は、「みんなに会えて嬉しいよ。僕にとってお気に入りの作品と来日できて良かった。作った僕らのように、みんなもこの作品を楽しんでくれたらいいね。今日は来てくれてアリガトウ」と日本語も交えて挨拶。その後、駆けつけた250人のファンたちに約1時間をかけてサインや握手、セルフィー撮影などと丁寧に対応した。

続けて行われた舞台挨拶では、プーを抱きかかえてユアンが再登場。そこへ日本語吹替版でクリストファー・ロビンの声を担当した堺雅人も加わった。ユアンと初対面になる堺が「(アフレコで)ユアンさんの演じるクリストファー・ロビンと一つになろうと頑張っていたので、実際にお会いできて嬉しいです」と語ると、ユアンからは「彼の映画が英語圏で公開される時には、僕が彼の声を吹替えるよ」と嬉しい申し出が。

MCから、本作のテーマである【大人になって忘れかけていた大切なもの】について聞かれると、「プーが言ってるように、どうやって時間を過ごすかが大切なんだ」とユアン。「愛する人たちとの何にもしない時間を作り出して大切にしていかないと、僕らは仕事ばっかりになってしまうからね。だから僕はプーのアドバイスを受けて、何にもしないことに忙しくしていたよ」と、本作のプーの名言も使って説明した。

また、少年時代の夢について聞かれると、ユアンは「幸運にも僕は夢を叶えることができた。9歳の時から一番の夢は俳優になることだったんだ。舞台や映画で俳優の演技を見るのが大好きだったからね。自分もその仲間になりたくて、今は実際にそういう人生を送れている。本当に恵まれていると思うよ」とコメント。

続けて、プーのお気に入りの名言は?という質問には「『何をするのが好き?』というプーの質問に、クリストファーが『何もしないことが好きだよ』と答える場面が一番好きなんだ。僕も子どもたちや犬と一緒に何もしない一日を過ごすのが大好きだから。でも、そういう日が結局一番忙しくなったりするんだよね」とニッコリ。

すると堺が「僕は『今日が一番好き』という言葉が好きです。まるで不思議な力を持っている"マスター"が語っているみたいですし」と、ユアンが『スター・ウォーズ』シリーズで演じたオビ=ワン・ケノービを意識した回答。それに笑ったユアンが「そのマスターは実は赤いマントをまとっているかもね」と、息の合ったやり取りで会場を盛り上げた。

最後、これから本作を見る人へユアンがメッセージ。「この作品は、感じるままに受け止めてほしいし、何よりも心から楽しんでほしい。この映画に出演したのはとても素晴らしい経験だった。監督のマーク(・フォースター)は繊細な感性の持ち主でとても美しい映画を作り上げたんだ。あと、(日本語版で見る人は)僕の日本語がうまいことに驚くだろうね」とジョークも交えて語っている。

その後のフォトセッションで、ユアンと堺の「プー、ありがとう!」というかけ声に合わせて、「クリストファー・ロビン、ありがとう!」とファンたちのコール&レスポンスに合わせて、たくさんの赤い風船が天井から降り注ぎ、ハッピームードの中でイベントは華やかに幕を閉じた。

『プーと大人になった僕』は9月14日(金)全国公開。
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Photo:『プーと大人になった僕』©2018 Disney Enterprises, Inc.