天国行きを賭けて人生再チャレンジ『グッド・プレイス』シーズン3も「ぶっ飛び」健在!

米NBCで放送中の哲学系ファンタジー・コメディ『グッド・プレイス』。この世を後にしたエレノアは、善い行いの実績がないのに人違いで天国へ。是が非でもその世界に留まろうと躍起になるが...。視聴者の予想を超えたおバカな展開がクセになる本作のシーズン3が9月中旬から放送されており、日本でもNetflixで視聴可能だ。

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■人違いで天国へ
ことば巧みに効果のない薬を売り歩いていたエレノア(クリステン・ベル『ヴェロニカ・マーズ』)は、ショッピング・カートによる轢死という情けない最後を遂げる。辿り着いた場所は、「いい所」と呼ばれる天国のような世界。どうやら人権活動を行っていた同姓同名の弁護士と取り違えられたらしい。あまりに快適な世界を去りたくない彼女は、あの手この手で驚異的な粘りを見せる。

シーズン3では、「いい所」に相応しくないと判断されたエレノアを含む4人が地上に戻され、人生をやり直すことに。死後「わるい所」に送られたくない面々は初めこそ善行に励むが、次第に本性があらわに。「いい所」の創造主であるマイケル(テッド・ダンソン『CSI:科学捜査班』)は地上に舞い降り、陰ながら軌道修正をして4人をサポートする。しかしマイケルが手を出すたびに小さな波及効果が発生し、そこから思わぬ副作用が...。

■毎秒のように襲いくるギャグ
不条理なギャグが満載の、腹の底から笑える本シリーズ。矢継ぎ早に放たれるジョークと、シンプルでおかしい出来事の連続で楽しませてくれる、と米Hollywood Reporterは評価。「いい所」の設計者であるマイケルは、人間界を訪れた際、「ピザハットとタコベルが同じ店舗に入っているなんて目眩がする!」と、どうでもいいことに大興奮。

行き当たりばったりの馬鹿馬鹿しいギャグを毎秒のように連発する、と米Vultureは表現。スパイダーマンのネタから際どいインターネット・ジョークまで、怒涛のギャグで視聴者を狙い撃ちにする。同誌はストーリー面も高く評価。シーズン1終盤のどんでん返しは、ゆるい展開にすっかり油断していた視聴者に衝撃を与えた。シリーズ序盤から徐々に設定を変え、視聴者が予測できないような展開を産み続けてきたが、シーズン3を数える今期でも新たな展開を見せてくれるのは驚くべき妙技だと評価している。

■エッジの効いたキャラクター
爆笑の陰で忘れられがちだが、キャラクターたちも質が高い、とHollywood Reporter誌。テッド演じるマイケルは観ていて楽しい気分にしてくれるし、エレノア役のクリステンの演技も素晴らしい。大学教授のチディはエネルギッシュでありながらも知性を漂わせる存在で、シリーズの登場人物間の潤滑油の役割を果たしている。キャラクターたちとともに時を過ごしたいと感じられるシリーズであり、それこそが本作が成功した作品である証左だ、と述べている。

第2話の中心人物となる悪魔のトレヴァー(アダム・スコット『ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~』)もまた、強烈なキャラクター。Vultureは、"人間のクズ"という表現がしっくりくる人物だと言い切る。雑学イベントのテーマがローガン・ポールだと知って興奮するトレヴァー。ローガン・ポールはネット上のお騒がせタレントで、日本の青木ヶ原での一件と言えばピンとくる方もいるだろう。倫理的な問いかけを随所に挟みながら、現実逃避の時間を与えてくれる作品だと同誌は述べている。

支離滅裂なジョークと不意打ちのように襲いかかるツイストが魅力の『グッド・プレイス』シーズン3はNetflixで配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『グッド・プレイス』シーズン2より
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