イギリスを代表する長寿SF番組『ドクター・フー』は、これまで視聴者を歴史のあらゆる場面へと誘ってきた。しかし、あの青い公衆電話型のタイムマシンTARDISが、世界で最も有名なタイムトラベラーを恐竜と対峙させるほど遠い過去へ冒険することは、意外にも稀である。この「先史時代の冒険が少ない」という事実は、ドクターが『ジュラシック・パーク』のような脅威に立ち向かう姿を熱望するファンたちの心に、ある種の空白を残してきた。幸運なことに、まさにその痒いところに手が届くイギリスのSFシリーズが存在する。それが、2007年から2011年にかけて放送された『プライミーバル』だ。
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恐竜SFの空白を埋める『プライミーバル』
イギリスのITVによって制作された本作は、『ドクター・フー』特有の複雑に絡み合う時間軸の妙と、『ジュラシック・パーク』からそのまま抜け出してきたかのような恐竜たちの恐怖を融合させている。近年、配信サービスに登場したことをきっかけに、多くの現代の視聴者が、このタイムトラベルと恐竜が織りなすユニークな混沌を「再発見」し始めている。
『ジュラシック・パーク』のファンにとって、本作の魅力は即座に理解できるだろう。物語は、現代の世界に突如として出現した時空の亀裂から現れる、恐竜や先史時代の生物たちに立ち向かう科学者チームを中心に展開する。チームを率いるニック・カッター教授は、『ジュラシック』シリーズの歴代主人公たちの精神的な系譜を継ぐキャラクターだ。ダグラス演じるニックが見せる、科学者としての知性と未知の生物への情熱は、物語に深い説得力を与えている。
しかし、本作を単なるイギリス版『ジュラシック・パーク』に留めていないのは、その構造に組み込まれた『ドクター・フー』的なDNAである。本作は、エピソードごとに新しい脅威が登場する「モンスター・オブ・ザ・ウィーク」形式を採用。荒れ狂う恐竜や予想外の異常生物との遭遇を描きながら、常に新鮮で予測不能な緊張感を視聴者に提供し続けている。
時代を先取りした構成と「一気見」への親和性
振り返ってみれば、『プライミーバル』はあまりにも時代を先取りした傑作だったと言える。ストリーミングサービスが主流になる前の2011年に完結した作品でありながら、その構成は現代の一気見に完璧に適応している。各エピソードが独立した面白さを持ちつつも、シリーズを通した大きな謎が連続的なストーリーとして展開されるため、一度視聴を始めると途中で止めるのが難しい。長年の間、カルト的な人気を誇りながらも比較的少数のファンに愛されてきた本作だが、今まさに再興の時を迎えている。
『プライミーバル』シーズン1~5はHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:Screen Rant




