『英国スキャンダル』ヒュー・グラントに迫る!

実際にあった政治家のスキャンダルを豪華キャストで映画化した『英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件』が10月21日(日)WOWOWプライムにて放送される(第1話無料放送)。同作に出演するヒュー・グラントについてご紹介しよう。

ヒューと聞くと、『フォー・ウェディング』『ノッティングヒルの恋人』といった1990年代のロマンティックコメディ作品の主人公としての姿が思い浮かぶ人は多いだろう。あの頃の彼は、ハンサムで優しいけれどちょっと気弱で、素敵な女性から好かれても肝心なところでなかなか踏み出せないというキャラクターを演じさせると天下一品だった。しかし、2000年初めに『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズや『アバウト・ア・ボーイ』で女性を利用する、いい加減なダメ男に扮したのが大きな転機となり、近年は『パディントン2』のような悪役にも挑戦している。

そして2018年に出演したのが、実話を元にしたミニシリーズ『英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件』。同作では、38歳にして自由党の党首となり、同性愛の関係にあった元恋人ノーマン・スコットの殺害計画を立てたとされるジェレミー・ソープに扮している。2014年に死去したソープは、生前の彼を知る人から「虫も殺せないほど優しい人間」と言われたかと思えば、別の人には「モンスター」と表現されるように評価が二分する人物だが、ヒューは独自のユーモアを用いてソープの人間性を描き出す。

1960年生まれのヒューは、ソープがノーマンの件で裁判にかけられた時に18歳。当時について「まるで(風刺ドラマの)『モンティ・パイソン』のようで、とても現実とは思えなかった」と回想する彼は多感な時期にこの出来事を目撃したわけだ。のちにオックスフォード大学へ進学と、ソープのいた社会を肌で知るヒューは、自らも性的スキャンダルに見舞われたことがある。人気絶頂だった1995年、ロサンゼルスの路上に停めた車の中で売春婦と一緒のところを見つかり逮捕されたのだ。それまでの清廉潔白な役柄のイメージもあってこの逮捕劇は当時かなり大きく取り上げられたが、本人は潔く過ちを犯したことを認めた。そんなヒューはソープについて、「自分の性的志向を明らかにできず、自由に愛することができないのは悲劇だ」と理解を示す。

勇気をうまく出せなかったり、女性と真剣に付き合う気がなかったり、愛する妻をついつい甘やかしてしまったり、自分の築き上げたものを失うのが怖かったりと、ヒューが演じる役は人間味にあふれた等身大のキャラクターであることが多い。それは彼自身の人間臭さが自然に染み出していることもあるのだろう。だからこそ、たとえ悪役でも嫌いになり切れない、どこか共感したり応援したくなってしまう魅力を持っているのだ。

ヒューの再び人間臭い姿を披露する『英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件』は、10月21日(日)WOWOWプライムにて放送。特集ページでは21日までの期間限定で第1話無料配信を行っているのでそちらもお見逃しなく。(海外ドラマNAVI)

Photo:『英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件』
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