海外ドラマに学ぶ正しいハロウィンの楽しみ方!

加熱する日本のハロウィン。年々エスカレートする街中でのマナー違反が報じられているが、そもそも歴史が浅い日本のハロウィンはいわばまだ手探り状態。本場のハロウィンはどんな感じなのか、海外ドラマに見られるハロウィンをご紹介しよう。

アットホームが基本!ドラマのハロウィン

アメリカのTVドラマでは秋になるとハロウィンの光景や、少しホラーなストーリーを取り入れた「ハロウィン・エピソード」が多く作られる。よく見られるのは、仮装をしたり、家にハロウィンの飾り付けを施したり、子どもたちが「トリックオアトリート」と言ってご近所をまわったりと、皆が互いに楽しませ合うお祭りとしてのハロウィンの描写だ。

グリム童話の怪物たちが人間社会に潜む世界で、グリム一族の末裔である刑事が事件を解決する人気ドラマ『GRIMM/グリム』のシーズン2第9話では、"人のいい狼男"であるモンローが自宅を見事に飾りたて、仮装した近所の子どもたちはそのハロウィン屋敷を見て大興奮し、お菓子をねだりに来るという展開も。

■若者&シングルはパーティーを!

独身の若者や大人たちは、クラブや自宅でパーティーをするのもおすすめ。大人気の犯罪捜査ドラマ『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』シーズン4の第6話にもそんなシーンが。ハロウィンの夜に起こる誘拐事件、その容疑者を探して主人公たちが踏み込んだのは、大人たちがニンジンやら宇宙人やらに扮して楽しんでいるホームパーティー。バカバカしくも、なんだか楽しそうなシーンだ。

■死者と精霊の祭り

ハロウィンの原型となったのはケルトの民の祭「サウィン」だという一説がある。夏の収穫を祝うだけでなく、死者の魂が帰ってくる日でもあり、そこに混じる悪霊や魔女から身を守るために「怖いもの」の仮装をするようになったのだという。日常と死の世界がつながる厳かな祭りは、日本の「お盆」にも似ている。

そんなハロウィンの源流を垣間見られるのが、荘厳なスコットランドの風景が美しい『アウトランダー』。時空を超えるタ歴史ドラマでもあり恋愛ドラマでもある超大作。物語第1話、主人公は夫ともにスコットランド・ハイランド地方を訪れ、サウィンの日にドルイド教(古代ケルト社会の信仰)の祭祀たちがひそかに行う儀式を目にする。美しいダンスのように演出された映像は実際のサウィンの風景とは違うのだろうが、自然を敬って暮らしたケルトの民に思いを馳せることができるシーンだ。

ハロウィンの由来や本来の意味を知り、他の国の人たちが大切に守ってきた精神文化と伝統に敬意を払うことが、イベントそのものを盛り上げたり、海外ドラマをより楽しむことにつながるのかもしれない。(海外ドラマNAVI)

Photo:『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』
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