『ウォーキング・デッド』のあの人がハンニバル化!?新作ドラマ現地直送レポート【ワーナー編】

米ロサンゼルスにて5月20日(月)から23日(木)の間、LAスクリーニング2019が開催されている。米5大ネットワークの新作ドラマについては先日当サイトでもお伝えした通りだが、現地時間5月22日(木)に行われたワーナー・ブラザース関連の試写作品について紹介しよう。

『Prodigal Son』

『ウォーキング・デッド』のジーザス役で知られるトム・ペイン主演のサイコスリラー。幼い頃、外科医の父親が20人以上を手にかけた連続殺人犯として逮捕され、人生が一変したマルコム。収監されている父親とは10年以上顔を合わせていなかったが、ある殺人事件が父の手法を模倣していたことから手がかりをつかむため彼と再び会うことになり...という『羊たちの沈黙』のクラリスとハンニバル・レクターの関係をより複雑にしたような展開。

トムがトラウマや破壊的な衝動を抱えながら、犯罪者の心理を読んで事件を解決に導く主人公を好演(『Marvel アイアンフィスト』のフィン・ジョーンズから配役交代)。そして、息子である彼に執着する紳士的な怪物、マーティン・ウィットリー、通称"外科医"を『マスターズ・オブ・セックス』『フロスト×ニクソン』のマイケル・シーンが演じている。製作総指揮は『YOU ―君がすべて―』『ブラインドスポット』のグレッグ・バーランティ。FOXで2019年秋からの放送が決定している。

『Katy Keene』

グレッグ・バーランティ製作総指揮の『リバーデイル』『サブリナ:ダーク・アドベンチャー』に続くアーチー・コミック・ユニバース第3弾で、本作の主人公はヴェロニカ・ロッジの旧友であるケイティ・キーン。ニューヨーカーの彼女と、リバーデイルからニューヨークへやってきたジョシー・マッコイら若者がデザイナー、歌手、ミュージカル俳優といったそれぞれの夢を追う姿を描く。

ニューヨークを舞台に、ファッションや音楽といった華やかな要素が数多く盛り込まれ、おしゃれで楽しめる『SEX AND THE CITY』の若者版のような作品。ジョシーをメインキャラの一人とすることで『リバーデイル』より音楽シーンが多い点も特徴の一つ。CWで2019年秋からの放送が決定している。

『Bob Hearts Abishola』

『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』のチャック・ロリーが贈る新たなシットコム。中年男ボブと、ナイジェリアから来たシングルマザーの看護師アビショラの、それぞれの家族も巻き込んだラブコメディだ。

母や弟たちとともにファミリービジネスをしているボブはある日、心臓発作で病院へ担ぎ込まれる。その時に担当してくれた看護師のアビショラに好意を持った彼は、退院後に自宅や病院を訪ねるのだが、彼女の反応は冷たく...。ボブ役に『マイク&モリー マシュマロ系しあわせ日記』のビリー・ガーデル、アビショラ役に『トランスペアレント』のフォロアケ・オロウォフォイェク。CBSで2019年秋からの放送が決定している。

『All Rise』

裁判の裏側で何が起きているのかをテーマに、弁護士だけでなく地方検事、さらには裁判官の視点で見た裁判を描くリーガルドラマ。クリエイターとして、『エイリアス』『スリーピー・ホロウ』『THIS IS US』などをヒットさせてきたケン・オリンが名を連ねている。

地方検事から新たな裁判官となったローラ役に、『Marvel ルーク・ケイジ』でミスティ・ナイトを演じていたシモーヌ・ミシック。共演は、『CSI:科学捜査班』のマージ・ヘルゲンバーガー、『ER 緊急救命室』のポール・マクレーン、『ハート・オブ・ディクシー ドクターハートの診療日記』のウィルソン・ベセル、『THE FLASH/フラッシュ』のジェシカ・カマチョなど。CBSで2019年秋からの放送が決定している。

『Batwoman』

DCの新たなスーパーヒーローが登場! 手掛けるのは、『ARROW/アロー』『THE FLASH/フラッシュ』『SUPERGIRL/スーパーガール』などのグレッグ・バーランティ。バットマンことブルース・ウェインのいとこである女性ケイト・ケインが、彼女にとってのジョーカー的存在である宿敵アリスと壮絶な戦いを繰り広げていく。

ケイトは幼い頃に自動車事故に遭い、バットマンが来てくれたおかげで自分は何とか助かったが、同乗していた妹のベスと母親を失っていた。成長した彼女は様々な格闘技を学び、ゴッサムシティ有数の警備会社「ザ・クロウ」の司令官を務める父親に認めてもらいたがるもギクシャクしてしまう。そんな時、バットマンが姿を消してから丸3年が経ったゴッサムシティで謎の集団がパーティを襲撃、ケイトの元恋人である父の部下ソフィーがさらわれ、ケイトは助けに向かう...。

のちにバットウーマンとなる主人公ケイトを演じるのは、『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』のルビー・ローズ。CWで2019年秋からの放送が決定している。

『Swamp Thing』

『アクアマン』を大ヒットさせたジェームズ・ワン、『アンダーワールド』シリーズで知られるレン・ワイズマンが贈るDCキャラクターのドラマシリーズ。

CDC(アメリカ疾病予防管理センター)に勤めるアビーは、高校卒業直前にあることが起きた故郷から遠ざかっていたが、同地でウィルス患者が出たことで久々に戻る。そこで感染した経緯を調べるうちに不思議な出来事に巻き込まれていき、同じくこの謎を追う植物学者のアレックと知り合うのだが...。配信サービス「DC Universe」で5月末からの配信が決定している。

『Veronica Mars』

2004年から3シーズン続き、2014年には映画版も作られた人気シリーズ『ヴェロニカ・マーズ』の新シーズン。クリエイターのロブ・トーマス、主演のクリステン・ベルはもちろんそろって続投し、ほかにもおなじみのキャストが複数出演。探偵事務所で働くヴェロニカの新たな活躍を描く。

今回は全8話。米Huluで7月26日からの配信が決定している。

『Harley Quinn』

大ヒット映画『スーサイド・スクワッド』でおなじみの人気キャラクター、ハーレイ・クインが主人公のアニメシリーズ。ブラックジョークも多い大人向け作品だ。主役の声を当てるのは『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』のケイリー・クオコ。配信サービス「DC Universe」で10月からの配信が決定している。

ハーレイ・クインはあるお宝をめぐって恋人で相棒のジョーカーと喧嘩別れし、別の相手と組もうと考える。しかしジョーカーと別れた彼女に犯罪者仲間は冷たく、ルームメイトのポイズン・アイビーも誘いに乗ってくれない。自分の誘いを断ったヴィランたちが、その一方でほかのろくでもない相手の仲間に加わる理由は、女のボスは敬遠されるからだと言われてしまい...。

※クレジットは最終決定ではなく、変更される場合あり。

作品の詳しい紹介はコラム「LAスクリーニング2019作品紹介」で掲載予定。お楽しみに!(海外ドラマNAVI)

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『Prodigal Son』
『Batwoman』
『All Rise』
『Katy Keene』