大人気サバイバル・パニックドラマ『ウォーキング・デッド』は、製作総指揮を務めるロバート・カークマンが手掛けるコミックスが原作となっているが、そのコミックスが終了したことが明らかとなった。米Hollywood Reporterをはじめとする複数メディアが報じている。
【関連記事】【ネタばれ】『ウォーキング・デッド』印象的な"死に方"ランキング10
カークマンとチャーリー・アドラードが手掛ける原作コミックスは2003年にリリース。それ以来、60以上の国で30以上の言語で発行され、世界中で5000万部以上を売り上げ人気を博していたが、7月3日(水)に出版される第193号をもって幕を閉じた。事前にコミックスが終了する予告などはなかったという。
突然コミックスを終わらせた理由についてカークマンは、「常に『ウォーキング・デッド』は驚きの上に成り立っている。ページをめくるたびに何が起きるのか、誰が死ぬのか分からない状態はシリーズの成功の鍵だったし、それが何年もずっと読者を釘付けにしてきた活力源だった。実際の終わりをサプライズにしないなんて、シリーズのモットーに反していて間違っていると感じたんだ」と説明し、原作者本人にとってはこの形での幕閉じが自然だったようだ。
以前にもカークマンは、ドラマ版『ウォーキング・デッド』で製作総指揮を務めるスコット・M・ギンプルとコラボして2018年から発売しているコミックス「DIE! DIE! DIE!」も、前もって予告することなく突然リリースしてファンを驚かせていた。
突如として原作コミックが終わりを迎え、ファンはドラマシリーズや製作が発表された映画版について心配しているのではないだろうか。その点について放送局の米AMCは、「並外れて素晴らしいコミックスはすでに複数の形で息づき、そして世界中の何百万というファンの心に住み着く世界を創り上げました。これからもその世界は何年にもわたり続いていくでしょう」との声明を発表し、コミックスの幕閉じが映像作品の製作には影響しないことを伝えている。
すでにドラマシリーズはシーズン10へ更新され、シーズン9途中で姿を消した主人公リック・グライムズを中心に描く映画版の製作も進んでいる。また、『ウォーキング・デッド』のスピンオフ『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』があり、さらに今年の4月には『ウォーキング・デッド』ユニバース第3弾となる新シリーズが発注されたことが明らかになっている。原作が終わることは非常に残念だが、今後の『ウォーキング・デッド』ユニバースに注目だ。(海外ドラマNAVI)
Photo:
『ウォーキング・デッド』
(c)Jackson Lee Davis/AMC