今見るべき一押しドラマ!
『新スタトレ』ジョナサン・フレイクス&ブレント・スパイナーがファンと「長寿と繁栄を」

海外ドラマファンの「お気に入りドラマのあの俳優に会いたい!」という願いを叶える、海外ドラマ俳優とファンをつなぐ交流イベント「海外ドラマ スターコンベンション」。"憧れの海外ドラマスター"と直接会って、一緒に写真撮影をしたり、サインを書いてもらったり、大好きなドラマのレアグッズをゲットできる海外ドラマファンのニーズにフォーカスした注目のイベントだ。

その記念すべき第1回目となる「海外ドラマ スターコンベンション Vol.1」が、『新スタートレック』のウィリアム・T・ライカー役のジョナサン・フレイクスと、データ役のブレント・スパイナーをゲストに迎え、2020年2月1日(土)と2日(日)に都内・TKPガーデンシティPREMIUM神保町にて、ついに開催されました! 今回は、2月1日(土)に開催された「スタコン Vol.1 トークイベント前編」の模様をお届けします!

イベントは進行の奥浜レイラさんとコメンテーターの岸川靖さんのもとスタートし、会場に集まったファンから大きな拍手に迎えられてジョナサンとブレントが登場。ジョナサンがバルカン式挨拶の「長寿と繁栄を」ハンドサインを披露すると会場のファンも同じハンドサインで答える実にスタートレックらしい開幕となりながら、一方でブレントはうまくハンドサインができない姿を見せて笑いを誘っていました。

壇上に立ったジョナサンは「記念すべき第1回目をみなさんとお祝いできてうれしく思います」と挨拶し、ブレントは「日本は2回目になるんですけど、前回は24年前に来ました。引っ越ししたいんだけど、アンドロイドなのでごはんを作る必要はないですよ。安いところ探してます」と、まるでスタンダップコメディーのようなトークを披露。ユーモアたっぷりの二人は、挨拶が終わると「今日は本当にありがとうございました! バイバイ」と帰ろうとしてしまう一幕も。

20200201_starcon1_02.jpg岸川靖さんにいたずらをするジョナサン・フレイクス

トークが始まると、『新スタートレック』のオーディション時の思い出を振り返り、ジョナサンは7回のオーディションを受けて、ブレントは6回のオーディションを受けたと明かす。すると、ブレントは「(オーディション部屋には)キャスティング・ディレクターと(クリエイターの)ジーン・ロッデンベリーもいて、データ役を受けに行ったら、"あなたはライカーのほうが向いていると思う"と言われて、その場を後にしようとしたんだけど、"やっぱり残ってください"と。そしてデータ役を獲得したんだ」と明かしていました。

また、ジョナサンは『新スタートレック』への出演前に子ども向けの番組でキャプテン・アメリカを演じていたことがあったそうで、「だけど、子どもに全然キャプテン・アメリカに似てないと言われたんだ。すごく恥ずかしい思い出だよ(笑)」とはにかんでいました。

続いて、『新スタートレック』放送開始時にこれほどまでの反響を得ることを想像できたかと質問されると、二人は「いえ、そうは思っていなかった」と即答。ブレントは「オリジナルシリーズが本当に成功したのでそれを引き継ぐことは難しいからね」と説明すると、ジョナサンも「オリジナルシリーズのファンが多かったので、その方々から猜疑的な目で見られていたよ」と当時を思い返しつつ、「みんなカークの大ファンで、イギリス人の丸坊主の方が演じるフランス人の主人公なんて望んでいなかっただろうしね」の言葉に会場も笑いに包まれていました。

そして、岸川から日本では第3シーズンあたりから人気が出てきたと解説があると、ジョナサンが「ライカーが『ファイヤー(撃て)』(※シーズン3エピソード最終話「浮遊機械都市ボーグ・前編」のラストのセリフ)と言ったあたりからだ!」と笑顔を見せていました。

俳優としてだけでなく監督業もこなすジョナサン。これまで『スタートレック』シリーズをはじめ、『レバレッジ ~詐欺師たちの流儀』や『NCIS:LA ~極秘潜入捜査班』、『バーン・ノーティス 元スパイの逆襲』など数多くの作品でメガホンを執っている。監督業を始めた当時を「監督になりたいと思って、現場監督を3年間学び、パラマウントで編集など様々な工程を学んだんだ。(『スタートレック』シリーズのクリエイター)リック・バーマンは私が監督になるのをあまり快くは思っていなかったけど、彼がオーケーを出してくれて、シリーズのエピソード監督を務めることになった。それがたまたまデータが主人公のエピソードだったんだ」と振り返っていました。

そんなジョナサンは、米CBS All Accessで1月23日よりスタートしたばかりの最新シリーズ『スタートレック:ピカード』でも4話と5話を監督をしている。このことに関して、「当初は第3話と4話になるエピソードだったんだけど、もともとの1話と2話が3エピソードに分割されたから4話と5話になったんだ」と説明し、「会場のみんな、これはスクープ情報だよ!」と呼びかけると、会場のファンも拍手で答えていました。

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We can"t wait for the return of @SirPatStew in #StarTrekPicard. What are you most excited to see in the new series? #StarTrekNYCC

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データの役作りについて、ブレントは「データというキャラクターはエピソードを重ねながら着実に成長していったと言えるね。オーディション時に、ロボットのような動きなのか、人間のようなロボットなのかわからなかったから二つを準備していったんだ。そこで、キャスティング・ディレクターに"ロボットっぽいのを演じてくれ"と最初は言われたんだけど、最終的には"人間っぽいロボットにしてくれ"と言われて、そこからデータになったんだよ。『新スタートレック』には素晴らしい脚本家がいてくれたので、それぞれのキャラクターに言えるんだけど、役者の個性を理解しながらエピソードを重ねるごとにキャラクターが成長していったんだ」と述べていました。

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ファンからの質問コーナーでは、まず『スタートレック:ピカード』で久々に同役を演じたことについて応え、ブレントは「このシリーズを楽しまない理由はないね。パトリック・スチュアートとは公私ともに親しい間柄だし、今回のシリーズでは脚本家もプロデューサーも素晴らしい才能が揃っているからね。『新スタートレック』シリーズが終わってから再会するまで18年たっているけど、私が嬉しいなと思うのは、18年前からキャストの誰もが年をとっていなかったことかな(笑)」と喜びを露わにしていました。

『新スタートレック』とライカーやデータらから元気をもらったというファンから、『スタートレック』シリーズに限らず好きなキャラクターを挙げてほしいと質問されると、ブレントは「実在の人物だけど、バスター・キートン、チャーリー・チャップリンとかだね」と回答。

すると、ジョナサンがブレントに「『ドクター・フー』だと誰?」と質問し、ブレントは「(10代目ドクター役の)デヴィッド・テナントが好きかな」と答えると、さらにジョナサンは「ジェームズ・ボンドだと誰?」と質問攻めに。ブレントは「それは一人しかいないよね。(初代の)ショーン・コネリーだよ」と話が盛り上がるなかで、岸川から「スタートレックの話題ではないので......」とツッコミが入ると、ジョナサンは「1番好きなのはライカーだよ」と返して、周りから笑いが起こっていました。

続けて、岸川から「じゃあ、ヒゲのあるライカーとヒゲのないライカーではどちらが好きですか?」と尋ねられたジョナサンは「ヒゲのあるライカーだね」と答えて、「シーズン1頃のヒゲのないライカーはすべて忘れてください」とお願いすると、会場のファンも大爆笑。

『スタートレック』全シリーズの中で好きな艦長の話題となると、ジョナサンは『スタートレック:ディスカバリー』のサルーを挙げ、ブレントは「『スタートレック:ディスカバリー』って何だっけ?」と冗談を飛ばしながら、「私も......サルーだね(笑)」と冗談か本気か分からない回答で、会場を沸かせていました。

そしてプレゼントコーナーでは、特別賞として二人の私物がプレゼント! ジョナサンは釣り行く時に使っているという『スタートレック』シリーズ放送30周年記念の帽子を、ブレントはお洒落な中折れハットをそれぞれ用意。抽選方法は、ジョナサンとブレントによる「長寿と繁栄を」のかけ声でじゃんけんという特別ゲームで、二人は勝ち抜いたファンへプレゼントにサインを入れて渡していました。

最後にファンヘのメッセージをお願いされた二人は「最後に......グッバイ!」と終始お茶目なところを見せつつ、ファンからの大きな拍手の中、会場を後にしました。

海外ドラマ俳優とファンをつなぐ交流イベント「海外ドラマ スターコンベンション」の記念すべき第1回目の開催と、そして大いに盛り上がった初日トークショーに、会場に集まったファンたちも大満足の様子でした。

(取材・文/豹坂@櫻井宏充)

Photo:ジョナサン・フレイクス&ブレント・スパイナー 「海外ドラマ スターコンベンション Vol.1」『新スタートレック』(c) Mary Evans/amanaimages