コメディドラマ『ウィル&グレイス』のグレイス役で人気を博したデブラ・メッシングが、ホワイトハウスを舞台にした米Starzの政治コメディドラマ『East Wing(原題)』に出演することが明らかとなった。
各話30分の『East Wing』は、企画・出演・脚本・製作総指揮を兼任するアレクサンドラ・ウエントワース(『グッド・ワイフ』)の母親が1980年代にロナルド・レーガン大統領の社交事務担当秘書を務めた体験を下敷きにしているとのこと。
オドオドした夫と反抗的な子ども、ロナルドの妻ナンシー・レーガンの首席補佐官としての仕事、そして社会不安障害の対処に四苦八苦するホリス・カーライルのストーリーが描かれる。
デブラがホリス役で主演し、ホリスの成功にたじろぐ専業主婦の親友ケリー・フォーブス役でウエントワースが出演する予定だ。サラ・ジェシカ・パーカーが主演した『SEX AND THE CITY』『Divorce/ディボース』などで脚本を担当したリズ・タシーロも参加することが決定している。
『East Wing』というタイトルは、2000年代に高い評価を受けた政治ドラマ『ザ・ホワイトハウス』を意識したものかもしれない。同作の原題は「The West Wing」と、大統領の執務室をはじめ、アメリカ合衆国連邦政府の中枢に当たるホワイトハウスの西棟を指していた。なお、ホワイトハウスの東棟は1970年代にジミー・カーター大統領の妻ロザリンが私室を設けたこともあり、ファーストレディの関係者が執務に当たる場所として知られる。
Starzのオリジナル番組部門の責任者であるクリスティーナ・デイヴィスは、「本作は、1980年代を舞台に描かれますがスマートなコメディで、政治にまつわる鋭い意見と今日の女性に通じる分別を描き、女性による女性のための価値のある作品となるでしょう。デブラとアリ(ウエントワース)、リズは、間違いなく手加減したりしないでしょうから」とコメントしている。
『ウィル&グレイス』で計11シーズンにわたってレギュラーを務めたデブラは、ミュージカルドラマ『SMASH』や犯罪捜査ドラマ『ママさん刑事 ローラ・ダイヤモンド』などにも出演。映画では、メグ・ライアン主演のコメディ『明日の私に着がえたら』やリチャード・ギア主演のサスペンス『プロフェシー』、ネット上のみで物語が展開する設定が話題となったサスペンス『search/サーチ』にも参加している。(海外ドラマNAVI)
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デブラ・メッシング
(C)DARA KUSHNER/FAMOUS