アメリカで今最も勢いのあるドラマとは? ニールセン発表のデータを元に、2019年秋から2020年初夏にかけて全米で放送された中から、視聴者数でTOP10に入った作品をご紹介したい。
10位:『BULL/ブル 法廷を操る男』
法廷ドラマというと主役は大抵弁護士だが、本作は心理学の観点から裁判の行く末を左右する男が主人公。コンサル会社のトップを務めるブルは、裁判科学と呼ばれる分野をマスターした人物で、訴えられたクライアントを弁護するためチームとともに徹底的なデータ戦術を展開する。裁判所では陪審員たちの行動を克明に捉え、その仕草、家族構成、発言などから、攻め入るべき隙を分析。ジョークを飛ばしながら瞬く間に自軍に有利な状況を整えていく手際の良さが心地良い。主演は、『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』のトニー役で知られるマイケル・ウェザリー。
9位:『グッド・ドクター 名医の条件』
新人外科医のショーンは、自閉症を患っているが、外科手術の要となる空間認知能力と記憶力が並み外れており、もはや天才とも言えるレベル。コミュニケーションが得意でないため、それでは患者を不安にさせるとして外科部長はショーンの手術を妨害しようとするが、彼の熱意はそんなことでは冷める気配がない。オリジナルは2013年の韓国ドラマで、2018年に山﨑賢人主演で日本バージョンも製作された。
8位:『シカゴ・メッド』
こちらも主人公はドクター。『シカゴ・ファイア』のスピンオフ第2弾では、シカゴ医療センターの救急チームが、一刻を争う事態の中で一人でも多くの患者を救おうと奮闘する。電車の脱線事故により運び込まれてくる多数の重傷者のような緊急事態のほか、代理出産や尊厳死など現代医療にまつわる様々な問題も取り上げており、ドクターたちの手腕、チームワークが試される。
7位:『シカゴ P.D.』
このランキングには犯罪捜査ドラマ、刑事ドラマがいくつも入っているが、この『シカゴ・ファイア』スピンオフ第1弾は少し毛色が異なり、悪を裁くためなら手段を選ばないボイト率いる特捜班チームが主役。ボイトといえば、『シカゴ・ファイア』ファンはケイシーを狙った悪徳刑事として覚えているかもしれない。ボイト率いる個性的なチームが凶悪犯罪に立ち向かう。
6位:『ヤング・シェルドン』
12シーズン続いた大ヒットコメディ『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』のスピンオフも、オリジナル同様人気を博している。『ビッグバン★セオリー』でおなじみのシェルドンの子ども時代を描いており、コメディセンスは健在だが、彼と家族のファミリードラマも盛り込まれ、より心温まるものになっている。IQ187の超天才児である9歳のシェルドンが、キリスト教徒の両親、意地悪な兄のジョージ、ちょっとだけ生意気な妹のミッシーとともに送る日常をコミカルに描く。大人シェルドンに通じるネタが豊富に仕込まれており、彼のファンは必見!
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【動画】『シカゴ P.D.』あの人、銃撃戦は「最高にかっこいい」と大喜び!
大人気の『シカゴ』シリーズの一つ、型破りな刑事ハンク・ボイト率いる精鋭チームの活躍を描く、ルール無用のクライム・サスペンス『シカゴ P.D.』。そのシーズン5が4月8日(水)よりDVDリリースされていることを記念し、キャストのインタビュー映像が到着した。 全米第3の大都市シカゴを舞台に、シカゴ警察21分署特捜班が凶悪犯…
5位:『THIS IS US/ディス・イズ・アス』
5人の男女を中心に、彼らのちょっとした日常に起きる幸せや驚き、悲しみを丁寧に綴るヒューマンドラマ。ゴールデン・グローブ賞やエミー賞も受賞した本作では、長年にわたる複雑に入り組んだ設定の中、時に盛り込まれるサプライズをスパイスにしながら、国や世代を超えて響くストーリーが展開していく。笑いと感動、勇気をもらえる作品だ。
4位:『シカゴ・ファイア』
『シカゴ』シリーズのトップはやはり、消防士たちの活躍を描いたこちらの本家。シカゴ消防局51分署の消防士や救命医療士は、自分の命も顧みず、市民や仲間を助けるために危険な現場へ急行し、救命活動にあたる。常に死と隣り合わせの仕事のため時には仲間を失うこともあるが、堅い絆で結ばれたチームは次々と迫りくる困難に挑み続ける。
3位:『ブルーブラッド』
7位の『シカゴ P.D.』に続いて刑事ドラマがランクイン。本作はリアリティを徹底追及した本格派ドラマで、巨大なニューヨークの街の空気感と捜査の最前線を実直に描いている。ニューヨーク市警(NYPD)で代々勤務してきたレーガン家が、街を支配する地下勢力に挑む。
2位:『FBI:特別捜査班』
こちらもニューヨークが舞台だが、主役はNYPDではなくFBIのニューヨーク支局に勤める二人の捜査官。夫を亡くして間もない捜査官のマギーと、アラブ系で元潜入捜査官のジダンが、大都会に巣食う犯罪者と闘う。第一話の冒頭からビルの連続爆破、倒壊が描かれるなどスケールの大きさには目を見張るはず。『シカゴ・ファイア』をはじめとした『シカゴ』シリーズのディック・ウルフが製作総指揮を務める。
1位:『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』
トップはやはり、全米ナンバー1ドラマの地位を維持する本作。NCISとは海軍犯罪捜査局のことで、海軍の兵士たちに関連した事件のみを扱う特殊な組織のこと。2003年のスタート以来、17シーズンが製作され、通算400話が目前に迫っている。リーダーのギブス率いるチームが多種多様な事件を解決していく。
(海外ドラマNAVI)