2020年は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、TVや映画の製作に大きな影響が生まれた。現在も再びロックダウンをしている都市もあり、まだまだ油断できない状況が続くが、米HBOは今年放送予定の(もちろん、遅れる可能性はある)新作をしっかりと準備している。その新作リストを米Indie Wireが作成。『ゲーム・オブ・スローンズ』や『Veep/ヴィープ』、『キング・オブ・メディア』など、エミー賞受賞作を世に送り出してきたHBOの新たなTVシリーズとは?
HBO Maxの日本上陸が待たれる中、製作が決まっている注目の新作をご紹介しよう。
目次
『Beartown(原題)』
スウェーデンの作品。ジュニアアイスホッケーチームで盛り上がる小さな町が舞台。両親や町の住人から全国優勝を期待される選手たちは、そのプレッシャーから問題を起こしてしまう。性的暴行とスポーツを軸に、子どもの教育において何が大切なのかを描く。
出演:ウルフ・ステンバーグ、アリエット・オパイム(『パトリオット〜特命諜報員ジョン・タヴナー〜』)、トビアス・ジリアクス(『ヒプノティスト-催眠-』)、ミリアム・イングリッド、オリバー・デュホーカー
脚本:アンダース・ワイデマン、アントニア・パイク、リン・ゴトフリドソン
監督:ピーター・グロンルンド
『メア・オブ・イーストタウン / ある殺人事件の真実(原題:Mare of Easttown)』
オスカー女優ケイト・ウィンスレットが初めて製作総指揮を務め、主演としても出演。ケイトが演じる主人公は、ペンシルバニア州の警官マーレ・シーハン。彼女の人生を狂わせた殺人事件を捜査する。スパイドラマ『ジ・アメリカンズ』やNetflixの犯罪ドラマ『運命の7秒』などで監督を務めた、ギャヴィン・オコナーが全エピソードでメガホンを取る。
出演:ケイト・ウィンスレット(『素晴らしきかな、人生』)、ジュリアンヌ・ニコルソン(『アウトサイダー』)、ジーン・スマート(『ウォッチメン』)、アンガーリー・ライス(『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』シリーズ)、エヴァン・ピーターズ(『X-MEN:ダーク・フェニックス』)、ケイリー・スピーニー(『ビリーブ 未来への大逆転』)、デヴィッド・デンマン(『アウトキャスト』)
脚本:ブラッド・イングルスビー(『ザ・ウェイバック』
監督:クレイグ・ゾベル(『ザ・ハント』)、ギャヴィン・オコナー(『ザ・ウェイバック』)
(2022年3月時点での情報です)
『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル(原題:The White Lotus)』
HBOにて放送していたコメディシリーズ『エンライテンド』が幕を下ろしてから8年。クリエイターのマイク・ホワイトがHBOに帰ってきた。本作は南国リゾートを舞台にしたリミテッド・シリーズだというが、詳細は明らかになっていない。『9-1-1』のコニー・ブリットンや『ホワイトカラー』のアレクサンドラ・ダダリオをはじめ、TVシリーズでおなじみの俳優たちが大集結。
出演:マーレイ・バートレット(『メリー・アン・シングルトンの物語』)、コニー・ブリットン(『9-1-1:LA救命最前線』)、ジェニファー・クーリッジ(『NYボンビー・ガール』)、アレクサンドラ・ダダリオ(『ホワイトカラー』)、フレッド・ヘッキンジャー(『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』)、ジェイク・レイシー(『GIRLS /ガールズ』)、ブリタニー・オグレイディ(『STAR 夢の代償』)、ナターシャ・ロスウェル(『ワンダーウーマン1984』)、シドニー・スウィーニー(『ユーフォリア/EUPHORIA』、スティーヴ・ザーン(『デュードが僕を強くした』)、モリー・シャノン(『Divorce/ディボース』)、ジョン・グライス(『ブリッジ 〜国境に潜む闇』)、ジョリーン・パーディ(『アンダー・ザ・ドーム』)、ケコア・ケクマノ(『HAWAII FIVE-0』)、ルーカス・ゲイジ(『t@gged/タグド』)
脚本:マイク・ホワイト(『エンライテンド』)
監督:マイク・ホワイト
(2022年3月時点での情報です)
『ザ・ネバーズ(原題:The Nevers)』
Marvelシリーズでの活躍で今最も注目されているクリエイターの一人、ジョス・ウェドン(『エージェント・オブ・シールド』)が手掛ける。
19世紀を舞台にした本作は、変わった能力を持っていることを知ったヴィクトリア朝時代の女性の一団"Touched(タッチド)"を描く壮大なSFドラマ。彼女たちが執拗な敵と戦い、世界を変える可能性があるミッションに挑む姿を描くシリーズ。
出演:ローラ・ドネリー(『アウトランダー』)、アン・スケリー(『ヴァイキング 〜海の覇者たち〜』)、オリヴィア・ウィリアムズ(『カウンターパート/暗躍する分身』)、ジェームズ・ノートン(『グランチェスター 牧師探偵シドニー・チェンバース』)、トム・ライリー(『ダ・ヴィンチと禁断の謎』)、ロシェル・ニール(『マット・ルブランの元気か~い?ハリウッド!』)、エレノア・トムリンソン(『風の勇士 ポルダーク』)、エイミー・マンソン(『ワンス・アポン・ア・タイム』)、ピップ・トレンス(『プリーチャー』)、デニス・オヘア(『THIS IS US/ディス・イズ・アス』)、ザカリー・モモー(『ハリエット』)、エリザベス・バーリントン(『ニュー・トリックス 〜退職デカの事件簿〜』)、キラン・ソニア・サワル(『ブラック・ミラー』)、ニック・フロスト(『バッドランド 〜最強の戦士〜』)、ベン・チャップリン(『プレス 事件と欲望の現場』)
製作総指揮:ジョス・ウェドン(『エージェント・オブ・シールド』)、バーナデット・コールフィールド(『ゲーム・オブ・スローンズ』)、アイリーン・S・ランドレス(『キング・オブ・メディア』)、ダグラス・ペトリ(『Marvel デアデビル』)、ジェーン・エスペンソン(『ワンス・アポン・ア・タイム』)
監督:ジョス・ウェドン
(2022年3月時点での情報です)
『イン・トリートメント/セラピスト ブルック・テイラー』
HBOで2008年より3シーズンにわたって放送された『イン・トリートメント』がリブート版として10年ぶりに復活。オリジナルは、セラピストの主人公ポール・ウェストンが月曜から木曜に診療を行う患者と、金曜に自分が診療を受ける元セラピストで友人ジーナとの関係を中心に描いていた。リブート版では、『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』のクレイジーアイズ役でお馴染みのウゾ・アドゥーバがセラピストの座に就く。
出演:ウゾ・アドゥーバ(『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』)、アンソニー・ラモス(『シーズ・ガッタ・ハヴ・イット』)
製作総指揮:スティーヴン・レヴィンソン(『ザ・シューター』)、マーク・ウォールバーグ(『ザ・シューター』)、ハガイ・レヴィ(『アフェア 情事の行方』)、ジェニファー・シュヒュール(『アンビリーバブル たった1つの真実』)、ジョシュア・アレン(『Empire 成功の代償』)、メリッサ・バーンスタイン(『ベター・コール・ソウル』)
(2022年3月時点での情報です)
『ある結婚の風景(原題:Scenes From a Marriage)』
『イン・トリートメント』を復活させるハガイ・レヴィは、イングマール・ベルイマンが監督を務めた1974年公開のスウェーデン映画『ある結婚の風景』もリメイク版として復活させる。
映画版の主人公は、新聞社の取材に応えて模範的な夫婦について語る、幸せな結婚生活を送っていたはずの夫婦ヨハンとマリアンヌ。しかし、その二人のインタビューが活字になってみると空虚で退屈な関係に感じられ、二人の間に隙間風が吹き始めて喧嘩が絶えなくなる...。
出演:オスカー・アイザック(『DUNE/デューン 砂の惑星』)、ジェシカ・チャスティン(『IT/イット THE END "それ"が見えたら、終わり。』)
脚本:ハガイ・レヴィ
監督:ハガイ・レヴィ
(2022年3月時点での情報です)
『The Gilded Age(原題)』
『ダウントン・アビー』を大ヒットさせたジュリアン・フェロウズの新作歴史ドラマ。1880年代、好況期のニューヨーク市を舞台に、富豪と権力者たちの浮き沈みを描く。保守的な名家で育った天真爛漫な主人公マリアン・ブルックが、鉄道業で財を成したジョージ・ラッセルと彼の息子ラリー、そしてラリーの野心的な妻バーサと親しくなることで巻き起こる出来事が物語の軸となる。
新型コロナウイルスによるパンデミックのため製作は遅れていたが、今春の終了を目指し現在も撮影が続けられている。
出演:クリスティーン・バランスキー(『The Good Fight/ザ・グッド・ファイト』)、デネー・ベントン(『UnREAL』)、キャリー・クーン(『LEFTOVERS/残された世界』)、タイッサ・ファーミガ(『アメリカン・ホラー・ストーリー』シリーズ)、トーマス・コッケレル(『ビリオネア・ボーイズ・クラブ』)、シンシア・ニクソン(『ラチェッド』)、ジャック・ギルピン(『ビリオンズ』)、モーガン・スペクター(『SUITS:ジェシカ・ピアソン』)、ビル・アーウィン(『レギオン』)、オードラ・マクドナルド(『The Good Fight/ザ・グッド・ファイト』)
脚本:ジュリアン・フェロウズ(『ダウントン・アビー』)、ソニア・ウォーフィールド
監督:マイケル・エングラー(『ダウントン・アビー』)
『The White House Plumbers(原題)』
1972年にリチャード・ニクソン元米大統領が辞任するまでに起こった盗聴、裁判、捜査妨害などのスキャンダル"ウォーターゲート事件"を題材にしたリミテッド・シリーズ。ニクソン元大統領のスタッフが誤ってその政権を終わらせてしまった事実を物語る。
ウディ・ハレルソンにとっては『TRUE DETECTIVE』以来、ジャスティン・セローにとっては『LEFTOVERS/残された世界』以来のHBOであり、ファン必見の注目作となりそうだ。
出演:ウディ・ハレルソン(『TRUE DETECTIVE』シリーズ)、ジャスティン・セロー(『LEFT OVERS/残された世界』)
脚本:アレックス・グレゴリー(『ハート・オブ・マン』)、ピーター・ハイク(『ハート・オブ・マン』)、フランク・リッチ(『キング・オブ・メディア』)、デヴィッド・マンデル(『Veep/ヴィープ』)
監督:デヴィッド・マンデル
Photo:
HBO Max Warner Mediaより/『Beartown』©Niklas Maupoix/HBO Nordic/『メア・オブ・イーストタウン / ある殺人事件の真実』© 2021 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc./『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』© 2021 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc./『ザ・ネバーズ』© 2021 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc./『イン・トリートメント / セラピスト ブルック・テイラー』HBO® and related service marks are the property of Home Box Office, Inc./『ある結婚の風景』© 2021 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.