“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーの生んだ最も有名なキャラクター、エルキュール・ポワロの若き頃を追う新作ドラマ『Hercule(原題)』を英BBCが制作中なのは、当サイトでお伝えしてきた通り。今回、10人の追加キャストと取り上げる事件の一部が明らかになった。
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エルキュール・ポワロの前日譚ドラマ『Hercule』ファーストルック公開!
英BBCが制作中の、“ミステリーの女王”アガサ・クリスティー …
「エッジウェア卿の死」「邪悪の家」の出演者が決定
ベルギー出身の元警官で、戦争をきっかけにロンドンへ移り私立探偵となったポワロは、大きな口髭が特徴で“灰色の脳細胞”を駆使して事件の真相を見抜く。33作の長編小説と51作の短編小説に登場する人気キャラクターだ。ポワロの小説シリーズの売上は世界で7億5000万部以上。これまで何度も映画やドラマ、舞台化されてきたが、英ITVによるデヴィッド・スーシェ主演の『名探偵ポワロ』が、13シーズンかけて原作のほぼすべてを映像化し、完成度も高いことから「ポワロ作品の決定版」と言われる。
今回BBCが描くのは、原作にほとんど描かれていなかったポワロの若き日々となり、過去の映像化作品でもそこに特化したものはなかっただけに注目が集まっている。BBCによると、本作はポワロという人物の内面を深く掘り下げる親密なヒューマンドラマであると同時に、第一次世界大戦と第二次世界大戦の間のイギリス社会を壮大に描く作品となる。また、クリスティー作品の中でも特に有名な3つの物語を再構築しながら、のちに相棒となるヘイスティングスとの友情の始まり、スコットランド・ヤードのジャップ警部との初期の関係、のちに宿敵となるある重要人物との出会いが描かれるとのこと。
全6話で綴る3つの物語がどのストーリーを指すのかは不明だったが、そのうち2つは「エッジウェア卿の死」「邪悪の家(エンド・ハウスの怪事件)」となることが判明した。「エッジウェア卿の死」は1933年に発表されたポワロの7作目の長編小説で、女優と貴族の夫婦の離婚を仲介しようとしたポワロが連続殺人事件に巻き込まれる。「邪悪の家」は1932年に発表されたポワロの6作目の長編小説で、休暇先で出会った若い女性が殺されそうになっていると考えたポワロは彼女を守ろうとするも、殺人事件が起きてしまう。どちらの事件も犯人がなかなかに強烈だが、その中に「のちに宿敵となるある重要人物」がいるのだろうか。
ポワロ役に起用されたのはエドワード・ブルーメル(『アガサ・クリスティのセブンダイヤルズ』)。また、ジェシカ・アレクサンダー(『アマデウス』)、オナー・スウィントン・バーン(『スーヴェニア -私たちが愛した時間-』)、オマーリ・ダグラス(『IT’S A SIN 哀しみの天使たち』)、ポール・フォーマン(『エミリー、パリへ行く』)、アーサー・ヒューズ(『THE INNOCENTS/イノセンツ』)、ラルフ・リトル(『ミステリー in パラダイス』)、リヴァー・メドウェイ(『Drag Dinner(原題)』)、キャサリン・パーキンソン(『ヒューマンズ』)、ナタリー・クォーリー(『コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語』)、トビー・スティーヴンス(『ロスト・イン・スペース』)の10人が新たに加わる。過去のキャスト同様、彼らの役名や役柄といった詳細は今のところ明かされていないが、米Deadlineによると、この10人は「邪悪の家」の登場人物だという。
なお、今回発表された出演者の中にもクリスティー作品経験者が含まれている。アーサー・ヒューズはBBCが2014年に流したラジオドラマ版「無実はさいなむ」でジャッコに扮した。また、『ミステリー in パラダイス』4代目主人公として知られるラルフ・リトルは『アガサ・クリスティー ミス・マープル』の「ポケットにライ麦を」に端役で参加。そしてトビー・スティーヴンスはクリスティー作品常連で、『アガサ・クリスティー ミス・マープル』の「青いゼラニウム」、『名探偵ポワロ』の「五匹の子豚」、『そして誰もいなくなった』でいずれも主要キャラクターを演じていた。
そのほかには、ヘンリー・アシュトン(『マイ・レディ・ジェーン』)、ジェームズ・ダーシー(『名探偵ポワロ』)、カルヴィン・デンバ(『SHERLOCK/シャーロック』)、フィル・ダニング(『フィール・グッド』)、ジャック・グリーソン(『ゲーム・オブ・スローンズ』)、ジェームズ・ネスビット(『スタン・リーのラッキーマン』)、レベッカ・リッテンハウス(『彼の真実、彼女の嘘』)、ガイ・レマーズ(『バカニアーズ』)、タムシン・グレイグ(『ベルグレービア 秘密だらけの邸宅街』)、マワーン・リズワン(『ヴェラ~信念の女警部~』)も参加することが分かっている。こちらの10人は、「エッジウェア卿の死」の登場人物になる模様。
現在、主にリヴァプールで撮影が行われている。
脚本を執筆したのは、若手のベンジー・ウォルターズ(『オブセッション』)。全6話の監督として、第1・2話はジョニー・キャンベル(『カジュアル・ベイカンシー 突然の空席』『ドラキュラ伯爵』)、第3・4話はチャンヤ・バトン(『キリング・カインド ~危険な関係~』『ドクター・フー』)、第5・6話はアルリック・ライリー(『ミステリー in パラダイス』『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』)が担当する。
今後数年間で最大3シーズン続く可能性がある『Hercule(原題)』は、全6話のシーズン1が本国イギリスで2027年後半にリリース予定。










