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『CSI』生みの親、実録犯罪を映像化するアプリ開発中

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CSI:科学捜査班

科学捜査を切り口に、およそ20年続く大型フランチャイズに成長した犯罪捜査ドラマ『CSI』。その生みの親が、犯罪を新たな形で届けてくれるようだ。米Varietyが伝えた。

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犯罪に関するニュースを“見る”形で提供

地味な日陰の存在と考えられていた科学捜査を主軸にした犯罪捜査ドラマというアイデアを思いつき、『CSI』シリーズのクリエイターや製作総指揮を務めたアンソニー・E・ズイカー。『CSI』シリーズといえば、指紋やDNAなどの痕跡を分かりやすく斬新なビジュアルで表現し、犯罪者に証拠隠滅のヒントを与えてしまうと言われたほどリアリティにあふれた描写で知られる。

そんなズイカーが、新たなプロジェクトに着手している。実際に起きた事件の展開に合わせてAIが生成する映画風もしくはドキュメンタリー風の犯罪ストーリーを制作する実録犯罪アプリ「Cinemalistics」の開発だ。

CSI

ズイカーはおよそ半年前、大手エージェンシーCAAの同僚だったデジタルメディア部門責任者で、その後スタートアップ企業Kynetic Media Venturesを立ち上げたデヴィッド・フリーマンから誘われ、「犯罪をリアルタイムで語るプロジェクト」に関わることに。

通常、大きな事件が発生してから、その経緯を追うドキュメンタリーや映画が完成するまでには何ヵ月もかかるものだが、現在開発中のプラットフォーム「Cinemalistics」では、利用者は様々な情報をもとにすぐさま――事件が報じられてから数時間以内に――AIが生成した映画風もしくはドキュメンタリー風の縦型動画によって事件の全貌を追うことができる。そして事件の新たな展開――例えば、新しい目撃者が現れたり、凶器が発見されたりした場合、映画風とドキュメンタリー風の動画両方が、その新情報を反映した形で更新される。

同プラットフォームの犯罪対策最高責任者を務めるズイカーは、「ジャーナリズムの消費方法は進化する必要があります。AIの登場によって、ニュースは“読む”のではなく“見る”時代になると私たちは考えています」と語る。

映画風もしくはドキュメンタリー風の動画は、事件の公的記録、ニュース報道、記者会見、SNS投稿などの情報をもとに制作され、数分間の映像として提供される。

アプリはNVIDIAのAI技術を活用した独自エンジンによって運営され、広告付き無料プランと有料プレミアムプランの両方が用意される予定。10月にフランス・カンヌで開催されるMIPCOMで一般向けデビューを果たすつもりだ。

事件についてより深く知りたい利用者向けに、アプリには動画の根拠となった一次資料へアクセスできるメニューも用意される予定。そのメニューにより、911通報の音声記録、報道記事、記者会見映像、その他関連資料などを閲覧できるようになる。

ズイカーにとって課題の一つは、優れたストーリーテリングによってファンを満足させながらも、暴力行為を映像化しすぎることなく、被害者やその家族への敬意を保つこと。これは彼が『CSI』シリーズに携わる中でも常に向き合ってきた課題だ。

「例えば、ナイフを振り上げる場面だけを見せて、直後に画面を切り替えるかもしれません。その後に明らかになった情報をもとに、過度に刺激的でもなく、遺族に対して失礼でもない映画的な表現方法を探します」

さらに彼は、AI生成動画では人物の顔を、その人物の身元が公になるまでは描写しないという方針も明かした。「これは厳格なルールです。私たちは残虐描写を売りにする会社ではありません。科学と法医学を用いて物語を伝える会社なのです」

『CSI』フランチャイズはHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)

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海外ドラマNAVI編集部

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