米ABCの人気医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』初の感謝祭エピソードはシリーズの中でも最も“自由でカオス”な回だと言える。20年経った今でも、テレビ史上もっとも見返したくなる感謝祭エピソードの一つである理由をColliderが紹介している。
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『グレイズ・アナトミー』初の感謝祭回は名エピソード
このエピソードは2005年、シーズン2第9話「感謝祭の夜に…」として放送された。物語は、珍しく休みになった感謝祭の日に、シアトル各地へ散っていく医師たちを追う。
イジー(キャサリン・ハイグル)は、料理が苦手なのに大がかりな手料理ディナーに挑む。自ら「私はベイカー(菓子担当)で、料理人じゃない」と認めつつ、それでも「普通の家庭的な時間」を求めて奮闘する姿がエピソード全体の中心となる。
一方、クリスティーナ(サンドラ・オー)はバーク(イザイア・ワシントン)を連れてディナーに参加するが、気まずさは開始早々ピークに達する。結局、彼女は2分も経たずに裏口から病院へ逃げ出し、皮肉にもそこでこそ最も落ち着いている自分に気づくのである。
最大のコメディ要素はジョージ(T.R.ナイト)にある。初登場となる彼の家族は迷彩服を着込み、彼を七面鳥狩りへと連れ出す。案の定、ジョージらしい不器用さが炸裂し、誤射や惨事が続発。挙げ句の果てに、父親のお尻に銃弾が当たるという珍事まで。満身創痍で感謝祭ディナーにたどり着いたジョージが放つ「鳥の殺害と、父さんの傷を触った話」をまとめたセリフは、シリーズ初期の名セリフとして今も語られる。
メレディス(エレン・ポンピオ)は「感謝すべきものなんて何もない」と感じ、仕事を選ぶ。しかし、彼女とデレク(パトリック・デンプシー)は“植物状態の患者が突然目を覚ます”という珍しいケースに巻き込まれる。
クリスマスの嵐や大晦日の手術など、その後も何度かホリデー回が作られたが、このエピソードほど“混乱と温かさ”を的確に描いたものはない。20年経った今でも、シリーズで最も何度も見返したくなる感謝祭回であり、テレビ史上でも屈指の“ホリデーコメディ”として記憶される理由がここにある。
『グレイズ・アナトミー』シーズン1~20はDisney+(ディズニープラス)で配信中。(海外ドラマNAVI)


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