これまでにテレビ界では、俳優自身が実際に抱える病を役柄に反映させた作品が登場している。その説得力を伴う演技は単なるフィクションを超え、病への理解や共感を広げるきっかけにもなっている。米TV Insiderが、実病を役柄に反映させたドラマシリーズを取り上げているので、そのうち5作品を紹介しよう。
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『LAW & ORDER クリミナル・インテント』のジェイミー・シェリダン

Instagramアカウント@i.am.watching.this
より
2005年に放送された『クリミナル・インテント』のエピソードで、ボビー・ゴーレン刑事(ヴィンセント・ドノフリオ)がジェイミー・シェリダン演じるジミー・ディーキンス警部に、眼帯がベル麻痺(顔面神経麻痺の一種)の症状に効いているかどうか尋ねる何気ないやり取りがあった。米 Chicago Tribuneによると、ジェイミーも実生活でベル麻痺を患っているそうだ。
『LAW & ORDER クリミナル・インテント』はHuluで配信中。
『デスパレートな妻たち』の故キャスリン・ジューステン

(c) ABC Studios
2009年に故キャサリン・ジューステンが肺がんを再発した際、『デスパレートな妻たち』のクリエイターであるマーク・チェリーは、彼女が演じたカレン・マクラスキーも同じ病をを患っている設定にした。チェリーは2024年に米Peopleの取材で、「彼女に、“あなたの肺がんを、そのままドラマに取り入れたらどうだろうか? そうすれば酸素ボンベを持って撮影に臨めますから”と伝えたんです」と明かしていた。
『デスパレートな妻たち』はDisney+(ディズニープラス)で配信中。
『マイケル・J・フォックス・ショウ』のマイケル・J・フォックス

Instagramアカウント@tviforgotより
パーキンソン病の診断後、マイケルは2013年にシットコム『マイケル・J・フォックス・ショウ』でテレビ界に復帰した。この番組では、彼が演じるニュースキャスターのマイク・ヘンリーもパーキンソン病を患っている設定だ。マイケルはCNNに対し、「(レギュラー番組を)こなせる自信がありませんでした。でも、本当に素晴らしい経験でした」と語っていた。
『AND JUST LIKE THAT…/セックス・アンド・ザ・シティ新章』のデヴィッド・エイゲンバーグ

『AND JUST LIKE THAT…』ではミランダの夫スティーブが難聴を患っている設定が描かれたが、これは演じるデヴィッドの体験から着想を得ているという。米Vanity Fairのインタビューで脚本家のエリサ・ズリツキーが、「(ショーランナーの)マイケル・パトリック(・キング)が番組についてデヴィッド・アイゲンバーグと再会した時、デヴィッドが最初に言ったのは“補聴器をつけました”だったんです。文字通り、それが彼の言葉でした」と振り返っていた。
『AND JUST LIKE THAT…/セックス・アンド・ザ・シティ新章』はU-NEXTで独占配信中。
『Brilliant Minds(原題)』のエリック・デイン

『グレイズ・アナトミー』のマーク・スローン医師役で知られるエリック・デインは、医療ドラマ『Brilliant Minds(原題)』シーズン2第9話で、ALS(筋萎縮性側索硬化症)と闘う消防士マシュー役を演じている。今年4月、エリックは自身もALSと診断されたことを発表。診断後もエリックは俳優活動を継続しており、「最後の一息まで闘い続ける」と力強い決意を表明し、ALSへの理解促進や治療研究のための立法支援にも積極的に取り組んでいる。
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(海外ドラマNAVI)
参考元:TV Insider




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