世界的ポップスターとして知られるテイラー・スウィフトが、8月26日、恋人トラヴィス・ケルシーとの婚約を発表。2年間の交際を経て結婚に向けて動き出したテイラーだが、彼女が10代の頃初めて出演したドラマ『CSI:科学捜査班』で演じたキャラクターの運命は、現実のように幸せではなかった。それでもテイラーが出演した理由とは? 米Remind Magazineが報じている。
(以下、『CSI:科学捜査班』シーズン9第16話のネタバレを含みます)
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『CSI』の熱狂的なファンだった!
2009年、当時19歳のテイラーは『CSI:科学捜査班』シーズン9の第16話「16歳」にゲスト出演した。このエピソードで、テイラーはまず死体として登場する。彼女が演じたキャラクターのヘイリー・ジョーンズは、2000年代風のゴス風の黒いウィッグに白い筋を入れ、キラキラしたスタッドの鼻ピアスを付けていた。彼女はエピソードの舞台となる薄汚いモーテルのオーナー、マークとニコール・ジョーンズの養女だ。
このエピソードは、犯罪現場調査官ニック・ストークス(ジョージ・イーズ)が、一連の凄惨な死を調査中に、モーテルの駐車場でヘイリーの遺体を発見するところから始まり、複数のフラッシュバックを通じて描かれている。そのフラッシュバックの中でヘイリーは、茶髪のオタク女子、ブロンドの人気者、黒髪のゴス少女と、毎回まったく違う姿で登場し、キャラクターの複雑な背景が描かれていく。最終的に、母親代わりだったニコールに刺され命を落とすという、悲劇的な運命を辿る役どころだった。
若きテイラーがこのような暗いエピソードで演技デビューを果たした理由については、実は答えがある。彼女はこのシリーズの熱狂的なファンだったのだ。当時、ローリング・ストーン誌に、「ここ3年ほど、“一番好きな番組は『CSI』”ってみんなに言い続けてきたの」語っていたテイラー。「ニック・ストークスというキャラクターは、本当にクールで、彼が一番好きなキャラクターです」とニックのファンであることを明かしていた。
演じたキャラクターについては、「黒髪にノーズピアス、イヤリング、スパイク、コンバットブーツという格好で。でもそれには複雑な背景があることに視聴者は気がつくと思います。彼女の両親には最初に生まれた子がいて、その子は亡くなってしまい、私の演じるキャラクターは、その代わりの二人目の子でした。母は愛してくれなかった…そんな複雑に絡み合う様々なストーリーラインが語られるんです」と語った。
その後もテイラーは『New Girl ~ダサかわ女子と三銃士』(2013年)や映画『ギヴァー 記憶を注ぐ者』(2014年)、映画版『キャッツ』(2019年)、『アムステルダム』(2022年)といった作品に出演し、音楽活動と並行して俳優としてのキャリアも積み重ねてきた。
テイラーがドラマデビューを果たした『CSI:科学捜査班』全15シーズンは、Huluにて配信中。(海外ドラマNAVI)