『レジェンド・オブ・トゥモロー』や『デスパレートな妻たち』、『SUITS/スーツ』など長年にわたり多くの人気作品を支えてきた名優ニール・マクドノーが、自身のキャリアを左右した衝撃的な告白をして話題を呼んでいる。
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妻以外とのキス禁止ルールを守ってきたニール・マクドノー
ニールは、2003年に結婚した妻ルヴェ・ロバートソンとの間に5人の子どもをもうけており、家族を大切にする姿勢で知られている。彼が貫いてきたのは、妻以外の女性とキスをするシーンは演じないという「ノーキス・ルール」。この信念が原因で、一時は仕事が全く得られなくなったと明かしている。
ポッドキャストで語ったところによると、契約書には必ず「スクリーン上で他の女性とキスはしない」という一文を加えていたという。しかし、ハリウッドはこのルールを理解しなかったとマクドノーは振り返る。
「このルールを貫いた結果、ハリウッドは完全に私に背を向けた。それまで出演していた番組から外され、2年間、仕事が全く得られなくなったのだ」と彼は語った。
「家や物質的なものだけでなく、自信や冷静さ、自分という存在、アイデンティティ──すべてを失った。私のアイデンティティは『俳優』、それも本当に腕の良い俳優であった。そのアイデンティティを失った瞬間、自分を見失い、制御不能な状態に陥ってしまった」
妻ルヴェが語る本ルールの真実とハリウッドへの感謝
この苦難を乗り越えられたのは、妻ルヴェの支えがあったからこそである。TMZの共同インタビューで、ルヴェは「ノーキス・ルール」が夫婦にとってどれほど重要であったかを語っている。
彼女は、自分たちの家族は絆が強く、もし子どもたちが父親が別の女性とキスするのを目にしたら、深く傷つくであろうという心情を明かした。さらに、映画の中で夫が暴言を吐くシーンがあった場合でも(実際にはほとんどないとのことであるが)、子どもたちには「あれは吹き替えよ」と説明するなど、家族の心を傷つけないよう配慮してきたという。
このルールを貫き通した夫に対し、ルヴェは「あなたは自分の立場を貫いた。『もう十分だ。自分は妻と子どもたちと一緒にいたい』と決めたのよ」と愛情を込めて語り、その直後、ニールは妻に優しいキスを贈った。
また、ルヴェは一連の出来事を振り返り、意外な感謝の言葉を口にした。「ハリウッドがニールに背を向けたのではなく、今の私たちがあるべき場所へと導いてくれたのだ。だからこそ、『ありがとう、ハリウッド』と伝えたい」
彼女は、困難を乗り越えたことで、より夫婦の絆が深まり、新たな道が開けたのだと前向きなメッセージを伝えた。
俳優ニール・マクドノーの復活と活躍
一度はハリウッドから冷遇されたマクドノーであるが、近年は再びその実力を発揮し、精力的に活動している。最近では、Angel Studios制作のドラマ映画『The Last Rodeo(原題)』で主演を務め、元ブルライディング世界チャンピオンを熱演。製作費800万ドルに対し、興行収入1,500万ドルを記録するヒット作となった。
また、テレビドラマ界でも存在感は健在である。『イエローストーン』ではマルコム・ベック役、『9-1-1:LONE STAR』ではタイ・オブライエン軍曹役で視聴者を魅了。さらに、『タルサ・キング』シーズン2でもレギュラー出演を果たしている。
信念を貫き、一度はキャリアの危機に瀕したマクドノー。しかし、家族の支えと自身の演技力で再び第一線に返り咲いた彼の復活劇は、多くの人々に勇気を与えている。
ニールの最新ドラマ出演作『タルサ・キング』はParamount+(パラプラ)で独占配信中。(海外ドラマNAVI)