ティム・バートンが監督・制作総指揮を手がけ、世界中で大ヒットを記録しているNetflixシリーズ『ウェンズデー』。アダムス・ファミリーの長女ウェンズデー・アダムス(ジェナ・オルテガ)が主人公となり、超常現象が起こる学校を舞台に、彼女が持ち前のクールさでミステリーを解決していくというダークコメディ。先週よりシーズン2の配信が開始したが、「果たしてこれ、子どもに見せても大丈夫?」と不安に感じる保護者もいるだろう。本記事では、本作の視聴年齢指定や内容について詳しく解説し、視聴の際に保護者が知っておくべきポイントをまとめる。
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『ウェンズデー』は14歳未満にはおすすめしない
『ウェンズデー』は、アメリカの視聴年齢指定で「TV-14」に分類されている。これは、「恐怖表現、暴力、言葉遣いの面で、14歳未満の子どもには少し刺激が強すぎる可能性がある」ということを意味する。
具体的には、以下のような描写が挙げられる。
衝撃的な暴力シーン
シリーズ序盤から、ウェンズデーが兄をいじめた少年たちに復讐するため、プールにピラニアを放ち、少年が襲われる生々しいシーンが登場する。また、切断された頭部や脚、腕が映る場面や、ウェンズデーが自らの血を使って儀式を行うなど、嫌悪感を抱くような描写も少なくない。
ジャンプスケアの多用
物語の鍵となるモンスターの出現シーンや、予期せぬタイミングで恐怖を煽る演出(ジャンプスケア)が頻繁に使われている。
殺人・死の描写
シーズン1では、ウェンズデーが通うネヴァーモア学園で起こる連続殺人事件を軸に物語が展開する。被害者が燃え尽きたり、蜂の群れに襲われたりするなど、ショッキングな描写も含まれている。シーズン2では、ジェナも「ホラー要素がさらに強くなる」とコメントしており、さらなる残酷描写が予想される。
ホラーや暗いテーマに慣れているティーンであれば楽しめるかもしれないが、13歳以下の子どもにはトラウマになる可能性も否定できない。保護者は子どもがそういった描写に耐えられるか、成熟度を考慮して判断することが不可欠だ。
恋愛要素は控えめ、シーズン2ではさらにホラー色が強くなる
ティーン向けドラマでは恋愛要素が中心となることが多いが、『ウェンズデー』は恋愛が主要なテーマではない。シーズン1では、控えめな三角関係が描かれ、彼女が初めてのキスを経験する場面もある。しかし、性的な描写はほとんどなく、あくまで物語のスパイスとして描かれているに過ぎない。
シーズン2では、ウェンズデーが子供の頃から執着していた連続殺人鬼を追う物語が描かれる。その殺人鬼を、子役時代から活躍するハーレイ・ジョエル・オスメント(『シックス・センス』)が演じるというニュースは、多くのファンを驚かせた。新たな殺人鬼カンザスシティ・スカルパーの登場も明らかになっており、シーズン1以上に不気味で恐ろしい事件がウェンズデーを待ち受けているだろう。
まとめ:子どもと鑑賞する前に保護者が内容を確認すべき
『ウェンズデー』は、ティム・バートンの独特な世界観と、ウェンズデーという魅力的なキャラクターが融合した素晴らしい作品である。しかし、子ども向けの明るいファンタジードラマではなく、ホラー要素がふんだんに盛り込まれたダークコメディであることは間違いない。
『リバーデイル』や『サブリナ:ダーク・アドベンチャー』といった他のダークなティーン向けドラマと比較されることからもわかるように、本作は大人向けのエンターテインメントとして制作されている。
保護者が子どもと一緒に視聴する、あるいは子どもが一人で視聴することを許可する場合は、必ず内容を事前に確認し、子どもの成熟度に合わせて判断することが重要だ。ショッキングな描写が苦手な子どもには、視聴を控えるか、あらかじめ内容を説明しておくなどの配慮が必要になるだろう。
『ウェンズデー』シーズン2パート1は独占配信中、パート2は9月3日(水)よりNetflixにて世界独占配信。(海外ドラマNAVI)