
世界的に人気を博したリーガルドラマ『SUITS/スーツ』の舞台をロサンゼルスに移したスピンオフ『SUITS LA(原題)』が、わずか1シーズンで打ち切りになった理由が明らかとなった。米Varietyが報じている。
豪華キャストも見ものだった『SUITS LA』打ち切りの理由
『Suits LA』は、主人公の元連邦検事テッド・ブラック役に、『ARROW/アロー』のスティーヴン・アメルを迎えた期待作だったが、平均視聴者数は235万人で、NBCのドラマ枠で下から2番目の成績となり、シーズン2への更新は叶わなかった。
その他には、『マーサー教授の殺人事件簿』や法廷ドラマ『Night Court(原題)』なども打ち切りとなったが、NBCは2025年秋のライブスポーツ重視のスケジュールを発表した際、火曜日の夜にNBA(プロバスケットボールリーグ)が放送されることへの対応として、番組のキャンセルという厳しい決断を迫られたことを認めた。
NBCユニバーサル・エンターテインメントの番組企画戦略担当社長ジェフ・ベイダーが、『Suits LA』のキャンセルについて語った。「どの番組を復活させるかについて話すのは容易ではありません。『Suits LA』は放送期間が非常に短かったですが、期待していたほどの反響を得られなかったのです。なぜ反響がないのか人々は様々な理由を推測していますが、残念ながら将来的な成長の可能性をあまり示していません」
さらにベイダーは、リニアとデジタルの両方で番組の成績を検証し、成長している番組と衰退している番組を見極める必要があったとも付け加えた。ベイダーによると、NBCユニバーサルは放送局で打ち切られた全番組を精査し、Peacockの配信へ移行する可能性も検討しているという。
しかし、『Suits LA』をはじめとする先週打ち切られた番組は、近日にPeacockへ移行する予定はないようだ。精査の結果、ザカリー・クイント主演の医療ドラマ『Brilliant Minds(原題)』と、犯罪アクションドラマ『The Hunting Party(原題)』は新規視聴者を獲得する可能性が高いと判断され、Peacockへ移行することが決定した。
オリジナルキャストも登場した『SUITS LA』だが…
『Suits LA』は本家シリーズの世界観を踏襲し、オリジナルキャストとなるハーヴィー役のガブリエル・マクトやルイス役のリック・ホフマンがゲスト出演して大きな話題となっただけに、打ち切りのニュースは非常に残念だ。
『Suits LA』シーズン1の最終回は、5月18日(日)にNBCで放送予定。現時点で、『Suits LA』の日本上陸は未定。『SUITS/スーツ』はPrime Video、Netflix、Huluなどで配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:Instagramアカウント@nbcsuitsより