
『クリミナル・マインド FBI行動分析課』で愛されたマシュー・グレイ・ギュブラーの初主演ドラマ『Einstein(原題)』が、当初予定されていた2025-26年シーズンから2026-27年シーズンに延期されることは当サイトでもお伝えした通り。この度、CBSのエンターテインメント部門社長エイミー・ライゼンバッハが2025-26年の編成説明会の中で、その理由を明かしている。
延期の背景にあった「戦略的判断」
CBSは4月22日、1時間枠のコメディ×ミステリードラマ『Einstein』のシリーズ化を正式発表したが、そのわずか1週間後にスケジュール変更が決定。それに伴い、出演が決定していた相棒役のローサ・サラザールがプロジェクトから離れることも明らかに。マシュー演じるタイトルキャラクターの初公開ビジュアルはCBSから公式に発表されている。
異例の一年延期となった理由を、以下のように語っている。
「当初は今年のスケジュールに入れていましたが、本作には別のチャンスがあると気づきました。私たちは、長期的な開発において大きな成果を上げてきました。方針転換が必要であっても、番組の成功の可能性を最大化するためには、そうした判断を恐れません」
ドラマの延期は、より多くの脚本執筆と制作準備の時間を確保することが目的であるという。現在、スタッフを集めており、まもなくライターズルームが始動する予定であるとのこと。
なぜ完成度の高い『Einstein』より他の新作を優先?
『Einstein』は、ドラマ『名探偵モンク』のクリエイター、アンディ・ブレックマンが手がけるドイツ発の人気ドラマのリメイクで、CBS唯一の単独ドラマパイロットだった。Deadlineによると、社内では特に評価が高く、CBSらしいユーモアを交えた作品として期待を集めていた。
一方で、2025-26年シーズンには『CIA(原題)』『Marshals(原題)』『Boston Blue(原題)』といった新スピンオフも同時に進行中であり、それらには既にテイラー・シェリダンやディック・ウルフなどの大物プロデューサー陣が関与している。
ライゼンバッハはこの点について、「ヒット作のスピンオフにあたる『CIA』や『Marshals』には、シェリダン、ウルフといった強力な制作基盤があります。スタート時点で大きなアドバンテージがあるのです」と説明する。
「私たちのスケジュールは非常に詰まっています。幸運なことに、強力な開発シーズンを迎え、多くの選択肢に恵まれました」と続ける。『Einstein』の延期は、スケジュールのベスト化とクオリティの向上という両面から判断されたものであり、「この番組にとって最善のタイミングを選んだ」とも述べている。
CBSの期待の新作ドラマ『Einstein』は、1年の準備期間を経て、より磨かれた形で登場することが期待されている。今後も続報が入り次第お届けしていきたい。
オリジナルとなる『アインシュタイン ~天才科学者の殺人捜査~』全3シーズンは、Amazon Prime Video(アマゾンプライム)、Lemino、U-NEXTで配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:Deadline
Photo:
Behind CBS' Decision To Take 'Einstein' Off 2025-26 Schedule & Push It To 26-27; First Look At Matthew Gray Gubler As Title Character https://t.co/wbJclg0EoZ
— Deadline (@DEADLINE) May 7, 2025