『ハンニバル』脚本家の新たな犯罪劇、アイルランド系ギャングを描くシリーズが制作決定

米MGM+が、人気クリエイターのクリス・ブランカトーによる新たな犯罪ドラマ『The Westies(原題)』の制作を正式に決定した。

 

1980年代のニューヨークが舞台

『The Westies』は全8話構成のドラマシリーズで、2023年3月にMGM+での企画開発が報じられていた。

ブランカトーは、コロンビアの麻薬組織とアメリカの麻薬取締捜査官達の戦いを実話に基づいて描き大ヒットを記録したNetflixオリジナルシリーズの『ナルコス』のクリエイターとして広く知られている。ほかには、『ナルコス』のスピンオフ『ナルコス:メキシコ編』『ゴッドファーザー・オブ・ハーレム』などでクリエイターを務めたほか、『ハンニバル』『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』といった作品では脚本を担当。

また、ロバート・ダウニー・Jrがシャーロック・ホームズ役、ジュード・ロウがジョン・ワトソン役を演じる映画『シャーロック・ホームズ』第3弾の脚本家としてクレジットされている。

そんなブランカトーが新たに手掛ける『The Westies』の舞台は1980年代のニューヨーク。ヘルズ・キッチンを拠点とするアイルランド系ギャング「ウエスティーズ」の活動を描く。彼らは、イタリアン・マフィア「ファイブ・ファミリーズ」に比べて圧倒的に少数ながらも、冷酷な暴力と巧妙な戦略で勢力を維持してきた。

物語の鍵となるのは、大型施設「ジェイコブ・ジャヴィッツ・コンベンション・センター」の建設。この巨大プロジェクトによって、ウエスティーズは莫大な利益を得る可能性を手にするが、内部対立が激化。血気盛んな若手と古参リーダーとの衝突が、組織の均衡を崩していく。さらに、イタリアン・マフィアを追うFBIの捜査が進む中、ウエスティーズも巻き込まれていくことになる。

ブランカトーは本作のショーランナーおよび製作総指揮を務め、『ゴッドファーザー・オブ・ハーレム』を共に手掛けたマイケル・ペインズも製作総指揮に名を連ねる。同作は今年7月からトロントで撮影が開始される予定だ。

MGM+の責任者であるマイケル・ライトは、「クリス・ブランカトーは、爆発寸前の危険な世界を舞台に、魅力的なキャラクターを描き出す才能に長けている。『The Westies』は、まさに彼の最高の仕事のひとつだ」とコメントしている。

本作は米国、英国、ドイツ、イタリア、スペイン、オランダ、ベルギー、ブラジル、メキシコ、チリ、コロンビアでMGM+にて独占配信される。その他の国ではAmazon MGM Studiosが配給・販売を担当する。(海外ドラマNAVI)

Photo:クリス・ブランカトーInstagram @cbrancato86より