若きシャーロック・ホームズが主人公のドラマ、両親役が決定

Amazon Prime Videoが新たにアーサー・コナン・ドイルが生んだ名探偵、シャーロック・ホームズの青年時代を描くドラマ『Young Sherlock(原題)』を制作することは、当サイトで以前お伝えした通り。そんな若きホームズの両親役が決定した。米Varietyが伝えている。

シャーロックの“叔父”が父親役に

原作は、イギリスの作家アンディ・レーンによる小説シリーズ「Young Sherlock Holmes」。1860年代から1870年代にかけて10代のホームズが数々の事件に立ち向かう姿を描き、2010年から2015年までに8冊が刊行されている。

全8話となるドラマ版では、コナン・ドイルが生んだ愛すべき探偵のストーリーを、アクションも交える形で新たに創造。19歳のシャーロック・ホームズは粗削りで歯に衣着せぬ、未成熟な若者。そんな彼がオックスフォード大学で起きた殺人事件に巻き込まれ、自由を脅かされた彼は初めての捜査に臨むことになる。しかし、その過程で世界的な陰謀が明らかになったことから、ホームズの人生は永久に変わることに…というストーリーだ。

2009年からロバート・ダウニー・Jrが主演する映画『シャーロック・ホームズ』シリーズを手掛けてきたガイ・リッチーが、本作の監督、製作総指揮を担当。脚本・ショーランナーを担うのはマシュー・パークヒル(『dot the i ドット・ジ・アイ』『ディープ・ステート』)。

今回、19歳のホームズの両親役としてレギュラーに加わることになったのは、ジョセフ・ファインズ(『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』)とナターシャ・マケルホーン(『サバイバー:宿命の大統領』)。ジョセフが演じる父親サイラス・ホームズは科学者、探検家であり、自力で成功を収めたビジネスマンで、ナターシャが演じる母親コーデリア・ホームズはシャーロックを溺愛しており、芸術家で一家のリーダーだという。

コナン・ドイルの原作にはほとんど家族の描写がなく、兄のマイクロフトが何度か出てくる以外には、祖母がフランスの画家の妹だと本人が軽く話す程度。そんな状況で、両親はシャーロック自身の傾向を色濃く反映した父親と、祖母の家系の流れを汲んだ母親という設定になるようだ。

ちなみに父親役のジョセフは、若きシャーロック・ホームズを演じるヒーロー・ファインズ・ティフィン(『ハリー・ポッターと謎のプリンス』)の叔父。ヒーローの母親はジョセフやレイフ・ファインズ(『ハリー・ポッター』シリーズ)の姉妹であるマーサ・ファインズだ。また、ジョセフとナターシャは2001年の映画『キリング・ミー・ソフトリー』で姉弟役で共演したことがあり、ホームズ一家は気心の知れた者同士と言えそう。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Variety